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やるべきこと、やりたいこと再確認

1年前の8月2日。52歳で個人的な文章を書き始めた。とにかく、もやもやしたものをどこかに吐き出してみたかったのだ。

ただ不思議なもので、自分の気持ちを吐露すればするほど、気持ちはどんどん楽になっていった。この間、ずっと自分の中の声に耳をそばだて、お前は一体何者なのか、何が好きで、何が嫌いで、何をやりたいのか。夜ベッドに入ってから、犬の散歩のとき、日課のジョギングで、食事をしているときも、頭の中では繰り返し繰り返し、それを問い続けた。この身動きが取れない時期はいい意味で「自分について考える時間」となった。

そうか、と思う。自分が50を超えてしまったこと、コロナ禍で世の中の不確実性が高まり、先が見通せない時代になったことで、自分は受け身で物事を考えてしまっていた。この世界はどうなっていくのか不安でたまらなくなっていた。「自分がどう生きていきたいのか」を問われている中で、自分なりの答えを出せ始めたように思う。

そこから仕事に向き合う気持ちも変わった。少しずつ楽しくなってきた。人生を主観的に、自分を主役にして考える。世の中がどう変わってしまうのか不安がるのではなく、自分はこう生きていきたいと思い続ける。これからも自分との対話を続けて好きなことで楽しみながら生きていきたい。

一念発起してこのnoteを書き始めた翌日の2020年8月3日。何を書けばいいか分からないまま、まずは「これからやるべきこと、やりたいこと防備録」と題して、思いつくことを羅列してみた。約9カ月が過ぎたが、どこまで実践できているかを再確認したい。


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これからの人生のあり方を考えぬく→◎今もずっと問い続けている。

これまでの人生を振り返り、棚卸しをする→◎

自分らしさとは何かを知る努力をする→◎

済州島に眠る友に会いに行く→20年8月に会いに行けた。


自分を労わる→○もう若くないことを自覚し、疲れたときは休むよう心掛けている。

妻に優しくする→△できていると思うが、妻はどう思っているか?


娘を信じて、一緒に成長していく→○話で聞く限りは充実した学校生活を送っているよう。食事の際などにできるだけ話し、娘を応援し、自分自身ががんばる姿をこれからも見せていきたい。


本を読み続ける→○数は少ないが、継続できている。韓国語の本ももっと読みたいが、好きな太宰など昔の小説なども再読する。


若い人から学ぶ→○これからのデジタル時代を生き抜くためには、もっともっと若い人に学びたい。いまはYouTubeの撮り方などについて若い人に学んでいる。

韓国語をもっともっと学ぶ→○日々の仕事だけでなく、ソウルで生活しながらあらゆるところでインプットを続ける一方、これからは自分が発信者としてどんどんアウトプットしていきたい。

先人に学ぶ→○このnoteでもセネカについて書いたが、先が見えない時代だからこそ、デジタルの新しい時代を学びつつ、過去の歴史や哲学、芸術などに触れることはますます重要になると思う。


人のこころに残る写真を撮る→○あれから写真も撮り始めた。好きなモノクロでも残していきたい。


デジタルカメラの撮り方を学ぶ→○写真を撮りながら学んでいる。もっと理解して使いこなしたい。

健康に気をつける→○なかなか難しいが、食事に気は気をつけている。日課として歩き続けている。体重も目標(65キロ)に近づいてきた。

運動を欠かさない→○できない日もあるが、犬の散歩と個人的な散歩を続けている。漢江沿いを歩くと、とても気持ちがいい。

自然に触れる→○特に散歩の際は、周りの自然を意識して見ている。週末には公園を探して犬との散歩がてら行くようにしている。

花のある生活をする→○南大門の花市場は穴場。一般の花屋で買うととても高いが、花市場は卸売りなのでお手頃で、さまざまな種類の花がそろっていて見ているだけで楽しい。妻もよく買ってくるが、何かの記念日にはできるだけ花を贈ることにしている。

うまい酒を飲む→○もうめっきり弱くなったので、毎日飲みたいとは思わないが、わが家では記念日や誰かが何かの試験に合格したなどのお祝いがあれば飲む。自分の生活が充実してきたからか、家族の生活もより充実したものになっているように思う。だからときどき、うまい酒が飲めている。

