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情報:様々なサッカースクール

サッカーチームの活動に加えて、スクールに通っている選手は沢山居ると思います。

今回は、スクールに関して実際に15年間運営している立場として。また、サッカー少年を持つ父親として。チームやトレセンに関わる1人のサッカーコーチとして。私見含みますが、記事にしてみます。


なぜサッカースクールに通う選手が多い!?

昨今の日本は、公園や空き地などに子供達が自然と集まり、自由に様々な年代の子供達がサッカーをしている様子を見る機会が減りました。

公園はそもそもボール使用禁止の場所がほとんどで、隣り合った区間に住む近所に住む方々との地域の交流もどんどん減り、そもそも放課後にサッカーをする環境自体が減っている状況です。
時代の流れや日本の文化がそうさせている一面があります。

昭和生まれの世代から平成世代の親へ、親の年代も移り変わりが進み、球技自体をプレーする環境が外遊びから習い事・お金をかけて取組むものへ変化していっています。

サッカー指導の質が、この数十年で進化を遂げた事も理由の一つとしてあります。
根性論や見て学べという古風な職人気質が強かった日本スポーツ界が、世界の育成メソッドや仕組みを学び・提携し、育成年代への年代別育成やサッカーを上達する上で効率の高いトレーニングを提供できる組織を生み出し、指導者を育成し続けている事でサッカーを習う事への価値が高まりました。

子供同士集まって練習する公園遊びの毎日よりもサッカーを習う事で効率よく速く上達する環境へ状況が変化しました。
※外遊びやお友達とのコミュニティーが減った事で失われている感覚も沢山あります🥲

チームに所属する選手達は更なる高みへ。
年代の小さな子供達はサッカーの入り口として。
学習塾やプール、体操などと併せた一つの趣味として。
サッカースクールは様々な意図で手軽に通う事ができます。

一口にサッカースクールといっても様々な形態のスクールがあり、サッカー未経験保護者の方々やどこへ通うのが自分の子供にとって良いのか。選択に困る方々も多いと思います。

そこで、サッカースクールの種類や系統をご紹介していきますので、サッカースクールへ通う事を検討されている方々のお力になれればと思います。


サッカースクール肯定派・否定派

僕も様々な立場でサッカーコーチを長いこと生業としていることもあり、指導者の方々や保護者の方々から色々とお話を聞く機会があります。

特に年配の方々や頭の硬い世代は、未だにスポーツは根性、走れば勝てる、スクールで他の指導者にサッカーを習うなんて、余計な事を教わるな。なんて方々も多いです😥完全な否定派ですね。
僕の見てきたこういう方々は、
ガチガチの古風な発想のまま止まっている大人の方々。
指導者ならサッカー理解が薄かったり、トレーニングも古く非効率、根性論や過去たまたまそこを通ってプロが出ただけで指導自体は下手な方が多いです。
または、指導のスペシャリスト集団が長期一貫で年代別に子供達を積み上げて育てている方々も否定派が多いです。15年前はそうでもなかったですが、最近のJ下部の大多数がそうだと思います。

僕は自分でサッカースクールもやっているくらいですので肯定派です😊

なぜか。

まず、将来的に一つのクラブチームで選手として一生過ごすという事が100%無い子供達の可能性を広げる為※U-12から引退まで同じチーム
毎日同じ選手と同じピッチでサッカーをするだけでなく、スクールで違うチーム・年代とプレーすることで今は日本が文化として消されつつある人と人とのコミュニティがあること。様々な種類の選手から必ず学ぶ要素があること。
次にチーム所属でサッカーをプレーしていく中で絶対に課題が出ます。選手は所属しているチームの中で、個別に置かれた立ち位置の中で様々な壁に当たります。自主トレで解決するも良し、先輩に相談するも良し、チーム以外の環境でプレーしながら課題を克服するも良し。スクールの中でも自身の課題を解決することができるということ。
サッカーの原理原則、個人戦術、技術、身体操作と、競技に特化した指導を受けられること。
指導のプロから、サッカーに必要な様々な要素を効率よく、具体的に学びサッカーの構造やポイントを理解することができます。
※スクールによります🙂
※※もう一度言います。スクールによります🙃

色々とスクールはありますが、用途や意図によってスクール選びを間違えなければ短期間でも子供達は物凄い速度で上手くなります。

肯定も否定も、正しい答えはありませんが、一番の目的はプレーヤーがどうなりたいかです。
サッカースクールも上達するためのツールの一つとして上手く使ってもらえればと思います。


