結婚式写真の1日の撮影枚数について
結婚式の写真を撮ってるJUNICHIです。
今回はすべてにおいて言えると思う「撮影枚数」について話をしたく思います。長くなりますがご容赦ください。
僕は無駄打ちするフォトグラファーは「仕事のできないフォトグラファー」だと思っています。(自分も含まれてます・・・)
先にいうとこれは「業務における」内容であり、趣味ではこの内容は読む必要はありませんし、該当しません。
私の所属していた結婚式場併設スタジオでの以前のルールをご紹介しようと思います。
私の頃は5Dmark2または5dmark3が2台、レンズは35mm 85mm 標準レンズ、クリップオンが2台で挙式・披露宴を撮っていました。
前撮りはオフストロボですがクリップオンをつかっていました。
ボディは5dmark3です。
そこのスタジオのルールでは挙式披露宴で1000枚以内で返ってくることがルールでした。ルールなので守らなければ、そいつは使えないカメラマンというわけです。会社本体としてもカメラマンの撮影枚数は管理されていました。(今は廃止)
しかも「jpeg」のMサイズのみしか撮影しないという気合の入りっぷりです。今でこそ2000枚超え+Rawは当たりまえですが、この1000枚以内というのは非常に「理にかなっています」。
良いものを満足していただけるように写真を残すことは非常に大事なことです。その一方で素早く、効率よく、良いものをお客様にお届けして、カメラマン一人一人が仕事を抱えないようにすることも大事になってきます。
式場併設の婚礼スタジオの業務は「写真関連する業務全般」を指しますが実際には「接客」「前撮り」「商品の納品」「プランなど交渉」「シフト管理」「クレーム対応」など多くの業務が存在します。
基本的に1人でやる仕事が非常に多く、なにかトラブルがあればまっさきに対応するなどすべてにおいてスピードを持って対応します。
常駐する社員はこれらすべて、撮影、接客、交渉、トラブル対応、管理業務すべてを対応できなくてはなりません。
業務内容からすると「激務・思っていたの違う」でしょう。
繁忙期になるとそれはそれは過酷な業務かと思います。
上記の業務内容から、撮影データの処理にかかる時間が長かったらどうなるでしょうか?
多分「仕事できない人」という評価になると思います。
撮影枚数のお話でしたが、3000枚撮ってデータ処理するのと、1000枚撮って処理するのはどちらが早いでしょうか?考える必要は無いと思います。
次に、1000枚以内で挙式披露宴を撮って帰って来ることについてですが、1日の結婚式で受付から、送賓、結びの写真まで「物語」になっている必要があると思います。要所要所で抑えるところは必ずあります。そこを抑えたうえで、新郎新婦が楽しんでるシーンや、ゲストがなにかをみていい表情しているところなどを混ぜて撮影していきます。
必然的に撮影枚数を多くなることでしょう。昔撮影しているときに、今この時点で2台のカメラをあわせて「何枚撮ったか」を逆算しながら撮っていたことを思い出します。
シャッターを1000枚以内しか切ってはならないならば「めちゃくちゃ考えて」撮影すると思います。それが、撮影技術の向上につながるわけです。
しかも良いことばかりです。
機材に負担が大きく減ります。一眼レフの時代だったのでシャッターを切ると機械的に稼働する部分が多くあったため、5dmakr3のシャッター耐久は15万回。スタジオ機材ならばあっというまに耐久を迎え、そのまま使い続けます・・・(笑)ストロボの発光回数も抑えられます。(球切れ防止)
シャッター回数を減らすことはまず機材にも優しいです。
前述した、撮影枚数がすくないのは
セレクト、レタッチするものが少なく、データ処理が早い。
仕事をためることなく、余裕が出ることでしょう
また少ない枚数で撮影をするので表情の良い写真が撮れます
(撮影が早いので被写体にストレスがかからない為)
次に問題点もあります。ここが上手い人とまだまだな人との差です
枚数を絞って撮る場合に、「ピント」がきていない写真があったとき、
1枚目ではピントはきてないが2枚目でピントがきているということがあると思います。
ピントを外した写真は「無意味」だと思ってます。
上手い人はピントは確実にチェックしてると思いますし、必要な場面であればしっかり声をかけて撮り直しをその場ですることでしょう。
撮り逃し、またはマストでは無いが、いい場面が撮れないケースもある
(これは腕次第)
納品枚数に対して枚数が足りない、またはぎりぎりなど・・・・
写真は「無い」より「あったほうが良い」になります。
なので全てにおいて枚数が少ないほうがいいとは言いません。
実際僕も下手くそなので3000枚とか撮ってしまったりしてます。
結局何が言いたいかというと・・・
「狙って撮影できていない、とりあえず撮っとけ」
になってることがあります。
とりあえず抑えとけ、何も考えずにとりあえず残しておこうは
多分ですが「いつまで立っても写真がうまくならない」と僕は思います。
もう一つ思うことですが・・・・
僕が納品枚数が多いものでも700枚ぐらいが最大です。
ある会社では10000枚とか8000枚とか少なくても3000枚以上撮影して1000枚以上納品したりするそうです。
僕も結婚してその時の写真持ってますが、何度も見直すものでもなく、あまり多すぎるとと1枚1枚しっかり見ないです。
撮影枚数を抑えて、そのなかから厳選して納品するのは、1枚1枚の意味と伝わるように、お客様が見やすいように、美しく、その時を思い出してもらえるようにという意味もこめてセレクトをするようにしています。
なので・・
枚数をいっぱい撮りました!
私は1000枚以上納品しました!
という内容は「ずいぶん仕事時間かかったんだね・・・」
「大変だったんだろうね」
この人は「仕事遅いのかも」
ぐらいしか思いません。(口には出しませんが・・・)
あと枚数多い人のデータを見ても多分あまり多くを感じることが無いです。
(今までの経験上)
仕事のやり方は人それぞれ、好きにやればいいですが、
こういったこともあるよ?ということはなにかの情報になれば良いかなと思い書いてみました。
長い文章読んでくださりありがとうございました!
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