2023年8月 読書感想まとめ
8月もあっという間だったようだけど
読書で思い返すと長かったな…と思う。
「アルゴリズム思考術」は面白かったので、また読む本として置いている。髙村薫さんの「冷血」は重く、上巻と下巻とのメリハリがよかった。(私は上巻がしんどかったけれど)
新しく見つけたシリーズもの「犯人に告ぐ」「特捜部Q」も面白かった。
堀江さんの本「健康の結論」「不老不死の研究」は、いつものことだが、誰にも気を使わず書かれているので、私の中では、非常に信頼度が高い。
「炎と怒り」は初期のトランプ政党の裏側の混乱ぶりを知り驚いた。
8月15日あたりからの本は、ちょうど台風7号が直撃するため、予定がなくなり家に閉じこもっていたので、本の整理を行い、手放す本に罪悪感をもったので、読書メーターで感想を書くことにした。だから、今月は冊数が多い。一時期は心の拠り所だった本で、今は必要なくなったものを手放した。
湊かなえさんの「Nのために」は好きなドラマだったが、本を読んでさらに好きになった。私の好みの本。
今月の最後の作品になり、記憶が新しいせいもあるかも知れないが、早見和真さんの「8月の母」は、今月一番衝撃を受けた本だった。私が手放した本、アダルトチルドレンや愛着ともカスっていて、さらに実話に近いところもあるとのことで、衝撃を受けた。
本は奥深いな…とつくづく感じる。
読書メーターさま、いつもありがとうございます。
ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)の感想
科学捜査班員の強みを活かして鮮やかな解決という感じ。安心して軽く読める面白さがあった。
読了日:08月01日 著者:今野 敏
日本人が知らない世界標準の働き方の感想
働き方って、一番お国柄が出るところなのかも、と思った。組織で考えると個人ではどうすることもできないが、知っておくことは必要だと思った。読んで思ったことは、そのうち、日本でも働き方への意識の転換期が来るのだろうな、ということ。日本だから少しずつだとは思うけれど…
読了日:08月01日 著者:谷本 真由美
黒石 新宿鮫Ⅻの感想
見えないネット上のつながりから、殺人へとつながっていく誰だかわからないところの怖さと、殺人の方法の怖さとがあった。最終的には、解決してくれるだろうなと安心して思いながらも、ドキドキした。
読了日:08月02日 著者:大沢在昌
アルゴリズム思考術:問題解決の最強ツール (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の感想
すごく面白かった。ちょっと前に読んだファスト&スローも内容の割にはわかりやすく書いてくれていたけど、同様にわかりやすかった。アルゴリズムについての説明と、日常に当てはめた具体的な例があり、日常生活に落とし込んだ内容がよかった。人間関係においての計算の負担軽減については発想が面白く、「なんでもいいよ」などと、いつも私に負担を強いている夫へ早速伝えたい。
読了日:08月03日 著者:ブライアン クリスチャン,トム グリフィス
中年以後 (光文社文庫)の感想
そんなに古い本ではないが、少し前の感覚のように感じられてしまうのは、ここ数年で色々な常識が変わりつつあるからだろうか。でも、変わらないところは、人の一生の捉え方だと思った。人間は色々な経験をして、中年以後に完成する。そんな考え方をしたことはなかったが、中年以後を迎えるにあたって、とても嬉しいような気持ちになった。
読了日:08月04日 著者:曽野 綾子
満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~ (文春文庫 も 29-24)の感想
ストーリーが進んでいくと、そこで繋がっているんだ、と思えるところも楽しい。みんな猫と繋がりをもっていた人たちだった。満月珈琲店を中心に人の繋がりができてきている。ふあっと読める本。
読了日:08月04日 著者:望月 麻衣
漫画と科学の感想
少し固い書き方だな、とは思ったが、大正10年に書かれたものだとすれば、すごく発想が柔らかいと思う。大正10年の世の中がどんな感じかは、ピンとこないが、漫画について記されていることに共感できる。100年以上前の読みものが興味深く、それに共感できるところが時代を超えた感覚があり、面白い。
読了日:08月04日 著者:寺田 寅彦
やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ (科学的に先延ばしをなくす技術)の感想
