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24歳、鬱病になる。ー<87>ウザい自分語り

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、noteの再編集作業を行うようになったことを書きました。今回は、翻訳学校のあるクラスメートのことについて書き記していきたいと思います。

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翻訳学校での私が属しているクラスには、大体15人くらいの生徒がいました。それぞれ様々なバックグラウンドがあり、年齢もバラバラで、なかなか個性的な人々が集まっていました。

そんななかで、一際目立つ存在のクラスメートが1人いました。それは50歳前後くらいと思われる男性でした。

その人はとてもすごい経歴の持ち主らしく、学歴も優秀で、キャリアも申し分なし。そして今は「映画監督になる」という夢を持って再び新しい道へ進もうと決心しているということらしいです。

なぜそんなにその男の人のことをよく知っているかというと、自己紹介の時に滔々とうとうと、というか永遠に自分語りをしていたからでした。何度も講師の方が止めに入ったにもかかわらず、「もうすぐ終わります」を連発して結局15分近く喋り倒したのでした。

そんな男性に、正直「ウザいな」と思いました。それはおそらく私だけではなかったでしょう。しかしその一方で、「根は悪い人ではないだろう」とも思う部分もありました。折角のクラスメートなのだから仲良くしたいという気持ちもあったので、講師の方が注意して、彼の独善的な自分語りが次回から改善されることを期待しました。

しかし、その方の”ウザさ”は授業外でも遺憾なく発揮されました。

翻訳学校では、講師への質問やクラスメートの交流用にクラス別のチャットルームが開放されていました。そこで、その男性は大暴れしたのでした。

まずクラスのチューターで、MARVEL好きの社員の方に「好きなMARVELヒーローは誰ですか?」と聞きました。

チューターさんは「私はベタにアイアンマンが好きですね」と返した後に、チャットを盛り上げるつもりでしょうか、「○○さんの好きなMARVELヒーローは何ですか?」と社交辞令的に返信されていました。

するとその男性は「私はワンダーウーマンが好きです」と答え、それからは「ワンダーウーマン役のガル・ガドットの名前はヘブライ語が由来で…」とかなんとか、うんちくを100行くらいの長文で書き連ねていったのでした。

「この人はもしかしたらヤバイ人かもしれない…」と私は思ってしまいました。っていうか、そもそもワンダーウーマンはMARVELじゃなくてDCのヒーローなのに、それを知らずにただただ自分の喋りたいことを書き連ねるこの人は大丈夫なのかと思いました。

ただそうは言っても、まだ授業で1度しかお目にかかっていないし、それで毛嫌いしてしまうのも良くないと思い、一抹の不安を抱えながら、私は2回目の授業に臨みました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。