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24歳、鬱病になる。ー【146】中等症

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、鬱病と診断されてから初めて映画を観に行ったことを書きました。今回は、2回目の受診に行ったことを書き記していきたいと思います。

・・・

抗うつ剤を飲み始めて1週間が経ち、2回目の受診日となりました。

クリニックに行くと、まずアンケートのようなことを書きました。そのアンケートには、以下のような質問が並べられていました。

  • 夜に眠れないことがある

  • 突発的な決断をすることがある

  • 自分がいなければいい、と思うことがある

そのアンケートを提出して数分後に、診察室に呼ばれました。

「さて、この1週間はどうでしたか?」

先生は相変わらすの落ち着いた声で、尋ねました。

「そうですね、週末は調子が良い日がありましたので、映画を観に行きました」

「ほお!どんな映画を観られたんですか?」

そんな風にちょっとした世間話をした後、徐々に話は本題へと移っていきました。

「…それでですね、先程書いていただいたアンケートのようなものは、いわゆる鬱病の重症度を測るテストです。質問の回答によって点数を出し、推定ではありますが、症状の進行度を出していきます」

一通りの説明し終えた後で、先生は一拍置きました。

「それで率直に申し上げますと、テストの結果からして鬱病の進行度は中等症レベルであることがわかりました」

"中等症レベル"。重症ではないが、軽症ではない。嬉しくはないけれど、大きく悲観するような思いも湧きませんでした。

「中等症レベルということなので、抗うつ剤を1錠から2錠にさせていただきます。とりあえず、それで様子をみましょう」

薬が増えることは不安ではありましたが、専門家の意見に四の五の文句を言うわけにはいかないので、「はい」と応えました。そしてまた1週間後に診察の予約をして、クリニックを後にしました。

しかし、やはり"中等症"という診断には若干のショックを受けていました。その心のモヤモヤを晴らすために、ある人にLINEを送りました。

「先輩、抗うつ剤の処方量が、なんと1日1錠から1日2錠になりました!」

"ゴッドねーちゃん"に、そう送りました。返信はすぐに返ってきました。

「話が重たすぎる!!!」

「話が重たすぎて、ちょっとおもしろくないですか?」と、私は返信しました。すると”ゴッドねーちゃん”は、私の期待通りの反応をしてくれました。

「ごめん、正直ちょっと面白かったわ(笑)」

それ以降、私は事あるごとに”ゴッドねーちゃん”にLINEを送るようになりました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。