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B型肝炎入院体験記-2週目からの停滞期

 急な入院を果たして2週間弱
第一選択薬「ゼフィックス」を服用して安静の毎日を過ごし、一喜一憂していましたがここに差し掛かり変化が出てきました
 
 これについて記録を残してゆきます

やってきた停滞期

停滞期という言葉を使っていいのかわかりませんが、その様子がこちら
5月3日からの数字が鈍化→増悪しています

 この時もまたヒヤヒヤしました
薬がきかない、肝臓移植の道を辿るのだろうか、と。
 
 これまで服用してきた核酸アナログ製剤はあくまで「ウイルス量の増大を抑制するもの」でありましたが、肝炎を抑えるものではないそうです。それは自身の体任せであるわけです。
 
 しかし今回肝酵素の値(AST/ALT)の値が増大したということで、主治医の先生方は「感染中のウイルスがゼフィックスに耐性を持っているのではないか」と判断し、次の一手を打つことになりました。

先手先手の治療方針

 核酸アナログ製剤は効きが出るまでに時間のかかるものです。故に先生方は次の一手を少し早めに打つことに転じました。入院から18日目(5/10)のことです。

 1gのステロイド点滴(3日間)
 核酸アナログ製剤(ベムリディ)の併用服用

 ステロイド点滴は肝炎に直接働きかけ、炎症を抑えます。
点滴によるもので、1日2時間ほどの時間をかけて行います。
 
 投与日数は1gを3日間で、その後500mg→250mg→125mg→60mgとその量を徐々に減らしてゆきます。1gの点滴薬以外は、2日間ずつの投与となります。  
 
 そうでないと腎臓に影響が出るという話でした。30mg程になると服用薬に切り替わるようです。

 ベムリディとゼフィックスの併用服用は1週間で、その後はベムリディ単剤で様子を見ています。現在も単剤服用は継続しており、順調に回復をしています。(5/19現在)

懸念される副作用

 副腎皮質ホルモンの一種・ステロイドは免疫過剰反応を抑える働きがあり、今回のような炎症が続くものには大いに有効なようです。
 しかし、免疫力を抑えるというものですからその副作用は大変大きいものとなっていますので注意が必要だということでした。

▶︎ナース専科HPより

 大変多くの副作用があるのがよくわかりますが、投薬・服用が終了すれば必要以上に怖がる必要はないようです。
 
 肝炎治療のための点滴は10日間ほど、その後投薬を含めてもトータル期間はそんなに長くはならないかと思いますので、安静に過ごすのが良いでしょう。
 
 ちなみに、血糖値があがるようですので、糖尿病の方には注意が必要なんだという話を何度か伺いました。私は糖尿病こそありませんが、ステロイド点滴を行ったことでいつもよりも強い空腹感を覚えました。
 
 血糖値が上がって戻らない場合は、インスリンの投与も考えるとのことでした。
 
 深夜、2時間ごとに目が覚めるほどの空腹感で売店で買ってきたブドウ糖を舐めるなどして夜を凌いでいました。投薬の量が減るにつれて軽減されてゆきました。

その他私が感じたステロイドの副作用?のようなものは・・

 不眠(空腹によるもの?)
 しゃっくりが出やすくなる
 白血球の増大
 食欲増大
 軽微な息苦しさ

といったところでした。

PT%が戻らない

 ステロイド点滴により劇的に肝臓の炎症は治ってきましたが、一つ気になる数字がありました。それはPT%です。
 
 前にもお伝えした通りPT%が下がってくることは劇症肝炎の指標の一つともなりうるため、その他の数字が沈静化に向かっていたとしても手放しでは喜べません。
 
 そこでこれに対して行った一手はこちらでした。
 造影CTの実施
 ビタミンKの点滴(1日のみ)

▶︎ 胆嚢で作られる胆汁不足で、ビタミンkが体内で生み出されない。
▶︎ これにより血液凝固因子が作られない → pt%の低下

 という考え方であったと思います。
なので、まずは胆管や胆嚢、肝臓に新たな問題が起こっていないかを造影剤入りのCTで検査しました。結果、癌などは見つからなかったというお墨付きを頂けたのでとても安心しました。
 
 そしてここからのビタミンKの点滴です。
どういう作用でここからPT%が回復してゆくのかはわからないのですが、順調に回復をしてゆくのでした。
 
 

ステロイド投与期間中気にした数字など

 アンモニア

 基本的には便と一緒に排出されるものですが、ステロイド投与期間中は便秘気味になって血中アンモニアの数値が高くなることがあるとか、ないとか。
 
 この辺りの知識が曖昧で恐縮ですが、この数値が上がりすぎると意識障害が出るということで基準値を上回りそうな時には注目していました。
 
 対処療法としては下剤の投与だそうです。幸いなことにその後便通があり、下剤を使用することはありませんでした。

 胃潰瘍

 ステロイド投薬中は胃潰瘍を誘発することもあるそうで、こちらも先手を打って胃炎の薬が処方されました。
 
 特に胃の調子が悪くなるということはありませんでしたが、こうした先を見据えた対応にはただただ驚くばかりでした。ステロイドの服用が終わった後は飲まなくてもいいようです。
 
 服用しているのはネキシウム・カプセルです。

 以上、B型急性肝炎入院記録、停滞期からの投薬状況でした。
ただ書き連ねただけのものとなりますが、同じような状況で不安になっている方のお気持ちが少しでも和らげばとnoteにまとめてみました。
 
 入院から27日目の、今日5月19日ですが退院の明確な日程はまだ出ていません。明日20日には3日ぶりの採血があり、おそらくその結果次第で決まってゆくのではと期待をしています。ステロイドの点滴は明日で終了予定です。
 
 体重は74kgから69kgまで落ちて、健康的な(過ぎる?)食事は体の浮腫などをすっきりと洗い流して?くれました。
 
 ただ、贅肉や内臓脂肪だけでなく筋肉も確実に無くなりましたので、体力の低下を感じます。ちょっとスクワットするだけで息切れがするなんて、これまで一度もなかったのに。。。
 
 ではまた進展がありましたら新しい記事にまとめてゆきます。
それまでみなさん、どうぞ健やかな毎日をお過ごしください。

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