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《変容の対象》2023年2月第3-4小節目

《変容の対象》2023年2月第3-4小節目を福島諭さんに送る。

サックスのマウスピースとリガチャーを様々試すように、何かに憑かれたように買い求めたのは去年のサラマンカホールでの演奏後からだが、一つの理由にはサラマンカで使用する為にソプラノサックスのリガチャーを新たに試し、それが想定を超えて良かった経験からきている。サラマンカでの演奏は福島諭作品「春、十五葉」と変容の対象の8月の作品13作品でソプラノも多くもちいることになっていた。woodstoneのkodamaというリガチャーはこれまで使用していたselmerの純正の旧タイプ(これは未だに人気のリガチャー)をはるかに凌駕した性能で勿論selmerが劣っているわけではなく、kodamaが凄すぎるのだ、、、、、そういった文脈でアルトと、テナーのリガチャーもkodamaにすることも考えたが、とりあえずメタルのハイバッフルのものにはGF system、アルトのメイヤーにはBG、テナーのラバーにはコンソリ、メタルにはロブナーとkodamaと同じような機構、デザインのものを揃えて今のところそれでまたの日の発表にそなえている。こういった道具へのフェティッシュは多かれ少なかれ演奏家にはあるだろうが、こういうことを毎度毎度やっていては流石に疲れるのも事実で、感触の良い道具が一旦見つかると他には目が行かない(ようにする)のもある意味では正解と言える。けれど、その決まった道具をはるかに凌ぐ道具がどこかにあるのも事実でただ出会わないだけなのだ。結局万事「運」が大きく作用する。それはそうだ。人にはあまり時間が与えられていないのだから。

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