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久しぶりにガンプラに触れる

何となくプラモデル作りたい熱が湧いてきたので、久しぶりにガンプラを買いました。

いざ玩具屋さんに行くと、その豊富な品揃えに「どれにしよう?」と悩んでしまいますね。悩みに悩んだ挙句に選んだのが、ガンダムシリーズの中でも一番好きな「新機動戦記ガンダムW」の主役機「ウィングガンダムゼロ」にしました。
TV版ではなく劇場版の羽根の生えたやつですね。
本当は「デスサイズヘル」が欲しかったのですが1/100のMGしか無く、1/144のモデルがよかったのでこちらにしました。

「新機動戦記ガンダムW」は初代の流れとは全く違うので賛否両論のあるシリーズ。私も昔は初代しか観ていなかったので、続編アンチでしたが、時を経て観てみるとアンチで居たことが残念に思うくらい良い作品ばかり。特にこのガンダムWは深いです。ストーリーの展開は「おいおい」と突っ込みたくなる所が多いですが、人間関係や社会情勢の背景はガンダムシリーズに見られる日本社会を風刺した要素が存分に詰まっており色々考えさせられます。

そして、ガンプラの話を戻しますと、そもそもガンプラとの出会いは初代ガンダムがブームになった小学生の頃。当時は入荷数が限られており、団地の商店街の玩具屋さんでは毎週末にじゃんけん大会が行われており、勝者のみが購入できるというシステムでしたね。インターネットなんてない時代、近所の玩具屋さんで買うしかなかったんですよね。

当時のプラモデルは、素材は基本的に単色。カラーで塗らないとガンダムの世界を十分に再現できませんでした。そして、接着剤で貼り付けないといけないのですが、隙間から溢れ出てしまい見た目が汚くなってしまうんですよね。さらに、お世辞にも寸法精度が良くないので、合わせ面に隙間ができてしまい、これもまた見た目を悪くさせる。当時のマニアは、それらをパテやヤスリ、塗装で上手く処理していたんですよね。私にはそんな技量はありませんでしたが…

それと比べると今のプラモデルの品質の高さ。バンダイの技術に敬服ですね。
一つのランナーに複数の色が組み合わさっているのです。
普通の人なら何気にスルーしてしまうと思うのですが、理系あるあるでこういう作り込みの部分が色々気になってしまうのですね。

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そして、部品を繋いでいるゲートも部品側が細くなっており、切り取った時の跡が最小限になるように工夫されているのです。

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子供の頃、母上がプラスチック工場で働いており、よく連れて行ってもらっていたので、プラスチックの成型がどのように行われているかをある程度理解しているので、余計にその細かい技術に感動を覚えてしまうのです。
プラスチックの成型は、加熱して軟らかくなった素材を型に流し込んで行います。ゲートが細いとちゃんと素材が流れ込まずに上手く生成されないリスクが高くなります。一品物ではなく機械で繰り返し生産する物なので、一つあたりに費やせる時間も決まっており、限られた時間の中で素材を流し込むにはゲートの太さをある程度確保する必要があるのです。
それをここまで細くできるというのは、これまでに培った経験と技術のなせる技なのではないかと思うのです。

ということで完成しました。

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凄いですね。塗装もしていないのにこの再現性。
1/144でここまで出来るなんて驚きです。
一つだけ気になるところを挙げると、手の握力が弱すぎてツインバスターライフルを持たせると安定しないです。なので、劇場版エンドレスワルツのクライマックスのあのシーン(知っている人は知っているあのシーンです)を再現できませんでした…(説明書には写真載ってるんですけどね…)

久しぶりにガンプラを作ってみて、色々進化が見られて楽しめました。
ステイホーム(はもう終わってるとは思いますが…)の時間潰しに是非作ってみてください。また、ガンダムシリーズを観たことないよって方は、是非ご覧ください。深い世界観にハマります。


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