死ぬまでに観たい映画1001本#16   ~アンダルシアの犬~

どうも!TJです!

このブログは、死ぬまでに観たい映画1001本に載っている映画を一本ずつレビューしていき、最終的に1001本全部レビューしていきたいなと思っています!3日に1回ほど更新出来たらいいなと思っております。

今回紹介する作品は、「アンダルシアの犬」です!

一言でこの作品を表すならば、「一般には理解できない芸術」です!

アンダルシアの犬 1929年 監督 ルイス・ブリュエル フランス

個人的評価 星2.5

アンダルシアの犬

シュールレアリズムの傑作ともいわれるこの作品は、私たち一般人にとってはよくわからない演出がなされています。本当に理解不能です。そしてちょっとグロいです。

簡単にこの作品の特徴を言うならば、意味不明な衝撃的な映像が次々に流れてきます。(女性の眼球を切断するシーン、手の穴から蟻が大量に出てくるシーンなどなど)物語の脈絡など何もない映像を淡々と見せられます。本当に前後に何も関連性がないんですよ。衝撃的な映像をひたすらに見せられる21分です。本当に疲れます。

そして監督は、客に向かって「この映像からあなたは何を感じ取れるのかな?」と私たちに挑戦してきているのです。映画というより1つの芸術作品です。

この映画には、あの有名なサルバドール・ダリも関わっています。サルバドール・ダリとルイス・ブリュエルで「芸術を作ろう!」と2人で作成した映画です。私にはこの作品に対する2人の狂気のおぞましさに恐怖しました。

一説によると、この映画は製作者2人の夢の中を描いたのではないかといわれています。この作品を観ればすぐにわかると思うのですが、現実世界とは到底思えないシーンが続きます。まるで1つ1つのシーンが人生最悪の悪夢なのです。現実の世界を映画で描かず、夢の中の世界を映画で描くことによって、芸術性をさらに高めていったのだと思います。

そうでなければ、ピアノに括り付けた死んだロバや、手首、大量の蟻、死体なんて出てくるはずがありません。

そして、この作品を意味不明だと感じると同時に、この2人の製作者のセンスに脱帽しました。よほどのセンスがなければ、このような作品を作ることは到底できません。どうやってこのような状況を思いついたのか、どうしてここまで不気味に人物や動物を描けるのか、今の時代に観たら確かにただの変な映画なのですが、芸術としては相当のものです。映像美もとても素晴らしいです。しかし、個人的な評価としては、あまりに内容が高度でついていけないので星2.5にしました。

ルイス・ブリュエルとサルバドール・ダリは、このような意味不明の映像をつなげていくことで、その人に内在していた潜在意識や、感情、トラウマなどの解放をしようと考えていたのではないかと思います。そのような体験を「芸術」として一庶民に共有したかったのかもしれません。一種のトランス状態です。常人には理解するのにかなり時間がかかります。

21分と手ごろな長さになっているので、忙しい日常の合間にちらっとユーチューブでみてみると面白いと思います。著作権ももう切れているはずです。不思議な体験をしたい人は是非見てください。

それでは皆さん、さよなら、さよなら、さよなら。

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

130,642件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?