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性の枠組みを超えて


1. 性同一性障害とは

医学的な病気の名前です。
自分の生まれ持った体と、自分の心の性別が違うことが症状です。
それはずっと幼いころから継続しているもので、女装や男装が好きというものではありません。

性同一性障害の方々は自分の望む性別になれるように、たくさんの努力をしなければいけないのです。例えば、手術やホルモン治療も必要な場合があります。


2. 同性愛と性同一性障害の違い、そしてニューハーフ

まず、同性愛の説明をします。
男と女が恋愛するとは限りません。多くの人はそうでしょうけれど、男性と男性、女性と女性も恋愛をし、日々の生活を送っているのです。
偏見や差別、特にジョークのようにからかう人も中にはいますが、その言葉は時には人を傷つけることにもなります。

同性愛の方々は、生まれた時の性別に違和感がなく、男性なら男性、女性なら女性として暮らしています。原因はまだはっきりとは解明されていませんが、恋愛対象、性の対象が同性です。たまたま男と女の恋愛が多かった、でも、そうではない人もいる。これは自然なことです。

性同一性障害は身体の性と心の性が違うわけですから、恋愛をするとなると勿論障害がでてきます。生まれた性では暮らしていくことが難しいのです。
ちょっと想像してみてください。もし、男性の更衣室で、女性ひとりで着替えをしなくてはいけないとしたら・・・怖いですよね。

ニューハーフという言葉が「性同一性障害」と混同されている場合がありますが、ニューハーフさんは職業の名前です。ニューハーフはエンターテイメントなのです。踊りもお話しも、とても高度な技術により構成されているショーなのです。

そして、ニューハーフバーに勤めてお金を貯めて、性適合手術を行う方も多いと思いますが、ニューハーフの人の中には性的対象も女性の方もいらっしゃいますし、ビジネスとして成功するために、性適合手術を海外で行われる方もいます。

よく言われることなのですが、ニューハーフの方々は「女より女らしい」という言葉を聞きます。それは当たり前のことです。ビジネスとして習得した技術ですから。
ニューハーフのみなさんから女らしさを学ぶのも良いかもしれませんね。会話も面白く、一種のセラピーみたいに感じることがあります。

今まで私は誤解していました。絶対にニューハーフにはならないし、見世物になるのは嫌だと思っていたのです。一度見学してからは近づきもしませんでした。
今年になって、友人がニューハーフバーに勤めていることを知り、大学の時の友達と遊びに行ったのです。

とってもゴージャスで踊りも衣装もきらめいていました。そして、接客してくれた人たちの優しい所に感動したのです。
ニューハーフバーは最高のエンターテイメントです。ですから、私は見世物のように扱うことに違和感を覚えます。それがニューハーフバーにとって利益に繋がっていることもわかります。しかし、遥かに私よりも努力している人たちなのですから、宝塚のようなものだと私は思っています。


3. 幼少期の私

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