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死ぬまでに観たい映画1001本#6   ~戦艦ポチョムキン~

どうも!TJです!

このブログは、死ぬまでに観たい映画1001本に載っている映画を一本ずつレビューしていき、最終的に1001本全部レビューしていきたいなと思っています!3日に1回ほど更新出来たらいいなと思っております。

今回は「戦艦ポチョムキン」について語っていけたらなと思います。

一言でいうならば「革命ののろし」です!

戦艦ポチョムキン 1925年 監督 エイゼンシュテイン ソヴィエト連邦

個人的評価 星4

戦艦ポチョムキン

まず紹介したいのは圧倒的映像美。皆さんやはり、一番有名なシーンである「オデッサの階段」を思い浮かばれる方が多いと思います。革命ののろしをあげようとするオデッサの国民に対し発砲するシーン。あのシーンには映画の芸術としての全てが詰まっているように思います。老婆が目を打たれてしまうシーン。赤ん坊を乗せた乳母車が階段を駆け下りていくシーン。子供が軍に打たれて親が助けを乞うが、その人も射殺されてしまう。

色々な不条理が詰まっているのがオデッサの階段です。

映像技術もさることながら、オデッサの階段には一人一人のストーリーも込められています。そして戦艦ポチョムキンの砲弾がすべてを解決するといわんばかりの砲弾シーン。ライオンの像が現れることにより、民衆の怒りをうまく表せている。そして軍隊の拠点大爆発!! スカッと要素も込められています。

「映画史上最も有名な6分間」なんて言われているこのシーン。そのシーンを観るだけでも相当の価値があると思います。その後「アンタッチャブル」などでもオマージュされていきますね。

オデッサの階段もそうなんですけど、他のシーンも結構いいんですよ。ウジ虫の湧いた肉。上官と海兵のバトルシーン。ラストの海兵同士が分かち合うシーン。どれも良いですね。オデッサの階段の陰に隠れてしまっているシーンが多いですが、どのシーンも名場面です。

時代的な背景にも着目すると、1917年にロシア革命が起こり、まだそれから7.8年しかたってないんですよね。1924年にレーニンが亡くなってしまい、そこから権力闘争などが起こっている最中に公開されたこの映画。映画中でも思い切り革命を煽っているような描写があるんですよね。映画を観ていても、社会主義的な側面も少し感じました。政治的な要素も入っているのかな。イギリスでは1954年まで上映禁止だったみたいです(笑)

今観てもなかなかに面白い映画だと思います。映画史を語るには決して外せない本作。時間も75分とそこまで長くないので観ることをお勧めします。

それでは皆さん、さよなら、さよなら、さよなら。


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