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パニック障害ののちに

2022年明けましておめでとうございます。
しばらくブログも書いてなかったなーと見返すと1年半も書いてなかった。こりゃ思考の整理もままならんし文章力も落ちてくわーってことで久々に書いてみます。新年ってこういうキッカケとして便利ですね。

急な発作:パニック障害

さいきん、僕は体調を崩してたんですね。どうやらパニック障害というやつで、特に原因があるわけでもないのに、急に不安が襲ってきたり、気が狂いそうになってパニックになる。人生で初めての経験でした。
わりと深く考え込む方ではあるんですが、最終的には何とかなるという楽観的な考え方を持っており、相対的には「元気な人」という位置づけだったと思います。
お酒の飲み過ぎや不眠症など思い当たる原因はあるものの、何の前触れもなく発症して毎日発作が起きるようになったので、本当に辛かったです。強迫観念に駆られ、落ち着いている時も予期不安に苛まれ、希死念慮に襲われる毎日でした。理由もないのにぼんやりとあぁ死にたい、なんて本当に怖いですよね。

幸いにも優しいパートナーが側に居てくれて、大事には至らずに回復傾向にあるんですが、一人でいるタイミングなんかは心細くて誰かに居て欲しかったし、何よりも誰かに

「大丈夫だよ」

って言って欲しかった。特に発症後の数日はとにかく不安ではやく病院に罹りたかったし、カウンセリングも受けたかった。なんせ初めての事なので、いくら頭では理解できても、専門家からの

「よくあるさ、すぐに治るよ」

なんて言葉が欲しかったのです。それくらい安心を求めてた。

心療内科は薬の処方所と化している?

藁にもすがる思いでスマホで検索し、震える声で必死の思いで心療内科に電話しました。しかし、何軒電話しても当日翌日に予約が取れないのは当たり前、スマホの向こうの受付の方々の対応は、流れ作業のような冷たい場合も少なくない。どんどん心細くなりました。

後から知ったのですが、ほとんどのパニック障害は、それ自体で死に至る事はありません。病院側はそれが分かっているからこそ、患者との心理的ギャップが大きいのではないでしょうか。

ぼくは結果的に4軒の病院に行きました。予約日まで何とか耐えて、決して安くないお金を払って診察を受けても、弱っている心に寄り添ってくれたと感じる医師は少なく、定型文の質問を繰り返した後に、ささっと薬を処方して診察が終わる。酷いところは、パニック障害ではないか、と丁寧に問診票に記入したにもかかわらず、2分の診察でうつ病との診断と処方箋を出されました。
結果的に、後述する漢方やサプリ、対処法などは全て自分で調べて実践し、効果を確かめて絞ったものです。残念ながら医師は教えてくれませんでした。(質問したら分からないと言われたり…!)

そんな中、4軒目でようやく親身に聞いてくださる先生と巡り会えて、投薬に頼りたくない僕の意向を汲んでくれつつ、適切な薬の処方やサプリの相談をすることができました。
※もちろん少ないサンプル数の中ですし年末の繁忙期だったので、あくまで僕の感想と推測として受け取ってください。

精神疾患の方に本当に必要なもの

僕は、パニック障害を経験して、患者に本当に必要なのは

「心の安心」「未来への希望」

だと思いました。
薬で強制的に症状を抑制しても、根本的な解決には至らない。深刻な依存症などのリスクもあり、抜け出せない人も増えています。それよりも、辛い時に親身になってくれて、答えの出ない不安に寄り添い、聞いてくれる存在がいることや、何故起こるのか、自分と同じケースの方々がどうやって乗り越えたのか、これは治る病気である、などの希望を持てる説明が大事なんじゃないか、と。
病気を知り、理解する事で安心し、必要以上に怖がらずに受け入れる事ができるようになる。僕はそうやって症状が緩和していきました。つまるところ心因性なので、そうやって不安の暴走を鎮めていくことが根本的な解決につながるんだと信じています。

もちろん一個人が感じたことなので、反論やお叱りもあるでしょう。しかし、今同じ症状で苦しんでいる方や、これから直面する方々に少しでも楽になってほしい気持ちから、心より書いています。

こんな時代だからこそ、寄り添い合えるように

コロナ禍で人との繋がりが希薄化し、AIやオートメーションの影響で「やりがい」のある仕事はこの先もどんどん失われていきます。人は誰かの役に立つ事で生きがいを感じ、必要とされる事で満たされる生き物だと思いますが、残念ながら今の社会は真逆へと向かっています。これから、パニック障害も含めた精神疾患を抱える人の数はさらに増え、大きな社会問題となっていくでしょう。僕のように恵まれた環境ではなく、一人で戦っている方も沢山いるはず。自ら命を断ってしまう方も少なくありません。

