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UA@リキッドルーム

2024年7月23日(火)

恵比寿リキッドルームで、UA。

リキッドルーム20周年の一貫で行なわれたUAのライブ。因みに24日は同会場でAJICOの公演もあり、UAにとっては2日続けてのライブとなる。

今年はAJICOの活動に力を入れてきたUA。自身のライブとなると昨年10月のビルボードライブツアー以来約9ヵ月ぶりだ。

現UAバンドになってから自分は2022年1月のLINE CUBE SHIBUYA、11月の昭和女子大学人見記念講堂、2023年7月のリキッドルーム(SHERBETSとの2マン)、同月のフジロックのフィールドオブヘブンと観てきたが、昨年7月に続いてまず思ったのは、リキッドルームで観るUAはとりわけいいなということ。あのくらいのサイズ感のハコで、スタンディングで観ることにより、そこに親密感と一体感が生まれるのだ(ホールだとどうしても鑑賞の度合いが高くなる)。リキッドルーム15周年のときもUAはライブを行なったし、昨夜(23日)のライブ中に本人も言っていたようにまだリキッドルームが新宿にあった頃からわりとよく出演していた。リキッドルームとUAの相性や、よし。そのことを改めて実感した。

Bass: 鈴木正人、Guitar: 西田修大、Drums:大井一彌、Keyboards:小田朋美、Synthesizer:荒木正比呂、Chorus:神田智子、Chorus&violin:イガキアキコ。この7人から成るUAバンドはまたも進化を遂げていた。観る度に進化する印象だ。演奏は超のつくハイレベル。そして大半の楽曲のアレンジはというと、昨年の段階からさらに変化/更新されていた。そのアレンジの豊かさたるや。どんなに昔の曲であっても少しの古さも感じさせない。どれもが今の曲、2024年にグッとくる曲として響いてくる。1曲1曲がめちゃめちゃ濃密なのだ。

オープナーはなんだろう? と思っていたら、意外にも一昨年や去年のライブでは終盤に歌われることの多かった「プライベート サーファー」だった。そこから一気に引き込まれ、「太陽手に月は心の両手に」での本編終了まであっという間(やはりこの曲の高揚感は特別なものがあるなと改めて実感。“太陽手に“のところでどうしたってそこに太陽があることをイメージして手をかざしてしまう。みんなそうだろう)。初期の曲から最近の曲まで30年近くのキャリアのベスト選曲と言えるようなセトリだ。いやもう、全てが名曲。しかも先にも書いた通り、ほぼ全ての曲に新アレンジが施されてるので、懐かしさを覚えるようなことがほとんどない。

そしてUAはヴォーカルだけでなく手の動きを始めカラダ全体でその曲を、今を、自由を表現する。その動きの自由さは実にエレガントだ。

アンコールは「微熱」。そのあといつも通りメンバー全員でジェンカのようにしてステージをはけたのだが、それでも拍手は鳴り止まず、結局ダブルアンコールで(予定外の)「ミルクティー」。これが沁みた。

これまで何度も観てきたが、改めてUAのライブの素晴らしさを思った。来年はデビュー30周年とのこと。新しいアルバムはあるだろうか。わからないけど、いろいろ期待したいし、追い続けたい。これからもずっと。

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