Wright test とRoos testから考えるTOS
胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome: TOS)は神経、血管束が前・中斜角筋、鎖骨、第一肋骨で形成される胸郭出口において圧迫・牽引されて起こります。
主に3つの狭窄部位で神経、血管束にストレスが加わり、頭頸部〜手指にかけての多彩な症状を誘発します。
しかし、一言に「胸郭出口症候群」といっても、どの部位にどのようなストレスがどの神経・血管束に加わったことで症状が出ているかはケースバイケースです。
そのため、病態を理解するためには各種整形外科的テストや臨床症状を組み合わせて考えていかなければなりません。また、それらのテストを応用して重症度や影響度を判断していきます。
今回は整形外科的テストのなかでもWright testとRoos testの応用活用について解説いたします。
胸郭出口症候群の治療アプローチについてはこちらを御覧ください。
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