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いい人、いい子じゃない

自分の気にっているところ。

集団に執着しないところ。

そのことを冷たいとか、薄情とかいう評価と切り離す。

堂々としてていい。

そこじゃねーんだよな。

腹が立つのは。

***

小学5、6年のとき。

学年最後の席替えで、自分たちで班を決めて良いことになった。

いつもは先生が決める。

こことここは離すとか、この子にはこの子をつけるとか。

それともクジだったかな。

忘れた。笑

とにかくその日は自分たちで決めることになった。

女3、男3で1つの班にする。

当時わたしは女の子4人グループと仲が良かった。

休み時間とか、放課後にいっしょに過ごすメンバー。

4人だと2つに分かれるのが無難だけど、あいにくそこに入ってくれる1人の女の子はいなかった。

まだ班を作れていないのはわたしたちと、別の2人組の女の子だった。

そこから調整が進まなくて、わたしはめんどくさくなってきて、自分が向こうの2人と班になると申し出た。

好き嫌いし合ってるのしょうもないなーと思った。

わたしの案が両方のグループに受け入れられ、一件落着。

全ての班分けが終わった。

なんか、いいことした思い出のような気もするが、気に入らない。

モヤモヤする。

現時点の仲良しグループに執着しなかったことも、

そんなに好きじゃない2人と付き合ってみようと試みたことも

そこそこ勇気を出してのこと。

ひとりになる挑戦だった。

それはすごいと思ってる。

でも、ひとりになれんかった。

2人がわたしのことで気を使わなくていいように、意識的に明るく振る舞う。

元気に振る舞う。

それが疲れた。

2人のことも、そんなに仲良くなりたいわけではなくて、

班員同士のそこそこの付き合いでよかった。

ひとりでマイペースにいたかった。

なんでそこまでするのや。自分。

***

それはですね。

いい子にならねば。

空気よくせねば。

そう努めねば!!

とか思ってたーーーーー!!!

キャアアアアアア

寒い、寒すぎるーーーっ!!!!!

なんやそれ

何歳まで持っとるねん。

いま32やぞ!?!?

席替えの日に捨ててこい!!!

今まで持っていたのがまじ恐怖!!ぶるぶる…

***

いったん落ち着く…

いい子願望いつからあったのだ?振り返ってみる。

小さい頃から敏感で癇癪持ちやったんですワ。

しかも口が立つ。

で、よく不機嫌になるわ、屁理屈を言うは、可愛くない子でありまして。

周りからの迷惑そうな視線や言葉にさらに不機嫌になり、へそを曲げる。

子どもながらに自己嫌悪。

そいで思った。

可愛げのあるいい子になりてーーー。

自分のことで空気悪くしたないなー。

そしたらこの嫌な気分から解放されるはず!!!

小学高学年くらいからがんばったよね。

子どものころのマイナスポイントを取り返しちゃる!!

評価上げたる!!

評価上げたる!!

評価上げたる!!

自己肯定感低いので、ハングリーよ。必死よ。一生懸命よ。

勉強、無遅刻無欠席、友達に好かれるようにする。

悪口言わない。

正確には、言えない。

悪口言ってる時の友達の顔がブサイクなことにショックを受けて、

それを何度も見るうちに言えなくなった。

自分も悪口言われたくないから、言えなくなった。

あと、本当はひとのことに興味が希薄だし、周りの悪口聴いてるうちにお腹いっぱいだった。

気がついたら今までずーーーっと、いい子いい人でいるために頑張ってきた。

悪い子の自分を治そうと戦ってきた。

100パーセント楽しい努力って知らないかもしれない。

あ、興味のあること勉強するのは、

マイペースな自分とも評価を上げたい自分とも、いっしょに楽しめたかな。

でも基本がんばればがんばるほど、できない自分に❌をつける。

自分が分からなくなる。

性格もよじれる。

30年近く続けて、

からだが限界だよと叫んでいた。

***

そして今。

いい人、いい子を辞めると決めても

長くからだに入っているので、やっぱり今も苦しいなあと感じる。

一緒にいると決めたからだの声から離れているこもしばしば。

でも、いい。

向かう方向が問題だから。

ゴミ箱の中に自分で投げ込んできた自分自身のすがた、かたち。

お母さんのすがた。

掘り出してはじっくり眺める。

こうして丁寧に見直すと、なんとなく愛おしくなってくる。

弱虫、ごうまん、くれくれ、ぐーたら、やる気なし、びびり、言い訳、格好つけ、視野が狭い、偏好、のろま、がんばれない、、、

まだまだたくさんある。

こんなことあったよ、とからだが記憶や感情を出してきてくれる。

いっこいっこ再検証する日々。

目を逸らすと不安になり混乱する。

腹を決めて向き合う。

やりたくない時は休む。

うだつは上がらない。

それでもやめないこと。

自分の悲しさもみんなに笑って話せるようになってやる。😊





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