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Cornelius@東京ガーデンシアター

2024年7月7日(日)

東京ガーデンシアターで、Cornelius 30th Anniversary Set。

このあと13日に京都公演もあるので演奏曲などの詳細は控えるが、とにかくただただ素晴らしいライブだった。

演奏、構成、音響、映像、照明(光の使い方)。全てが言葉にならないくらい素晴らしかった。あのレベルでそれらを合わせたショーを(エンターテインメントとして)見せることのできるミュージシャン/アーティストは、国内にも国外にもほかにいない。唯一無二だ。

自分はかなり上の階から見下ろす形で観たのだが、音響のよさはそれでも十分実感できた。ガーデンシアターという会場のよさも大きかっただろう。あのくらいのキャパであれだけ音響のいいハコは(東京には)ほかにない。

Cornelius 30th Anniversary Set。つまり30周年を祝うための東京と京都2日間だけの特別セット。ではどのように30th Anniversaryを表現するのか。その点にもCorneliusならではのセンスと美意識とエンタメ精神が貫かれていた。ゲストを大勢呼んでお祭りっぽくする、なんてことはもちろんしない。ステージにいるのは終始バンドの4人だけ。でありながら、間違いなく、最上の形で、30th Anniversaryであることが表現されていた。祝福のトーンがそこにあった。

30年。小山田くんの歌声の質感は驚くほど変わってないと、そう感じた。

30年かぁ。30年なんだね。いろんなことがあり、いろんなことを潜り抜けて小山田くんとバンドのメンバーたちはそこにいたわけだし、自分も、一緒に観た妻も、いまこうしてここにいるというその喜びを強く感じていた。終わってその場で妻と「30年だよ。本当によかったね、小山田くん」などと言い、「我々もこうして元気で生きててよかったよね。元気でいようね」などと泣きまじりの笑い顔で言い合った。


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