すぐにできないのか、その原因に着目し解説してくれている。私に響いたところは、集中力を保持できる環境、無意識の口癖に気づくこと、集中できる時間帯、時間の単位を知る、本気を出す。シンプルだけど大切なことだと思える。
読了日:08月04日 著者:大平 信孝
発明マニア (文春文庫)の感想
発想が面白い。臆することない歯に絹きせぬ物言いに「こんなこと言っていいの…?」と、こちらの方が気を使ってしまうところもあった。ハッキリと言いすぎてて、面白いけどドキドキした。
読了日:08月04日 著者:米原万里
冷血(上) (新潮文庫)の感想
焦点が合わないまま進んでいく感覚があったが、それでもストーリーやその描写が面白くハマっていった。ただ、犯行に関しての部分が多く、読むのがしんどかった。読み終える頃には、奥歯が疼くような気がしてきた。これからどういう展開になるんだろうか、楽しみ。
読了日:08月05日 著者:髙村 薫
冷血(下) (新潮文庫)の感想
時系列なのでそのままなんだが、上巻の犯行と下巻の逮捕後のトーンがまったく違った。上巻の内容がしんどくなっていたので、下巻は落ち着いて読むことができた。また、上巻で訳のわからない人だった2人が、大きな目的もなく起こしたような犯罪だったが、周囲の人や本人の供述からの背景を知るにつれて、それぞれの育ちや、自分でコントロールできない気質などがつながり複雑な思いがした。だからと言って罪は変わらないが、背景を知ると親しみが湧くのも心情だし、また、理解されなかった寂しさも2人ともに感じた。複雑な深い思いだった。
読了日:08月05日 著者:髙村 薫
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)の感想
マスコミを巻き込んでの警察の捜査。わからない犯人像をどうやって炙り出していくのか。よくある捜査中心の警察小説とは少し違い、責任を取る立場での判断が興味深い。犯人のイメージがもてず、発信を行うドキドキ感があった。面白くてどんどん読み進められた。
読了日:08月06日 著者:雫井 脩介
犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)の感想
味方の裏切りをどのように炙り出すか、上司の邪魔をどのように制するのかが、滑稽で面白かった。組織全体をまとめるのは邪魔があり難しかったが、最後には一つ方向が示されると一体感を持って動ける警察組織を見た。警察は仕事としてさまざまな事件を担当するけれど、被害者遺族への気持ちの上での配慮はとても重要だと感じた。展開が面白く、ドキドキしながらどんどん読み進められた。
読了日:08月06日 著者:雫井 脩介
夢の罠の感想
知恵を使ってつくる罠は魅力的で、その分納得して降参できるとういこと。その魅力に引き寄せられて、ついつい寄ってしまう習性がそれぞれにある。知恵比べの面白さと、自然の罠の恐ろしさがあった。人間だけが諦めが悪く自然には任せられない生きものだと思った。
読了日:08月06日 著者:高樹 のぶ子
健康の結論の感想
専門家の見解が入りながらも、素人にとってとても分かりやすく、知りたいことが凝縮されていた。まず、夫に読ませたい。予防医学の重要性を解いてくれている。個人的には予防医学に大賛成だが、残念ながら、同じ家族でも夫は真逆である。身体の大切さは自分ごととして捉えられる人と、そうでない人がいると感じる。
読了日:08月06日 著者:堀江 貴文
不老不死の研究の感想
予防医学を中心に書かれていた「健康の結論」から続けてよんだ。こちらの方が、専門的な視点からのお話が多く、そのプロセスを専門的な観点から理解したい人にとっては詳しくていい。医学が進むときには、今まで一般的だったことが覆されることが多く、新しいものや変化が苦手などっちつかずの日本を、この本で何度も感じた。リンを取らない、サウナはいい、年老いても好奇心旺盛に、と言うことが私に響いた。堀江さんの本は、日本社会をスパッと切ってもらっていて気づきが大きいと思える。
読了日:08月06日 著者:堀江 貴文,予防医療普及協会
みんなの秘密 (講談社文庫)の感想
林さんの引き出しの多さというか、不倫の話もこれだけのレパートリーをもって短編集ができるなんてすごいと思った。面白い。それぞれの主人公がそれぞれの思いを持っていて、全部不倫なんだけど、全部違うみたいな、そして文学の中にエロさが入っているという感じで、まったく下品に感じられないところがすごいと思う。
