求人広告①(賞味期限は男女とも30歳まで)

転職した訳ですが、心も体も体力勝負の世界でした。
勤務時間は8:30~22:00がほとんど。残業代は出ないのが当たり前。卸売市場へ営業活動をする時は始発で現地直行。飲食店には土日も使って営業したり契約したり。そして、徹底的な数字至上主義。

ここまでは、まだたいした事ありませんでした。
自分の力でどうにかできるし、証券会社も似たようなもの。


でも、自分の力ではどうにもならない
と思ってしまう事が一つありました。これが原因で無力感に満たされて退職までした人は何人かいました。それが、

「若い女性の営業担当」

人事権を持つ人の大半が男性だった時代。求人広告を扱う会社は100社程あり、限られたパイを奪い合うといった表現が綺麗なまでに当てはまる熾烈な競争。取り扱う商品も同じ、どの営業担当者が来ても差をつけずらい程に同じ。求人広告は「水もの」と呼ばれ、どんなに良い原稿を作っても求職環境や競合他社の掲載などで結果が出ない事は当たり前。

誰が来てもたいして変わらないなら、世の男性人事担当者は思うわけです。「どうせ来るなら可愛い子が良い」

このハードル、高いなんてものではない。
人事権を持つ人の職位が社長に近づくにつれて営業の男女差はなくなるが、女性の何倍も努力をしないと成績では対抗できなかった。

※約20年程前のお話しです。

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