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今どきのスクールフォトグラファーの環境

カメラマンやってるjunichiです。
今日は今どきのスクールフォトグラファーについてご紹介します。
ちょっと長くなります。

僕のスクールフォト経験は6年ほどかと思います。(メインは結婚式です)
職業として撮影はトータルすると約15年目ぐらいです。
ネットで募集していたスクールフォト(保育園・幼稚園)の会社に登録して、ギャラは5年ほど12000円でした。(関西)一度も上がらずでした・・
もうこれでどこの会社に登録していたかわかると思います。

源泉(10.21%)をひかれると・・・10,775円です。交通費は当時でませんでした。撮影が長くても短くてもこんなもんでした。
月に10回入っても・・・

なぜやってるかというと、スクールフォトが好きだったから、指名してくれる保育園や幼稚園が7個ありました。(評判は悪くなったはず)

すごく先生たちが気を使ってくれて、別に苦ではなかったです。ただし結構体力を使います。

入園式、遠足、発表会、運動会、お泊り保育、卒園式、節分、芋掘りなどなど思いついた順なので順番バラバラですが・・・・

あと園児の高さで撮影するんで座って撮影することが多く、カメラ振り回してると危ないので、そこも気を使います。

カメラがとにかく嫌いな子や障害ある子、泣き止まない子等様々あって面白いです。

大人にも言えますが、集合写真を撮るときに時間がかかってしまうと、集中力が途切れるので早く楽しく撮影する技術も必要です。

しっかり突き詰めていくと、スクールフォトはわりと奥が深い撮影かと思います。写真館のカメラマンが90点ぐらいの写真をコンスタントに叩き出すのは日々こんな撮影をこなしているからだと思います。

最初に述べたように半日ぐらいの撮影で最初に述べたギャラです。(関東はもう少しもらえるかと)その後家に帰り、データをセレクトして、ウェブで納品です。まぁ1日潰れるわけです。

今思えば、ギャラ安かったなぁ〜と思います。
ギャラが安いからと言って手を抜くかというとそういう事は1度もありませんでした。むしろ技術向上の為いつも工夫したり、効率化を図ったりしていました。動きやすくだらしなく見えない服装、カバンとか園児の気を引く手段でぬいぐるみやタンバリンとか色々・・・

結婚式でも2万そこらとかあります。流石に結婚式2万は正直やってられないですが・・・でもよくよく考えてみると・・・

結局ですが、「やりがい搾取」といえばそうかも知れませんが、好きでやってたんで仕方ないです。

スクールフォトはカメラマンを無料で派遣して、写真を売って利益を出します。親である場合は購入したこともあるでしょう。写真はそれほど安くも無いです。最初にギャラを紹介してますが、カメラマンのギャラを出すのに何枚の写真を売らなければならないのでしょうか?
またその園には営業マンがついてサポートをします。なのでカメラマン以外にも人件費やシステム構築費などがかかります。

ギャラを出せてもまぁこんなもんなのかもしれません。
カメラは安くても20万くらいしますし、レンズを揃えたりストロボ買ったり、服やカバン色々お金がかかります。

基本的には上記の金額ではご飯は食べていけないでしょう。
僕は本業がありますのでまだ問題ありませんでしたが・・・

今でも一部スクールフォトは撮影していますが、2万円〜となっています。
交通費ももらっています。それでも正直、ギャラとしては厳しいでしょう。

僕の撮影の中で一番のウエイトは「物撮り」「建物撮影」が柱となっています。(数と単価がちがいます)あとは結婚式が毎週末にあります。それ以外にもシステムエンジニアとしても企業のシステムを数社管理しています。

カメラ1本で正直始めた頃からですが食べていくには 「僕には無理」と最初から決めていたので今でも本業8、撮影2の割合です。

なのでプロカメラマンではないと言い続けているのはそこかもしれません。
ある人から「所詮カメラマンは副業やろ」っていわれて、
その通りですとしか返せませんでした。なのでそれ以降は偉そうにカメラの話や技術の話をするのは辞めました。その人はどっか行っちゃいましたが・・(僕の話出てくる先輩方ではない人です)

上記の話で出てきた結婚式で2万ですが、流石にこれは厳しいです。なのでその会社の撮影も受けなくなりました。でも実際には結婚式をあげる新郎新婦がいて、20万とかでスナップカメラマンを入れるんです。(エンドロールも20万以上します)でも20万で結婚式の会社が受注してもだいたい半分は式場の取り分です。のこりの10万が会社の取り分でそこから外注費を出します。僕が知ってる会社のアルバムは非常に安く、そりゃその金額になるよなと思いました。だから値段の交渉も一切せず、会社の言い値で仕事を受けてました。(交通費もでなかったです)

流石に負担が大きくやってられないのでもう上記の会社では撮影をうけてないですが・・・でも1年ぐらいやりました。年間支給額が100万を超えてたのでかなりの数撮影したと思います。50回以上ですね。

いまは状況も改善してギャラもアップして撮影業務として依頼はすべて受けています。(所属の式場)その依頼は最優先でこなしています。

基本撮影は斜陽産業です。残念ながら今後良くなることはまず無いと思います。カメラだっていずれはスマートフォンのようなカメラをプロカメラマンでは無い誰かが撮影して終わりのような時代が来るでしょう。多分そんなに遠くないいつかに・・・

スクール撮影に関しては発注元となるところが改善しない限り変わることは無いと思います。またスクール写真を購入を潤沢にできる家庭も減ってます。良いカメラやスマートフォンで撮った写真で十分という家庭も多いんで今後ますます厳しくなると思います。

あと学校側も、写真は「サービス」の一貫です。撮影に関しては手間のかかる面倒なモノでもあります。

結局ギャラが出るうちに、少しでもギャラのいいところではたらしくか方法は無いのかなと思います・・・悲しい現実ですね・・・・


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