読了日:08月06日 著者:林 真理子
私がオバさんになったよの感想
様々な方との対談、少し高尚な感じで面白かった。テーマはそれぞれ違ったが共通した視点があったような気がする。中でも、普段あまり語られない東京生まれ東京育ちの闇のようなものは、一地方都市に住んでいるものからは想像できない、非常にデリケートなものがあると初めて知った。また、男女の在り方と言うと語弊があるが、男女ではなく役割から出る言葉があること、そして、今まで日本が 一般的だとしてきたことが変わりつつあることを知れた。哲学的な要素も多くそういうお話が楽しく興味深かった。
読了日:08月07日 著者:ジェーン・スー,光浦 靖子,山内 マリコ,中野 信子,田中 俊之,海野 つなみ,宇多丸,酒井 順子,能町 みね子
あなたの知らない脳──意識は傍観者である (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の感想
私が知っていることは、脳の情報のほんの少しだと言うことがよくわかった。意識できない情報が脳にはたくさん入っている。犯罪を犯した時に、有罪か無罪かを考えると、意識下か無意識下かが大きく影響することはよくわかったが、だからと言って、起こった犯罪がなくなる訳ではない。納得ができるような出来ないようなところがあった。生まれか育ちか、生体内プロセスや環境だけでも人格は決まらない。そういった選べないものがそれぞれ違って、世界観も人格も意思決定能力も全く違う状態だから、人生はそれぞれ違うと。これは、すごく納得できた。
読了日:08月08日 著者:デイヴィッド・イーグルマン
再生(仮)の感想
緒方さんを存じ上げていなかったけれど、面白かった。人の人生って波乱万丈があるんだな、と感じる。そう思うとサラリーマンでいることはすごく波風の少ない世界なのだと感じられた。ご本人の朗読なので、親近感が湧いたことと、声優さんが、声優としてではなく、朗読でもなく語っておられるような感覚、そして合間合間の文章を色々な声色で表現される様子が新鮮だった。これが声優さんの飾らない声?なのかなと思って聴いた。
読了日:08月09日 著者:緒方 恵美
圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100の感想
勝間さんがいつも仰っていることを分かりやすく語っておられると思った。自分のなりたい姿を持つことができれば、勝間さんのように色々振り切っていくことが大切だと思った。あと、仕事と家事の考え方は意識が変わった。仕事で幸せになるのはたかが知れている、家が片付いていたり、着るものが洗濯されていたり、美味しいものが食べられることの方が幸せだということ。家事は仕事よりも下という認識を改めるということは必要だと思えた。家でパワーをチャージできるように家事を充実させることが大切。
読了日:08月09日 著者:勝間 和代
犯人に告ぐ(2)(上) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)の感想
巧妙な振り込め詐欺グループに関わっている人の思考から、新たな誘拐ビジネスが生まれようとするところを見ていると、詳細まで考えられているところが、一般企業での企画のように見えるところが面白い。どこの世界でも、実績がモノを言うんだと、思わず納得できた。テンポよくて、どんどんと読みすすめられる。下巻が楽しみ。
読了日:08月10日 著者:雫井 脩介
犯人に告ぐ(2)(下) 闇の蜃気楼 (双葉文庫)の感想
誰を信じるのか、不安を上手く使って物ごとを運んでいくところなんかは、振り込め詐欺と同じなんだと思った。騙されてることすら気づかなないこういった手口は、後に人間不信になってしまいそうだ。今の時代は、少し景気が上向きになりつつあるが、失われた30年と言われる時代には、その世の中に翻弄された人は多いんだろう、と思った。新しい大きな敵の登場。これからが楽しみ。
読了日:08月10日 著者:雫井 脩介
「誰かのため」に生きすぎないの感想
責任感のある人は、いつも誰かのために生きていて自分が置いてきぼりになってしまっている。周りの人のことを最優先にしてしまう癖、なかなか治しにくいし、自分では気づきにくい。私もそうだったので、響く言葉が多い。自分のことも大切に、優先にできるように少しずつなってきたけれど、大変な状況になるとすぐに忘れてしまう。また、思い出させてもらえた。
読了日:08月11日 著者:藤野 智哉
GREAT LIFE 一度しかない人生を最高の人生にする方法の感想
