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【22.水曜映画れびゅ~】"Magic Mike"~これぞ我らのマシュー・マコノヒー!!~

"Magic Mike"マジック・マイクは、2012年公開の映画です。


【2024年6月4日 追記】
エミー賞とPeopleの動画を追加しました。


あらすじ

マイク・レーンはオーダーメイド家具屋を開業するために、数多くの仕事を掛け持ちしていた。その一つが、Xquisite Strip Clubという男性ストリップクラブの看板ストリッパーだった。そんなマイクは日中の仕事で19歳のアダムと出会う。アダムは些細な口論から、その日のうちに仕事を辞めてしまう。その夜、アダムはクラブの前で偶然マイクを見かける。アダムはマイクに口利きをしてもらい、なんとかクラブへ同行させてもらう。その見返りとして、マイクはアダムにある女性達をナンパすることを命じる。戸惑いながらも女性達に声をかけるアダムであったが、思いがけず女性たちの反応は良かった。それを見たマイクは、アダムに秘めた才能を感じ、ストリップクラブでのバイトを勧めると、アダムは一躍人気者になっていく。

Wikipediaより一部抜粋

マシュー・マコノヒー

男性ストリップクラブが舞台ということで、色気満載でムキムキの男たちがわんさか出てくる本作。マイク役として主演を務めたチャニング・テイタムや、アダム役のアレックス・ペティファーをはじめとする男優陣の肉体美には、思わず目を奪われてしまいます。

しかしそんな俳優たちを差し置いて本作で最も輝いていたのは、ストリップ小屋のオーナーであるダラスを演じたマシュー・マコノヒーで間違いないでしょう。

オスカー俳優のマシュー・マコノヒーは、テキサス生まれ、テキサス育ち、テキサス大学卒業、さらに現在もテキサス在住の生粋のテキサスっ子。なので、アメリカ英語の中でも一癖あるテキサス訛りの英語を操る俳優として有名です。そのため彼の代表作は、『ダラス・バイヤーズ・クラブ』(2013)や『インターステラー』(2014)など、テキサスやアメリカ南部が舞台の作品が大半を占めます。

本作についても、映画の舞台がフロリダであるにもかかわらずマコノヒーの演じるダラスはテキサス出身の設定で、テキサス訛り全開です。

アン・ハサウェイが惚れた演技

数々の名作映画に出演しているマコノヒーですが、主演を務めているわけでもない本作『マジック・マイク』を彼の代表作として挙げる人は多いようです。

それもそのはず。だって…

最高ですからね!

本作のマコノヒーは他の俳優に負けずとも劣らない肉体美を披露するとともに、酒とクスリと女にまみれた超イカレた役を演じています。そんな狂気じみたキャラクターを、マコノヒーは圧倒的な存在感で見事作り上げました。

アカデミー賞にはノミネートされませんでしたが、その演技の評価は絶賛の嵐。特に女優のアン・ハサウェイは、この作品のマコノヒーの演技に衝撃を受けたと公言しています。

マコノヒーとハサウェイは、後に『インターステラー』で初共演を果たします。そのキャスティングにおいて、まず出演が決まっていたのはアン・ハサウェイ。監督のクリストファー・ノーランから脚本を渡された時にハサウェイは「主演は誰にするの?」と聞きました。ノーラン監督は「マシュー・マッコノヒーがいいんじゃないかと思っている」と回答。するとハサウェイは『マジック・マイク』でのマコノヒーの素晴らしさを永遠と語り、「絶対に彼に任せるべき!」とキャスティングに猛プッシュしたらしいです。その時ノーラン監督はまだ『マジック・マイク』を観ていなかったらしく、ただただハサウェイの勢いに圧倒されたらしいです。

Alright, Alright, Alright

また本作のマコノヒーを語るうえで欠かせないのが、彼が演じるダラスの決めセリフ”Alright, Alright, Alright”。テキサス訛りでセクシーに発音されるこのセリフは、今やマコノヒーの代名詞とされています。最近では有名になりすぎてイジられるほどですね。

ちなみにこの”Alright, Alright, Alright”というセリフ自体は、マコノヒー初めての映画出演作『バッド・チューニング』(1993)においての彼のアドリブが元であるといわれています。

マシュー・マコノヒー最新作

そんなマシュー・マコノヒーを堪能できる『マジック・マイク』を今回紹介させていただきました。そんなマコノヒーが主演を務める2つの作品が現在劇場公開中なので、最後に少し紹介させていただきます。

『ビーチ・バム まじめに不真面目』

自由奔放で、底なしに明るい詩人を演じた今作。今回紹介した『マジック・マイク』や『ダラス・バイヤーズ・クラブ』などもそうですが、だらしない男を演じさせたらマコノヒーは天下一品だと思います。

『ジェントルメン』

ロバート・ダウニー・Jr.版『シャーロック・ホームズ』(2009・2011)などで知られるガイ・リッチーの最新作。今作では大麻の密売人のボスを演じているマコノヒー。とりあえずカッコイイ…。ビシッと決めたスーツ姿も注目です。


前回記事と、次回記事

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次回の記事では、遠藤周作の名作をマーティン・スコセッシ監督で映画化"Silence"沈黙 -サイレンス-について語っています。