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【塾なし中学受験日記】小学6年生12月 それで実際のところ受験当日何が起こるの?

志望校は固まってきた、受験スケジュールも組んでみた。願書の準備も進んでいる。あとは、過去問をひとすらコピーし、子ども本人が過去問を解き、必要に応じて穴をうめていく。

でも、結局のところ、入試本番期間には何がどのように起こるのか想像できていないことに気付いた。心の準備をしたい。
発売されたばかりの
おおたとしまさ『勇者たちの中学受験〜わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき』(2022)大和書房
を手にとった。

帯に「最後の三週間に何が起こる?」とある。
そう、まさにそれが知りたい。

3人の受験生、3家族の実話を基にした物語だ。おおたとしまささんは、小説も書けてしまうのか、というわくわくする驚きで読み進めた。

モラハラ気味の夫、下位クラスをほっておく大手塾(実名)、合格実績と自分の名誉第一で子どもの最善は後回しの塾(実名)の講師、自分の不安を投影する親、子どもを批判するワンマン塾、中学受験で傷ついた心を自然の中で癒やす兄など、中学受験の闇の部分にもしっかりふれている。

エピソードⅢの「元気で終わろう」を中学受験の目標にした奥山家の話に共感して、我が家の入試期間の参考にした。うのき教育学院のような小規模で良心的な塾が近隣にあったらよかったのにとうらやましくなってしまったが…。

おおたさん自身による解説も興味深い。
「中学受験をいい経験にする奥義は、極端な言い方をすれば「たとえ全滅しても『やってよかった』と思える境地」に至ることだ」
「第一志望は、子どものモチベーションを高める憧れの学校。でも、それ以外はすべて第二志望と考えるのだ。」
入試期間中も受験後もこれらの言葉に何度も励まされた。

どんな結果になっても、我が子の心の成長をしっかりみとりたいと思った。



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