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ARTS SEED YAMAGATA 2024

アートの話をしたくなる時ないですか?

映画や展覧会を観たあと、誰かに感想を話したくなる時はありませんか。「面白かったー」や「これは観に行った方がいいよ」とか。そこが映画館や美術館であれば話を始めてもそんなに不思議ではありません。

それは、その話をするのにぴったりな「場」だからです。

では、学校や職場、道でばったりあった人、日常の中で突然アートの話をはじめるのは・・、ちょっとハードルが高いのではないかと思います。変な人だと思われたくない。

アートに限った話ではなく(ジェンダーでも、福祉でも政治、教育、エネルギーetc.)、その話にぴったりな「場」とタイミングでないと話しづらいことは多いと思います。

ぴったりな「場」がないときはアーツシードのマップを!

アーツシードのマップはただのチラシではありません。

実は、マップを持っていれば、どこでもアートの話を始めることができる、とてもとても便利なツールなのです。

マップを開いて、「この展示よかったですよ!」とか「私も、来月のこの展示が気になっているんです」とか「このカフェに行ってみたいと思っていたんですよ」とか。

ほら、自然とアートの話ができるでしょ。

SNSの限界と物足りなさ

紙媒体のお知らせが時代に合わなくなってきた、と感じることはもちろんあります。ではSNSなのか。これにも限界と物足りなさを感じ始めているのではないでしょうか。

アートが好きな人は、そもそも形のあるものが好きかもしれません。ネットで画面越しに作品を見てもつまらないことも知っています。

紙のマップにも良さがあるはずです。グーグルマップの正確さや便利さとは違う、紙のマップだからできるコミュニケーションのツールとしての魅力です。

「場」の持つ力

昨年アトリエでは、いくつかの展示と講座を行いました。テーマも様々、集う人も様々です。

「場」があることでできることや広がり、可能性を感じた一年でした。そういった場が県内にもあちこちあります。

そこでもアートの話になることもあるでしょう。それが次の世代の文化になっていくと思います。

その話(実のところテーマは何でも良いのですが)ができる場や機会がないと、僕たちはいつまでも分断されたままです。

アートやデザイン、文化の可能性

デザインはつまるところ、つなげるための技術だと思っています。人と人、人とモノやコト、そして「場」でしょうか。何をどうやってつなげて行くのか、それが次の世代への宿題だと思います。

デザインしているのは紙媒体ではないのです。マップを持って遊んでもらうことが、次の世代の文化のデザインをすることになるかもしれません。それは作家もお客さんもです。

でも、それを真面目にやってもしょうがないんです。大人がまず遊んで楽しまなきゃ。

マップを手に持って、突然アートの話を始めてください! (菊地純)

(2024年4月1日発行「ARTS SEED YAMAGATA 2024」マップに掲載)

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