そんな人達や予備軍も含め、誰もが安心と希望を持って生きていくにはどうしたらいいのか?
医師には正しい知識はあっても、心に寄り添う義務まではありません。出口のない不安を抱えたひとりひとりに、そこまでしてあげられないのが現状なのかもしれません。せめて薬で楽になってね、と。
しかし患者本人からすると「いま」きついのに、診察やカウンセリングは何週間も待つ必要があります。やっとの思いで診察を受けても、薬を処方されるだけ。厚生省の補助事業にホットラインもありますが、やはりその存在は知られてないし、どんな方に繋がるのか不安もある。
ちゃんと治るんだという安心を与える情報を備えて、24時間いつでもオンライン・オフラインで対応してくれるサービスが正解なのかなぁ。しっかり事業を通して、寄り添い手を差し伸べられるような仕組みを作れたらいいな、と思いました。心の療養も兼ねて、新年はゆっくり休んで考えてみたいとおもいます。

おわりに〜今苦しんでいる方が元気になる対処法

いま健康な人も、不摂生や不規則な生活にはどうか気をつけて欲しいです。健康でいられることは、本当に尊く幸せなことだったんだと気づきました。
僕の現状は、約束もキャンセルしてしまったりと、以前のように馬鹿騒ぎできる程には回復していないので、友人の皆様におかれましてはもう少しだけ生暖かく見守っていただけたら幸いです。とはいえ、週2くらいは出るようにしてるので会った時は今まで通りよろぴく。

読んでいただきありがとうございます。参考までに、僕が飲んでいるサプリや薬、良くなった対処法を最後に記載しておきます。それではまた。

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○知っておきたいこと・気の持ちかた

・パニック障害では死なない。多くは30分以内で収まる。
・基本的にはセロトニン不足なので、素となるトリプトファンや必要なビタミンB群などをしっかり摂る。
予期不安(またなるかも知れない、なったら苦しい、怖い、どうしようなど)に襲われたら、語尾に「と、思っているから怖いんだね。でもならないから大丈夫」と付け加えてみる。自分を俯瞰して見れると落ち着きやすい。
広場恐怖症(特定の場所やシチュエーションで発作が起こる)も、一度苦しく怖い思いをした場所と発作を脳が紐づけてしまっているから起こる。その事実を理解し、「怖かったよね。でも今回大丈夫だったら、脳の記憶は書き換えられる。落ち着いてみよう。怖いと思い込まないように」と言い聞かせる。
・軽微な症状(喉の詰まり、動悸、不安感、身体感覚過敏など)が気になって発作の引き金になるので、リラックスの為の呼吸法に慣れておく。一度でも軽微な症状どまりで発作を予防できると、次からの安心感につながる。
(ゆっくり腹式呼吸。鼻から息を吸ってお腹を膨らませ、数秒息を止めて、ゆっくりお腹を凹ませながら吐く。自分の呼吸だけに集中し、これを何度か繰り返す。いわゆる瞑想とかマインドフルネス)
○朝起きる。すぐ陽の光を浴びる
→セロトニンの合成・分泌
○毎日15分〜30分歩く
→リズム運動→セロトニン初期値増加
毎日長めにお湯に浸かる(好きな入浴剤で)
身体が温まり、リラックスして眠りやすい
○飲んでる漢方
・半夏厚朴湯
→喉のつっかえと不安に作用
・柴胡加竜骨牡蛎湯
→精神の安定とイライラの抑制
・病院でもらった漢方茶
→安眠に作用
○毎日飲んでるサプリ
・トリプトファン
→セロトニンのもと
・ビタミンB群(B6/B12/ナイアシンetc)
→セロトニン合成の原料
・鉄分たまに亜鉛
→セロトニン合成の原料
・ラフマ×GABA
→セロトニン増加作用・抗ストレス
・メラトニン
→睡眠に関係する物質
・グリシン
→睡眠の質を高める物質

○頓服(常用はしない。ほぼ飲む事はない)
・デパス
・マイスリー
・デエビゴ
・メイラックス
→抗うつ・睡眠に作用 寝れない時に

これを読んでいる人の "いま" や "明日" が、少しでも良くなりますように。きっと大丈夫。良くなっていく。一人じゃないよ。

初めてnote書きました!2018,06,24 よかったら応援お願いします!