すごく正しいことを伝えてくれていて、色々な視点から細かく記されている。背中を押してくれたり、安心感を与えてもらえる内容。基本的には、抽象的な内容なので、これを自分の生活のどういった部分に落とし込むかを考えたり、自分の生活とダブるのかをイメージして読めた。
読了日:08月11日 著者:スコット・アラン
世界最高の人生哲学 老子の感想
最近では、すっかり西洋の著者のビジネス書を読むことが多いので、「むかし話」を読んだ時のような東洋の思想に懐かしさを感じた。戒めや、才知をひけらかさない、ひとつのことに捉われないこと、一を聞いて十を知るようなことは忘れていたことだ。他の古典、論語や易経との比較も興味深かった。漢文を読んでいるような感覚があり、古典はその行間を読むことが必要だと思った。日本人に合っているように感じられたが、日本とは少し違った考え方の中国でも同様に読まれていることを考えると、それぞれの解釈が若干違っているのだろうと思えた。
読了日:08月13日 著者:守屋 洋
スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版 03 科学技術とインクルージョンの感想
私の心に響いた言葉は、大きな社会課題はもはや特定のセクターだけの問題ではない。セクターを超えて多様なスキルを持つ人が協働した方が社会課題に対する解も増えていく。外資系の企業が、集合知に重きを置いているところと合致したように思えた。
読了日:08月13日 著者:
22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)の感想
成田さんの日本の民主主義を変える強い思いがすごいと思った。様々な方面のアイデア、ビジョンを示している。ご自身で、口だけの…と仰っているが、私だったらこう考える…など、あーだこーだと考えてみるきっかけとなると思えた。私はまったく政治に詳しくないので、ビジョンにもならないが枠を取り払って民主主義について考えることができるような気がした。
読了日:08月13日 著者:成田悠輔
特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
読み始めてから知ったけど第三弾とのことで、初めから読みたかったな、とちょっと後悔。初めは点と点でわからなかったが、だんだんと新興宗教が絡んでいるということで、どう繋がってどう解決していくのか、下巻が楽しみ。
読了日:08月13日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想
だんだんと犯人に近づいていく感じがドキドキした。些細な部分の変装で印象を操作しているあたりは、古典的で逆に新鮮だった。どうも上巻で勘違いしていた部分があり、残念ながらせっかくの作品が不完全燃焼だった。残念。しっかりと読まないと…。反省。とは言え、推理小説は上下巻あるくらいが読み応えがあって面白い。
読了日:08月14日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
臨床心理士が教える 人生が豊かになる聴き方: 仕事・家族・恋愛・結婚・友人関係がうまくいく!「ちゃんと聴いてるの?」と言われない / 自分もまわりも満たされる / 孤独にならない傾聴マインドとスキルの感想
アメリカで長年、臨床心理士としての経験がある著者だからこそ語れる内容が満載だった。テクニックだけで見た目に聞いている風は、できる人に見られたい自分本位だということだということには、非常に共感できた。自分の話を聴いてもらえる居場所があるということが心理士にも大切だと納得。自分の話を安心して人に聴いてもらえることが、誰にとってもエネルギーになるのだと、とてもわかりやすく理解できた。スキルではなく、聴くことの核の部分が語られていると思った。
読了日:08月14日 著者:嵯峨山よしこ
禁じられた遊び (本のサナギ賞受賞作) (ディスカヴァー文庫)の感想
結果的には再読だったけど、以前読んだ時、怖すぎてか感想を書いていない…。すっかり、題名は忘れていたけれど、この不気味な感じはすぐに思い出せた。私はあまりホラー的な本をあまり読んでいなかったので、ホラーの凄さを知った。
読了日:08月14日 著者:清水 カルマ
体が生まれ変わる「ケトン体」食事法: 太らない、疲れない、老けない――体と頭を「糖化」させるな (単行本)の感想