どんなスクールがあるのか

様々な種類のスクールがありますが、代表的なスクールの種類を見ていきましょう

●全国展開グループ系列のスクール
→皆様がよく名前を聞く、ネットで検索するとすぐに出てくるようなスクールです。月会費で会員制のところがほとんど。J下部も沢山のチームがチームだけでなくスクールも運営しています。
特徴 : 通いやすい、内容オーソドックス、値段高い
良くも悪くも無難に上手くなります。コーチも親切丁寧にコーチングしてくれる場合が多いです。
ネックなところは、ビジネス感が強く、とにかく褒めるので実際に起きているプレーの現象レベルや強度は低いケースがあります。曜日やクラスによって大きなムラがある事がほとんどです。
高いレベルの選手・突き抜けて上手くなるには少し物足りない場合が多いですが、サッカーを始める子やトレセンを目指したい、基本的な事をじっくりトレーニングしたいという選手には向きます。

●特色特化型スクール
→サッカーの中の何か要素を切り抜きでひたすら鍛えるスクールやイベント
例)ドリブル、テクニック、ストライカー、走り方
特徴 : 要素がハッキリ、単発から会員制
足りない要素が明確化されていて、ピンポイントで刺激を入れたい上達したい場合には向いています。
危険なのは、それをサッカーそのものだと解釈してしまうと、実際にプレーする際に目的がブレ、スクールで習った事をチームでやる事が目的になってしまう選手も居ます。サッカーは8人制から11人制、あのピッチで行う試合がサッカーです。
そこの解釈を整理して、刺激としてオフ日にプレーの引き出しを増やす・ウィークポイントを補うなど、上手に通う必要があります。

●個人独立型スクール
→地域密着型。個人やグループで運営するスクール
特徴 : 自由度が高い、開催地域の情報に詳しい
あまり大きく広告宣伝を行わないケースも多いので、知る人ぞ知る系のスクールになります。
基本的に口コミで人が集まります。単価もリーズナブルな事が多く、人が多く集まっているスクールは一定以上の指導レベルや通う子供達のレベルが保障されています。
その反面、サッカーの知識やコーチングスキルが低い指導者が運営している場合もあるため、個人スクールの場合は指導スタッフや通う子供達の実績等もリサーチした上で通うと良いと思います。

●海外クラブチーム分岐スクール
→ヨーロッパのビッククラブなどが日本へ展開しているスクール
特徴 : 海外スタッフ、チームスタイル、値段高い
海外からスタッフが派遣されていたり、日本人指導者もそのクラブチームカラーを研修で学んだ上でスタッフとして組み込まれる。通訳で入るケースも。
そのチームはこういうサッカーだという伝統やスタイルを身につける事ができる。
指導のノウハウは間違いない場合が多いが、とにかく値段が高い部分と一つのアドバイスやフリーズコーチングを聞く際に2ヶ国語 ※例えばドイツ語と通訳日本語 を聞きながらトレーニングが進行するためプレー時間が短くなる。とにかくそのチームのトップチームに入りたい!!という明確な目標が定まっている選手はそこから世界に羽ばたくチャンスを狙うのも手かもしれない。

●元プロ系スクール
→元サッカー選手が運営するスクール
特徴 : デモンストレーションが凄い、スクールによって指導が全然違うことが多い
ライセンスをお持ちで指導に関しても詳しい方や、プロ選手経験からしか伝えられない要素を指導してもらえるのは良いですね。
場所によってはスクールへ名前を貸し選手名を全面に押し出しているだけで、よくわからない方が指導をしていたり、元プロが指導をしてくれるわけですがプレーは一流・指導は三流というケースもあるかもしれません。プレーするのは子供達ですから、そこの見極めが重要です。

サッカースクールも、物凄い数のスクールがありますので、子供の現在地や目標に向かって必要な場所を精査して考える必要があります


まとめ

チーム+スクール
チームのみ
スクールのみ趣味としてサッカー

色々とサッカーとの付き合い方があると思いますが、子供達のサッカー環境が増えること・沢山選択肢がある中でサッカーライフを自らカスタマイズできることは悪い事ではないと思います。

1人の選手が1人の指導者にずっとサッカーを伝えてもらうよりも、様々な角度から見てもらい伝えてもらうことで、サッカーのコツを上手に吸収していければ充実したサッカーライフになるのではないでしょうか😌


〜1番上手くなれる環境を選べば良い。子供は誰かの所有物じゃない。囲い込み反対🙅‍♂️〜

〜十人十色の可能性〜

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