クリエイティブワークを非クリエイティブワークに変換するには

始めようと思った時間に「あー...」と心が重くなって先送りしてしまうタイプのタスクとそうでないタスクがある。

始めるのが難しいタスクたち
・話の企画を考える
・ネームを直す
・名前のついていない登場人物を描く
始めるのが簡単なタスクたち
・テキスト化したネームをクリスタファイルにコピペする
・ペン入れする(描きやすいキャラから)
・決まっている色を塗る

分類してみて気づくのは、始めるのが難しいのは「0→1」を作り出す仕事だ。いわゆる「クリエイティブワーク」と呼ばれる仕事と思われる。無から有を生み出すのは大変。

「非クリエイティブワーク」は始めることに心理的負担がない。非クリエイティブワークはやり方がわかってるしごとのこと。「1→10」でも「10→100」でもそんなに差はない。

でも実際のところ「0→1」のしごとが動き出すときって、ほんとに無から有が生まれてるわけじゃなくて、よーく見たら机の上に転がってた「0.01」とか「0.001」を寄せ集めて気づいたら1になってたって感覚のような気がする。

「0.01」や「0.001」でも、目の前に現れた瞬間にいちおうそれを拾い上げて手でこねくり回したりできるようなってくる。これがおそらくクリエイティブワークが開始する瞬間。

そうして材料が集まってくると自ずとやり方が分かってきて「1」が完成する。

クリエイティブワークは「非クリエイティブワークのお膳立て」説

で。もっと言えばその転がってる材料が適切に揃っていると最高。

例えば凸型のものと凹型のものが目の前に落ちてたら、人間なら誰でもそれを手にとって一つにはめてみちゃうでしょう。キッチンに立ったとき人参とじゃがいもと玉ねぎと牛肉とカレールーが目の前にあったらもう誰だってカレー作っちゃうでしょう。そうなってくるとそれは結構「非クリエイティブワーク」の領域になってくる。やりかたがわかっているから。

もしかしたらクリエイティブワークのいちばん重要なパートは、やりかたが直感的にわかるまで材料を集め続けることなのかもしれない。つるっつるのキッチンからはなにも生まれないので、じゃがいもの皮でもなんでもいいから置いておけって話。

ここまで抽象的な話が続いたので具体的なアクションに落とす。

ネームの骨子を書くなどのクリエイティブワークが控えているときは、「登場人物はこんなやつ」「言いたいことはこんなかんじ」「こんなカンジのマンガにしたい」とか、絵でも文でもいいけど材料になるものを視覚的に目の前に用意しておくことにする。そうすれば、それを拾って自動的に思考が始まるはず。そもそもその材料がなさそうなら、ネームに着手する前に材料を探す工程を入れる。

というわけで明日作業を始める前に材料を準備しておこう。

薄々気づいている方もいるかも知れないが、僕がこういう日記を書いてる日は、作業が進まなかった日です。チーン。






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