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複業があたりまえになると・・

今、小さな会社の経営支援をする現在の会社で、フルタイムで働いて5年目。複業のようなことができていることは、周囲の環境のおかげ。複業のようなことっていう表現は、業務委託費を会社に入れて会社の売上にしていて、社長にやりたいことを認めてもらえているから。複業禁止ではないけどフルタイム勤務が前提なので、ありがたい。とはいえ、メインがあって「副」っていうほうがあくまで常識みたいだけど、どっちが重要かなんてあまり考えず、収入補完的なことは考えていないが、時間が有限なので、会社員としては、会社に貢献できていないようで気になるところで矛盾は抱えている。

複業のやりがい

違う分野の仕事はメインとつながりもありつつ、業務内容は違って、メンバーも違うってやっぱり面白い。知り合う人は増えるし、その分知る世界は多いと感じる。フルタイムの選択肢しかない、一応専門業務、だから一般的には(私の、世間に対する思い込みや私の中のもうひとつの声も含む)育児中ワーママであるからこそ、もっと効率的に働いたら?専門性を磨いたら?もっと価値ある(=金額的に)仕事に集中したら?という目を感じることもある。でも、いくつものコミュニティに属すること、私が主体的にできることに、やりがい、働きがいは感じて使命感のようなものがある。

収入とやりがいは比例しない

やりがいと収入や売上金額は違うところにあることは、私自身は十分に納得している。でも、忙しい割に売上金額が少ない(近視眼的)、ボランティア的な仕事もある、その上、時間制限で夜はお断り、定時帰りすることが多い子育て中ワーママ(定時帰りができることが子ども理由だけでなく、個人的なこと、家族のこととかあるんだけど、どうしても子育て、小さな子どもがいる母親だけに配慮が入りやすいしその恩恵は受けている)っていう私。金額って世の中からの評価だと言われると(引っ張られて私自身もそうなのかなと思うことも含めて)モチベーションが下がる。

リアルな話、私のような就職氷河期世代、新卒で大きな会社に就職後、中小企業に転職した人、フリーランスを選んだ人が一番年収が高かったのはいつだろう。私の身近な人の数例しかないが、新卒で就職した会社より、減った人の方が多そう。私の場合は、20代後半、ある程度大きな企業で、それなりに住宅手当や出張手当などあり、昇給もあり賞与も多かったはず。だから「収入の多さ=仕事の価値ややりがい」とは思わない。

流通構造の上流や下流へのしわ寄せもあっただろうし、適正な価格での取引ではなかったと思う。大企業の費用構造が中小企業と違うこともあるが、実際に仕事の能力ややりがいと金額は一致しないし、今の方が、当然経験知識もあるし仕事に面白さも感じているし、仕事の質は高いはず。

複業体質ってある?

ふり返ると、私自身、小学生の頃から何かと掛け持ちごとが多く、八方美人的、いろいろやりたい(⇔ひとつに集中できない)タイプだった。いろいろなコミュニティに所属するのが好きだった。だけど、安全性のあることが大切で、人間関係は大切、もめるのは避けたいというずるい平和主義者(改めてエニアグラムタイプ9やなって思う(笑))。クラブ活動は体育系と文化系の掛け持ち、大学時代も専攻以外に副専攻を選択、就職してからも社会人サークル活動、社内の他部署とのプロジェクト活動に参加とか・・・あまり専門性を極めることもなく、でもそれぞれのコミュニティで楽しくやってきたし、多分ひとつのことでは満足しない体質。これって「複業体質」なのかも知れない。

やってみたいこと

ある程度、子どもに手がかからなくなったら、世の中が変わってきたら(変わってこなくても)週一程度でも、地域で働くことをしてみたい。コロナでの在宅ワークや家庭保育から見えてきた景色がある。コロナ禍の人手不足の福祉現場を知って思ったことがある。地域活動や学校で活躍している地域の人は自営業の人が昔から多い。会社員でも都会で働きつつも家の近所の生活に密着した身近な現場で働けるのが当たり前にできる、ボランティアでなくって、「複業」で、当たり前。限定的な例だけど「○○さん、あそこの商店で土曜日は店番してるんだって」「○○さん、早朝は○○園で保育補助しているんだって」会社員が、収入が足りないから働くんじゃなく当たり前に会社と、近所の地域の事業所やサービス業で働ける環境、そんな人が増えればもっと地域内での関係性が増して、地域内がもっと安心安全な場になりそうじゃない?それにはフルタイム前提、余裕のない会社の働き方の仕組みが変わっている必要がある。でも複業で、いろいろな立場をわかり合えることになるんじゃないかと思っている。それが混ざり合うコミュニティとなり、受容力が増すやろうな~、そこを変えること、個人的にもできるかな?と、まずは自分からかな。

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