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B型肝炎 入院体験記-入院してからの毎日

4/23 入院をしてからの日々

 唐突に緊急入院を果たした自分
急性肝炎の発症により肝臓の酵素が血液中に漏れ出し、この数値が通常の肝炎のおよそ4倍だと告げられました ▶︎AST/ALT値について

 ちょっと黄疸が出てきて尿の色が濃くなって、その報告ぐらいのつもりで病院に足を運びましたが、このタイミングは後になって適切であったと痛感します。

 何も持たずの緊急入院だったので、とりあえずは家族に連絡。妻と義母・義父・実家。。こちらも何か必要で何をしなければいけないのかわかりません。

 午後になって妻が衣類や箸などの日常品、マスクやシャンプー、ティッシュなどの消耗品を持ってきてくれてある程度の入院生活は整いました。お金は病院にあるATMである程度現金の準備を整えます。暇潰しの道具、iPadや仕事のできるパソコンも忘れず。

 慌ただしく入院に対して身支度をしていると主治医の先生に呼び出されて入院に計画などについて個室での話が始まりました。

B型肝炎ウイルスによる急性肝炎です

 ここで緊急入院のきっかけとなった経緯についての説明が初めてありました。

 まず、私の場合は高い確率でB型肝炎ウイルスに感染し、これによって急性肝炎を引き起こしたという説明がありました。前述の通り私のAST/ALTの値はかなり高く、先生自身も目が飛び出るほどのものであったと言うことです。
(自分では全く体調不良を感じていなかったのですが。。。)

 入院後の生活は以下のものが指定されました。

 病院食は全粥
 経過観察のため一定期間電解水の点滴
 核酸アナログ製剤・ゼフィックスの投与
 程々の安静

 基本的に肝炎の治療は安静に過ごすことが第一、肝臓を休めることが第一です。
筋肉を動かすことで乳酸を分泌し、これによって肝臓に負担をかけるとかなんとかで、体の安静は大事なようです。

 核酸アナログ製剤は、体内のウイルス増殖を抑制するために投与されるものです。肝炎の抑制は体の働きに任せるとして、その原因の増大を薬に任せようと言うものです。

 ゼフィックス自体は2000年発売のもので、もっと新しい薬剤もありますが、まずは進行の程度を知るためにもこの薬をセレクトしていたように感じます。

投与から8日

 こちら、投与から8日目の数字です。
時系列で見て行くと体内の変化がよくわかります。

 血中肝酵素(AST/ALT)の数字は半減しまして下降傾向を見せています。
このため、30日から食事は全粥から白米に代わり点滴も終了。ゼフィックスの投与は継続してこのまま数値の安定化を図ることにしました。

 1日につき300ほど数値が下がってきているので、このまま順調にいけばという条件付きで退院の話も出てきました。退院予定は5/10-5/15の期間で。

 入院後順調に安定していったとしても、入院生活は3週間ほどになるんです。

もう一つ気にしたい PT%という数字

上の血中数値表でマークをしているPT%と言う数字。
これも肝炎の程度の重さを知る上で大変重要なものとなります。
プロトロンビン時間と言いますが、簡単に言えば血液が凝固するまでにかかる時間についての数値。これが下落し続け一定数値以下になると「劇症肝炎」と判断されます。詳しくはこちらの資料をご覧ください。▶︎ 厚生労働省資料

 この時点の採血結果では特に気にするほどの数字ではなく、少々の下落はあるものの問題ないと言う判断でした。
 急性肝炎で入院した時にはこの数値にも注視が必要です。

食事は?毎日の入院生活は?

 食事は写真の通りです。基本的には全粥。
肝臓に負担をかけないために柔らかい食べ物が並びます。脂物は抑え目に作られているので、若い方などは物足りなさを感じるかと思います。


 基本的に売店での買い物に規制はありませんでしたが、「動いていないので、食べすぎると太りますよ」という注意はいただきました。入院先の病院の1日のカロリーは1700〜1800kcal に設定され、体重は一週間で3kgほど落ちましたね。
(元々172cm/74kgだったので全く問題はないw)

 入院中はとにかく暇でした。
朝の6時に訪れる採血。食事は8時・12時・18時できっかり。
あとは昼前に点滴があって2時間安静にしている必要がありましたが、そのほかは自由。何をしていたらいいのかわかりません。

 入院先の病院はWi-Fiが認証制だったのでSwitchなどでは掴むことができず、ゲームをするのはスマートフォンのテザリングを利用するしかありませんでした。パソコンやiPadでしたらブラウジング認証を使うことで問題はクリアできるのですが。。。

 とにかく暇な時間は窓を開けて外の空気を取り込んでいました。窓辺に立って外の景色を眺めて、早く元の生活に戻れることを考えていました。ありていにしか言えませんが健康のありがたみを痛感です。

 病院内は心が落ち着くようにと白の基調で揃えられ彩も薄い。
コロナ禍で来客もなければ、外出もできないという様々な制限があってどのように時間を消費してゆけばいいのかわかりません。急性肝炎は消化器内科に分類されるのですが、比較的高齢の方が多く病棟自身は大変静か。落ち着いていていいと良いばいいのですが。

 そんなわけで、時間との付き合い方も日が経つにつれて悩み始めます。感冒症などを発現し体調の悪い方などはそもそも寝ていることぐらいしか出来ないかもしれませんが。。

 つらつらと書き連ねましたが、とにかく急性肝炎の初期は体を休めることが何より大事と何度も言われました。入院中の皆さん、どうぞしっかり体を休めて今は肝臓を労ってあげてください。

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