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Amazon Audible会員になりませんか?② 「成瀬は天下を取りに行く」「成瀬は自分の道を行く」

Amazon Audible会員になった。

今回は何を聞いたか。

「成瀬は天下を取りに行く」

またまた人気上昇中の本だという。本の選定はかなりランダムに行っているが、やっぱり人気だと言われるものを選んでしまうねw 
聴いた後で知った。どうも本屋大賞だったらしい。

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読後(聞いた後)

「成瀬は天下を取りに行く」

内容は、好みの分かれるところだろう。私は普通この手の本は読まない。
読んだ(聞いた)のは、Audibleだったからだ。

成瀬というインスタント万能少女が主人公である。
こういう人は、やはり変わり者であり、他よりも宙に浮いている印象。

このような万能少女の経歴は、例えば学校で成績がダントツでトップとか、京都大学の合格にはA判定であると表現される。思った通り、具体性がない看板ステータスが先行する。

漫才の内容など、具体性のある話に入っていくと、非凡とは言えない。ここはどうしても著者の能力が限界となるところだ。

だから、最初はよくある話だと思っていた。

しかし、行間には、著者の忍び込ませた、「本当の頭の良さ」とは何か、がちりばめられていて面白い。

恐らく伝えたいことは、このようなこと。

・最初から無理だと決めつけない。行動する。やってみなければわからない。
・いろいろなことに挑戦して、100個のうち1つでもうまくいけばOK。
・自分の地道な行動を、周りの人たちは意外にもよく見ているものだ。
・そうすると、意外なところで物事がつながりあっていく。
・過去の行動は、今及び未来の自分の肥やしになっていく。

もうちょっとあると思うんだけど、たちまちは思いつかない。
後聞いてない部分もちらほらある。

「成瀬は自分の道を行く」

「成瀬は天下を取りに行く」よりも面白かった。
特に刺さった言葉がこれ。

「何になりたいかよりも、何をやるかだと思う。」

実は私も成瀬と同じで、将来なりたいものが見つからなかった経験を持つ。そもそもそれになったことがないのに、どうしてそれになりたいと思えるのか不思議だった。だが、私は間違えていなかったように思う。皆、自分の頭の中の想像を膨らませて、それを追いかけていただけだったのだ。つまり、それ自体になりたかったのではなく、自分の頭の中の想像の産物を追いかけていたのである。こういう人は、おそらく、後から現実を思い知ることになる。

また、私は思想家だし、何になってもならなくても、結局考え続けることは行うのだ。

私の学生時代を振り返ると、やりたいものがあるんだ!と相手に示すことが、一つのステータスだった。そして、私はやりたいことがないことを周りからやいのやいの言われたものである。しかし、彼らは結局、自分が優越感を感じたいだけだったのだ。そもそもそういっていた人間が組織に入っていった時点でアウトだ。組織で自分のしたいことができることなんてまずないだろう。そして、仮にそういうことがあったとしても、何らかの理由で解雇されたら最後だ。

だから、この言葉は、仕事への批判も込められているように感じた。
成瀬はオレオレ詐欺に引っかかりそうなおばあさんを助けたり、万引きをするおばあさんを捕まえたりする。「人」の基本があれば、どんな仕事もできるのだ。

却って、私には関係ないことだし・・・。と思ったら、何もいいことができなくなる。孤立社会というのは、仕事が生み出したものでもある。その職業じゃないと、やっちゃいけないかのように考える人もいる。

関係のない人たちが、孤立する人たちをつなごうと、自分達から何かを始めていく、そうしたことがよくテレビで放送されている。あれはもともと、その人たちの仕事でも何でもなかったわけだ。

何かになる、というのは、自分を捨てて、別の存在に生まれ変わることだ。こうなったら、実は自分自身と向かい合えなくなっていくだけのことなのである。コンプレックスの強い人間ほど、出世すると言われているが、劣等感の正体は、自分自身が嫌いだということ。自分が嫌いだから、自分ではない他の何かになりたがるのである。

自分が自分のまま、警察官でもないのに、だまされそうになっているおばあさんを助けたり、万引きをする人を捕まえたりすれば、それは警察官と同じ。別に警察官にならなくても、同じことをしようと思えばできる。

で、鹿児島県の警察が今荒れているように、警察官でも盗撮行為を行っていることがあるわけで、実際には、警察になることよりも、何をするかの方が極めて重要だ、ということは、このことからもわかる。警察官になったから自分は警察官だと思うのは間違いだ。警察としての行為を行う人間が、警察官なのである。悲しいことに、社会の認識のずれは、まだまだ修正されそうにない。

過去の記事でも言ったことだけど、人間自体を強くしなきゃだめだな。成瀬はインスタント完成型人間だけど、みんな、成瀬くらいにならなきゃだめだなと思ったりするんですよね。でも、そこは物語。そううまくはいかんです。

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今回見つけたAudibleのいい点。

普段読まないようなジャンルの本でも、聞いてみようかなって思える。
ただ聞くだけなら、軽い気持ちで入っていける。


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