お世話になった懐かしい人々にお礼を言う→△これからもっと自分自身を高めて、お世話になった人々に心の底からお礼を言えるようになりたい。

旅をする→△家族で旅をしたいといつも話しているが、コロナ禍のいまは我慢するしかない。昨年8月の済州島への旅はいまも心に残っている。いつかまた、あの島に行きたい。

蠱惑的な路地裏を探す→△ソウルは開発が進み、味のある路地裏が減ってきている。これからはカメラを持って路地裏を写すだけでなく、積極的にアウトプットしていきたい。

いい景色を見る→○なかなか旅行には行けていないが、近場にもたくさんいい景色がある。特に好きなのは、漢江にかかる銅雀大橋を電車や車から見る風景。朝焼けや夕焼けの時間ならなお良し。

いい音楽を聴く→◎昔住んでいたときに比べ、さまざまなものが多様化している。音楽もそう。特にこの厳しい時代に、手を差し伸べようとする歌が心にしみる。いい歌が増えた。毎日聴いている。ポール・キムの歌を聴いて救われた。


いい映画を観る→最近、映画館で見たのは「ミナリ」。ネットフリックスもあるので、映画やドラマもよく観ている。

いい芸術作品に浸る→△日々意識して観るが、ミュージカルや韓国の伝統芸能など、もっともっと触れてみたい。

笑う→○家族が集まれば笑いが起こる。起こすようにしている。それが生活の潤滑油だと思うし、笑えば笑うほど生活は楽しくなる。

泣きたいときは泣く→○済州島で友の墓を訪れた日。娘も泣いていたのを思い出す。

手紙を書く→◎このnoteを使ってたくさんの人に向けた手紙を書けた。

絵を描く→△少しずつだが描いてる。自分で描いた絵も、できればアウトプットしていきたい。

愛犬と楽しく過ごす→◎韓国に来て、犬がなかなか言うことを聞かない時期があった。それは自分自身が迷い、犬と向き合わなかったからかもしれないと思う。今は一緒に歩くことが楽しい。


本当に欲しいものを買う→○気持ちが落ち込んでいるときは、何も決められず、何かを買いたいという衝動も起こらない。YouTubeにも少しずつ出るようになった今は、服などをよく買うようになった。これからも、本当に気に入ったいいものを買いたい。

感情で動かない(特に怒り)→○どうしても感情的になることはあるが、最近は精神的に落ち着いている。前向きになれたからだと思う。

新しいことに挑戦する→◎ここに描いていること自体が挑戦。仕事上では新たなサイトオープン、YouTube出演など、少し前までは考えられなかったチャレンジができていると思う。まだまだこれから。

ベルリンの壁があった場所をもう一度見に行く→×まだ叶っていない。

迷った時は自分の声を信じる→◎もう迎合はしたくない。ずっと自分の声を聞き、自分の声を信じて人生を歩んでいきたい。

困ったら歩く→◎歩けば頭の中が整理され、不思議とアイデアが湧く。困らなくても、健康のために歩く(笑)

時々立ち止まって考える→○困ったときは歩き、立ち止まって過去を振り返り、考え抜く。その答えがいまにつながっている。

言葉を大切にする→○言葉が軽くなったいまだからこそ、もっと言葉を大切にする。大切にして生み出した言葉を発信したい。

そこで感じたこと、伝えたいことをずっと書き続ける→◎noteを書き始めたとき、毎日書き続けることを自分に課したが果たせず、間が7カ月も空いてしまったことは反省。しかし、この間ずっと深く考え、行動に移してきた。これからも、義務感で書くのではなく、わき上がる気持ちを大切にして描いていきたい。

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こうやって9カ月ぶりに「防備録」を読み返してみると、完全な×は「ベルリンに行く」だけで、それ以外はほとんど実行に移せていることに気づく。気がつけばもう5月。季節は春から初夏へ。いま近所のスターバックススでこれを書いているが、大きな窓から見える木々の緑も色濃く感じる。

やるべきは歩き続けること。悠々と急ごう。





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