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学ぶ順番

日本の場合、小学校の算数で習う計算は「足し算→引き算→掛け算→割り算」の順番だと思う。

そんなに真面目ではなかったが習った順番だけはしっかり覚えていて、その当時は何気なくテストでいい点数を取るために計算をしていた。

普通にしていれば何気ない計算かもしれないけど、大学時代にとても仲良くしていた先輩とZoomで話す機会があって、「足し算→引き算→掛け算→割り算」で習うことの意味を初めて本質的に理解した気がして、人生においてこの順序はとても重要なんだと感じた。

足し算

その名の通り◯+◯という形で、単純に左右の数字を足してその合計を求める計算。

幼い頃に祖母からお小遣いをもらいって、駄菓子屋で買い物をする時に役に立った。

今生きているビジネスの世界で人脈が分かりやすい例えになると思う。

足し算をしていくと総量が増え、駄菓子屋での買い物では自分の満足感を得られるし、人脈でいえば自分自身のネットワークを広げ、アクセスできる一次情報が増える。またそれが良質な人脈であれば人生も豊かになると思う。

引き算

特にこの「引き算」の考えが新鮮だった。

引き算は◯ー◯で左の数から右の数を引くことで値を求める計算。先程同様に駄菓子屋と人脈という例えをすると下記のような感じかなと思う。

駄菓子屋で自分が欲しい物をかごに入れ計算してみると、もらったお小遣いの金額よりも多くなってしまった時に「この中で今自分が欲しい物って何かな?」と考えてカゴの中にある欲しい物だけを残して、その他は棚に戻す。そうすることでもらったお小遣いの中で自分がほしいお菓子を手に入れる事ができる。

一方で人脈で例えると、広げたは良いものの全てのケースで自分の人脈全てを使えるわけではない。その時々に応じて必要な人脈をピックアップして活用する。

つまり、引き算は自分がこれまでに足してきたものから必要なものを引っ張り出す、ピックアップする作業だということ。
引き算をするためには、まず引っ張り出す母集団の総量を大きくしておく必要があるから「足し算→引き算」の順番で習うということは理にかなっているんだな思う。学校の授業では便宜上そのようになっているだけかもしれないけど、ビジネスの世界では意識してこの順番を大事にしたい。

掛け算

掛け算は駄菓子屋の例えが難しいので割愛。

ビジネスの人脈においては「あの人とあの人を合わせたら大きなバリューが出るんじゃないか」という発想から人同士を繋いでビジネスをするケースがある。その場合に大事なことは、掛け算の前に習う足し算と引き算の要素かなと思う。

まず、足し算で人脈の総量を増やすこと。引き算でその中から必要なものを引っ張り出すこと。この2つがあってこそビジネスにおいての掛け算が成り立つと思う。

足し算と引き算がその応用として掛け算があるという捉え方でビジネスも見てみると面白い。

割り算

割り算は、分け与えるという意味合いで捉える事ができる。

例えば先程の駄菓子屋さんで買い物をするという例になぞらえると、自分で買ったものを自分だけで食べるのではなく、誰かと一緒に食べることになる。

自分が食べる量は減ってしまうかもしれないけど、一緒に食べながら話しをしたり、笑い合ったりすることはプライスレス。

買った金額以上の価値を得られる。正直ここまで幼少期に僕自身は考えられなかったが、これから伝えることはできる。

一方ビジネスにおいては、Giveファーストに近いのではないかと思う。自分が得てきた経験や知識を今それを必要としている人にGiveする。足し算、引き算、掛け算をしながら自分が得てきたものを分け与えることで、新たな価値が生まれる可能性が広がる。

掛け算の考え方も持っていれば、自分がGiveすることでどんな価値が生まれるか、それがどのように広がっていくかも得る事ができるのでビジネスパーソンとしては最強なのではないかと思う。

これができるようになると、ビジネスが一気に面白くなると感じる。自分自身はまだその域に達していないが、目の前の一つ一つの出来事をまずは足し算しながら進んで行きたいと思う。

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