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意外と忘れがちな「木を見て、森も見る」

僕は、理学療法士1.2年目の頃「セミナーで習った〇〇法を使って患者様を良くしよう!」と鼻息荒く日々を過ごしていました。
なんと愚かなことをしていたのでしょうか。


先日、午後に少し時間があったのでカフェでぼけっと「世の中のビジネスがお客様に提供している"感情"は何か」は何かということをぼんやり考えていました。"モノ"ではなく感情です。物理的にモノを渡すビジネスもあればそうではないビジネスもあります。僕らの業種は基本的に後者ですね。ただ、感情は基本的に動きます。それは何なのかを考えていました。

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きったない字ですが、自分用なのでご容赦ください。


この点で考えると飲食店の中でもジャンルは分かれます。
例えば、高級ステーキか、松屋では感情は異なります。

①高級ステーキ
・サクッといけるところではない
・食べた後の満足度が(基本的に)高い
・来てよかった、幸せという自己効力感といったモチベーションが上がることが多い傾向

②松屋
・サクッと5~10分で済む
・自己効力感というより"時短"の側面が大きい


これはどちらが良い悪いの話をしている訳ではありません。
ただ、食べたその先にどんな感情やメリットを提供できるか、という話です。


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これを僕が普段提供しているパーソナルトレーニングに当てはめてみると。
基本的に身体の痛みや姿勢がきっかけで、その先に何かしらの悩みがある方がほとんどです。
ここの"その先の悩み"を解決し、達成感や日常が豊かになることで自己効力感を感じてもらうことであると思っています。

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身体の悩みを解決することは目的ではなく手段で(9割の場合は)、その悩みを解決した先にその方にとっての幸せがあります。
ここがブレると、お互い何で施術やトレーニングをしているのかわからなくなってしまいます。俗に言うマンネリはこれが原因であることは多いです。

なので、たまーにセラピスト同士で聞く、「俺は〇〇法が得意」とか「どんな痛みも足から治せる」みたいな論争は全く理解不能です。
これは完全にお客様を無視して自分がしたい方法を行うことが目的になっているケース。本末転倒です。



「木を見て、森も見る」

お客様が発する訴えや身体を見つつ、その先の(場合によっては本人も気づいていない)悩みを解決することを、丁寧にコツコツ行っていくのみです。

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