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地域コミュニティとDAO

 不定期で地域で活動している内容をnoteに投稿していますが、いわゆる一般的な地域コミュニティに相当しそうな町内会、PTAには所属していません。唯一の活動は、学童の保護者会長に2年間携わらせていただいたくらいです。
 代わりに自分で行政が運営する児童館に企画を持ち込んでイベントを開催したり、その実績を評価いただいて市の子ども・子育て会議の市民委員や社会福祉協議会のボランティアセンターの運営委員にお声がけを頂いたりしました。

 今、Web3.0での組織形態の一つとして、DAO(分散型自治組織)と呼ばれるものがあります。これを活用して、新たな形での地域コミュニティの形成について探求します。

地域コミュニティの価値

 地域コミュニティは、私たちの日常生活において非常に重要な役割を果たしています。それは、隣人とのつながりや、共通の目標を追求する場所であり、多くの人々にとって安心感や帰属感を提供します。
 しかし、近年、地域コミュニティへの参加が減少し、個人主義が増加していると言われていますが、私は疑問に感じます。
 
 理由として、SNSの進歩により離れていても繋がれる手段が得られました。従来の地続きではなくても共感を持つ人や団体、施設へお会いする機会に恵まれたからかもしれません。
 そこには、性別や年代、職種なども関係なく知り合うことができた成功体験があります。
 地域コミュニティへの関与が失われつつあると言われていますが、人々は世界中のさまざまなコミュニティに参加できるようになったかもしれません。その一方で、一方で地域コミュニティに参加意思を有しても機会、方向性、活動内容に違和感があり二の足を踏むケースもあるのではないかと思っています。

伝統的な地域コミュニティとは異なるアプローチ

 伝統的な地域コミュニティ(町内会、PTAなど)は、特定の地理的エリアに住む人々を結びつけるための素晴らしい方法です。しかし、新しいアプローチが求められることもあります。それが、分散型自治組織(DAO)を活用した新しい地域コミュニティの形成です。

DAOの概要

 DAOは、ブロックチェーン技術を基盤とし、透明性と分散化を特徴とする組織形態です。メンバーは通常、トークンを保有しており、意思決定プロセスに参加します。このプロセスは、スマートコントラクトによって自動化され、信頼性と公平性を保つための仕組みが備わっています。

DAOと地域コミュニティの融合

 DAOを地域コミュニティに組み込むには特にテクノロジーの観点で難しいと感じています。しかし、そのコンセプトや設計思想の一部を盛り込むことで従来の地域コミュニティとは異なる新しいコミュニティの形成が可能になりうると思っています。
 以下は、そのポテンシャルについてのいくつかのアイデアです。

  1. プロジェクトの共同開発  地域コミュニティのメンバーが共通の目標を持ち、プロジェクトを共同で進めることができます。DAOではトークンを用いることになりますが、ここはリアルでの加入意思を有することで代替できるかもしれません。そのメンバーで作業の報酬や意思決定権を決めたりするのも面白いと思っています。

  2. 資産共有: 地域の資産(主にヒト、モノ、情報)を管理するためのDAOを作成し、メンバーが共同で保有と管理を行います。これは、上記1のプロジェクトの共同開発に相当するイベントを開催するときにお手伝い可能な方やお借りできる物品を融通しあう事、イベント自体のノウハウをそのまま横展開することで活用しています。

  3. コミュニティファンド: DAO内にファンドを設立し、地域プロジェクトやイベントの資金調達を行う。これは、この前の焼きそば模擬店プロジェクトが原資確保の一環になりそうです。

  4. 意思決定の透明性: DAOは透明性が高く、誰もが意思決定プロセスに参加できるため、コミュニティの方向性についての議論が容易に行えます。但し、今はこのルール決めに苦戦しています。分散型自立組織とは言え、コミュニティのルールや意思決定を誰が決めていくのか、イニシアティブを取らざるを得ない状況ですが、それで合っているのか自信がありません。

まとめ

 伝統的な地域コミュニティの価値は依然として高いですが、新しい方法を取り入れることで、よりダイナミックでアクセス可能なコミュニティを形成することが可能です。DAOは、分散化と透明性を提供し、地域コミュニティの発展を支援する強力なツールとなりうると感じています。これにより、新しい形の「第三のコミュニティ」が生まれ、地域社会の活力が高まるようにしたいと考えています。

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