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【#004】 『ONE SKY』 & 12月8日

ジャパンハート初の写真集『ONE SKY』は、2019年12月8日に発売しました。12月8日はジョン・レノンが1980年、自宅であるニューヨークのダコタアパート前で狂弾に倒れた私にとって特別な日です。また1941年の同日は、真珠湾攻撃による太平洋戦争が始まった日でもあります。
写真集の予約開始は2019年8月15日。その日は1945年第2次世界大戦が終結した日、そして1969年平和と愛の祭典記念すべきウッドストックロックイベントが開催された日。
平和への祈りや想いを、この写真集に込めました。

「国には国境があるけれど空には境はなく、命は国によって差はなく、一人ひとりの命はとても尊い」・・・そんな想いで、表紙の写真を選び、そして本書を『ONE SKY』と名付けました。


ジャパンハートの活動原点には、第2次世界大戦中、ビルマ(現ミャンマー)の激戦地で多くの兵士の方々が亡くなられた中、逃げまどう日本兵の方々に暖かい手を差し伸べ命を救った、貧しいビルマの農家の方々への恩返しの意味が込められています。


「1995年、医師になった僕がちょうど30歳。あの戦争で自分たちのかけがえのない身内も数え切れないくらい亡くなったが、同じその国のその土地では、今現在も数え切れないほどの多くのミャンマーの人々が、なんの医療行為も受けられないまま亡くなっているではないか。この声もあげずに亡くなっていく大勢のミャンマーの人々を助けて恩返しすることこそが、あの戦争で自分たちが助けることができなかった身内を救うことになるのだと。
僕が、ミャンマー行きを決意した瞬間です。」
ー 写真集『ONE SKY』P077 吉岡秀人 筆

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この写真集は、昨今の出版不況と私自身の実力不足もあり初の自費出版となりました。すべての渡航費、取材経費に加え、莫大な出版制作費を自分で捻出しても "伝えたい" という一心で突き進んだ刊行です。
ぜひ応援してください、ぜひご購入ください。


今年2020年2月の紀伊国屋書店新宿本店のトークイベントを皮切りに、毎月各地での講演、トークショーやドキュメンタリー作家や写真家との対談講演を予定していましたが、コロナ渦で全て延期になりました。が、落ち着いたら再開します。長く長く写真集を伝えていきます。イベントの再開に先駆けて写真集をお手に取って頂けると嬉しいです。


2019年12月8日発売日に写真集刊行の思いを綴った私のウェブサイトの言葉を再度お伝えしたく、ここ(note)で再掲します。

おかげさまで本日無事に、ジャパンハート写真集『ONE SKY』の発売日を迎えました。

すでに気がついていらっしゃる方がたくさんいらっしゃると思いますが、今回の写真集は、すべて自費で制作しています。この10年で大きく時代は変わってきています。町からCDショップがなくなり書店も次々となくなっています。私も使っているスマートフォンにすべてが集約されるようになりました。その便利さの恩恵を受けながらも、これまでと同様に本やレコードから受ける豊かな時間も私は大切にし、しあわせを味わっています。

だからこそ、自力での製作に踏み切りました。出版社も大変な時代になりドキュメンタリー写真集の出版は難しい状況であると判断し、私が出版者になり自費で出版しようと決意しました。

思い切り前向きな制作です!
常々呟いてきた「写真屋生命をかけて」とはこの想いが根底にあります。

自費にした分、思い切り印刷に費用をかけました。構成、デザインに思い切り時間をかけました。自費とは思えない、いや自費だからこその最高品質になっています。

販路も自己のWEBSHOPに加え、Amazonも利用します。
しかし広報・宣伝力は圧倒的にたりません。長年オフィシャルを務めさせて頂いている浜田省吾さん、スピッツ からフライヤー配布という涙もののご提案を頂き来年7月まで述べ25万枚にも及ぶ配布をご協力頂いています。アーティストを含め事務所スタッフや全国イベンターの方々にほんとうに感謝です。

2019年12月8日、いよいよ発売です!
たくさんのご予約、あらためてありがとうございました。制作期間中、ほんとうに励みになりました。
まだまだ多くの方にジャパンハートの心と行動を伝えたいと思います。
ぜひ皆さんで拡散してください。
大いに宣伝してください。
大いにご友人方に広めてください。
地道な活動からの広がりで多くの方に写真集を見て感じていただきたいと思っています。

昨日も発売日の今日も相変わらず私はライブステージの現場で撮影しています。とてもしあわせな人生です。

吉岡医師を始め、これまで述べ5000人を超える医師や看護師たちが日々苦悩しながらも自らの使命を全うしようとしている姿に私の人生は励まされているのです。

この写真集はジャパンハートの活動を通して見えてくる、生きること、歩み続けることの意味をも表現しています。
国際協力や医療に関心のある方はもちろん、多くの方に広く伝わる内容です。
ぜひ手に取って感じてください。

人が生きているということ、美しいということを伝えたい。
想いはただひとつです。

そして、紙の香り、インクの香り、本の肌ざわりと共に様々な事を感じていただければ、ほんとうに嬉しいです。

2019年12月8日 フォトグラファー内藤順司


ぜひ手にとって感じてください。

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ただ淡々と日々を生きること。正月もお盆も、もちろんクリスマスもなく、
同じように日々同じようにもう長い間、そうして生きてきた。
患者たちが待っていると言われれば飛行機を乗り継ぎそこへ行って治療する。
この生き様の向こうに何があるのかも、
どこに通じてるのかも分からずに進む。

求道すでに道なり

写真集『ONE SKY』P002 吉岡秀人 筆

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※ ジャパンハートホームページには常に写真を提供させていただいています。どうぞご覧ください。

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