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筋肉を鍛えるよりも、上手く使える状態にするために大事なこと
「パーソナルトレーニング=筋肉を鍛える場所」
こういうイメージが強い方は多いと思います。
もちろん間違いではありません。
ここ最近急増している、ウエイトトレーニング系のジムはまさにここに当てはまります。
ただ、僕は少し違う考えでして、
「筋肉を増やす前に、現状の筋肉を上手く使える状態の身体にする方が先」という考えです。
そのために重要なことは、筋肉に刺激を入れること。
もちろん筋肉が多いに越したことはないけど、まずは今ついていて"サボっている"筋肉にスイッチを入れることで、身体の悩みが解決するケースは意外と多いのです。
今回は、実際の現場での経験を踏まえ、
鍛える<上手く使える状態にする
こう考えている理由などを書いていきます。
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今回の話を書くうえで、まず前提を揃える必要があるので、僕が普段トレーニングを提供しているスタジオセルのお客様の特徴を以下に。
・年齢は45~60歳が8割
・痛みやコリなど、"ボディメイク以外の"身体のトラブル/悩みを抱えている
・運動習慣は無く、運動はほぼ未経験。
主にこの3点です。
要するに、ウエイトマシンやダンベルを使ったいわゆる"ゴリゴリのトレーニング"のニーズはここにはありません。
当店にはウエイトマシンはありますが、MAXでも重りは10kg程度しか使わず股関節の動きを確認するために使っています。
なので、初回はそのマシンを見て心配される方へ、そんなにいきなりきついことはしませんよ、という説明から入ることもしばしばあります。
ということで、当店にいらっしゃる方のニーズの多くは何らかの身体的なトラブルを解消したいということ。
なので、ここを解決するには身体の筋肉を増やすのではなく、まずは今現状ついている筋肉をしっかり使えるようにすることのほうが重要になるのです。
この文章だけだとわかりづらい方も多いと思うので、仮のケースを挙げて話を進めます。
(文章だけだと身体の細かい点の説明は省くことになりますがご理解を)
普段は痛くないが15分ほど歩くと腰の痛みが出る→
休むと良くなる→
また歩き出すと腰の痛みが出てしまう。
こういった方がいたとしましょう。
経験上、こういうケースの場合にお客様から聞かれる言葉で多いのはこういった言葉。
「腰周りを鍛えた方がいいんですよね?」
「腰周りの筋肉をほぐしてほしい」
この観点だと身体のトラブルを解決するのは難しいです。
ただ、そういった観点になってしまう気持ちはわかりますし、専門家ではないので当たり前といえば当たり前です。
そういった際にわかりやすく説明をするのが僕たちの仕事です。
このケースのポイントは"歩いている際に痛みが出る"ということ。
なので、歩いている際に使う筋肉が上手く使えていなくて、腰に負荷がかかっている可能性があるのではないかと推測ができます。
(可動域等の話は今回は割愛)
お尻やモモ裏の"筋肉量はあるけど"、サボっている
→腰の筋肉でそのサボっている筋肉の分をカバーしている
→腰への負荷が強すぎて痛みがきてしまう
こんなという流れです。
なのでこういう場合はサボっている筋肉に刺激を入れ、スイッチを入れることで、お尻やモモ裏の筋肉を上手く使える状態にすることが腰への負荷を減らすためにカギとなってきます。
ここが重要で、鍛えるとは少しニュアンスが異なり、刺激を入れる。
なので、エクササイズ(筋トレ)ではなく負荷としては少ないストレッチでも良いのです。
ここが今回伝えたい肝の部分です。
サボっている筋肉に刺激を入れ、スイッチを入れる。
筋肉を増やす前に、まずは今ついている寝ている筋肉にスイッチを入れる。
また、お客様から見て言葉によるハードルの高さも変わります。
"鍛える"というと、普段運動をしていない方や、痛みがあって運動に後ろ向きな方は中々ハードルが高くなってしまう面があります。
ただ、"少し刺激を入れる"程度だとここのハードルも幾分下がるのではないでしょうか。気のせいでしょうか。
これが見た目を変えたいというボディメイクだと話は別です。
大きな筋肉を中心に負荷をかける必要があるので、結果的に筋肉を増やすことになります。
ここの棲み分けは大事です。目的によってストレッチなのか、エクササイズなのか、負荷はどのくらい上げるのか、トレーナー側が判断することになります。
繰り返しますが、今まで数多くの方を見てきた中で、鍛える前に筋肉に刺激を入れる程度でOKなケースが多々あります。
そういった点をより多くの人に伝えていきたいと思っています。
筋肉に刺激を入れるストレッチをまとめたYouTubeはこちら。
p.s
今年に入り、毎週更新をしているこのnoteですが、ありがたいことにご感想や質問などを各SNSから頂いております。
今後書いてほしいテーマ等にもお答えしていこうと思うのでお気軽にDMにてご連絡頂けますと幸いです。
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