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『保健教師アン・ウニョン』原作小説を読んで韓国文学にハマりそう

韓国ドラマ『保健教師アン・ウニョン』を観賞したのは昨年の秋のこと。原作者のチョン・セランがドラマ脚本も手がけていたそうだけど、Netflixオリジナル作品だからなのか、韓国ドラマに珍しいコンパクトな放送枠にストーリーを凝縮するためにシュールな画作りに寄せてしまったのかなと感じて、遅ればせながら原作小説を読んでみました。

原作はショートエピソード10編から成る、私立M高校の養護教諭アン・ウニョンの「10の事件簿」といったスタイル。表題がどれも美しかった。

「てんとう虫のレディ」での“朝鮮パンク史”にやられ、その次の「街灯の下のキム・ガンソン」から読む側の感情も加速。ドラマにも描かれていた「ムシ獲り転校生」のやさしさに涙し、「突風の中で私たち二人は抱き合ってたね」でしっかり心に竜巻が起きました。どこの国でも起こり得る社会的な問題が取り上げられていて、それでいて気持ちのいいエンターテイメント。純粋に楽しめました。ドラマだけ見るとシュールなファンタジー色が濃厚だけど、原作を読んだことで韓国文学の姿勢にものすごく関心を持てたし、文学も含めて韓国エンタメが気持ちいいほど突き抜けているっていうことは間違いない。

ドラマを見たときの感想記事はこちら。





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