以前、糖質を制限してケトン体を意識した食事を行っていたが、最近は炭水化物も取りながら、中高年は少し太っている方がいい…などの説もあったりで、色々試していたところ。炭水化物の制限をなくすと的面だったのが、お腹ポッコリ。この本を読んで、内臓脂肪は良くないな、と改めて感じた。色々な説があるので、どこをどう考えていくのか思案中。
読了日:08月14日 著者:白澤 卓二
ユダヤの商法(新装版)の感想
薄々もしかしたら、と思ったが再読だったか…。読書メーターがなければ気づかないところだった。忘れていることが多かったので再読してよかった。前の感想を読んでいないが、日本人らしいとされる義理人情や曖昧というところを徹底的に排除して、契約通りに遂行することに重きを置くところは、日本人が苦手とするところで、国際的な視点から考えるとやはり弱いところ。何より商売を念頭に置いてものを考えているユダヤ人を前にすると、日本人はやっぱり根本のところで甘いのだと思えた。
読了日:08月14日 著者:藤田 田
炎と怒り――トランプ政権の内幕の感想
今までとは違った大統領だとは思っていたが、周りの者は想像以上に大変だったんだな、というのが一番の感想。社交の形式的なルールを持ち合わせていない甘やかされて育ったスター俳優のような人がアメリカ大統領になってしまったのだから、周りは大変だ。それにしても、裸の王様のようなトランプだが、結局、体裁は全く気にせず、ねじ伏せられないようなところと、本能で立ち向かっていくという力があることが側近からすると、コントロール不能で手を焼いていたということだ。とにかく、それでアメリカを振り回してしまうところ。すごい。
読了日:08月15日 著者:マイケル ウォルフ,Michael Wolff
子を愛せない母 母を拒否する子の感想
今でこそ、愛着について語られるようになったが、この本が出版された当時は、画期的な本だと思えた。親が子どもを愛せない原因となる出来事や、今からどのようにすればいいのかが簡単に書かれている。今読んでも色褪せない本質的なことが書かれている。
読了日:08月15日 著者:へネシー 澄子
アダルト・チャイルドが自分と向きあう本の感想
優しく語りかけられているような感覚があって、所々に出てくる詩のようなものを読むと、心がざわついてしまって涙が出てくる。こういった文章に反応する自分を見ていると、自分の中にまだまだ子どもの自分がいるんだと思えてしまう。すごく心に響いた本。
読了日:08月15日 著者:アスク・ヒューマン・ケア研修相談室
アダルト・チャイルドが人生を変えていく本の感想
当時は「向きあう本」みたいに涙が出ることはなかった。誰かとワークをやっていければ、スムーズに思考習慣を変えていけると思った。境界線が侵されていることが普通になっていて、同じことを自分の子どもにもやってしまっていると思うとつらかった。
読了日:08月15日 著者:アスク・ヒューマン・ケア研修相談室
機能不全家族―「親」になりきれない親たちの感想
昔読んだ本を再読。家族のあり方を本で読むと、どうしても自分の家族と比べてしまって何とも言えない気持ちになる。子育てをする前に、家族のあり方や親のあり方を知っていればよかったな、とも思うが、子育てが始まってから、自分の育った環境や自分の感覚について疑問を持ち、書籍を読む人が多いのだろうと推測する。少し古い本ではあるが、本質的には変わらず正しいと思う。
読了日:08月15日 著者:西尾 和美
すぐわかる! すぐ使える! トリガーポイント療法 関係する筋肉を理解すれば改善できるの感想
以前から自宅にある本。実際の筋肉のつき方と表面から見た時の様子との両方がわかりやすい。ほぐす時の手の使い方も写真がありわかりやすい。ずっと手放せなかった本。
読了日:08月15日 著者:マーティー松本
安岡正篤一日一言の感想
再再読くらい。すごくバカな言い回しだが、昔の人の言葉はとても深いと感じるのだろうか、と思える。今の時代は簡単に情報が手に入り、知識として得ることができるが「考えているのか」と問われると、自分で考えている時間はどれだけあるだろうか…と思ってしまう。一日一言としてまとめられているが、たくさんの文章の中からこれだけの内容があると考えると、常に多くのことを自分で考えていたのだろうし、考えることをもっとしなければいけないと改めて感じた。
読了日:08月15日 著者:安岡 正篤
自閉症だったわたしへの感想
最近では、当事者研究等が行われているが1990年代、とても貴重な本だった。子どもの頃に見えていた世界は、まったく想像を超えていてとても興味深かった。変わっていることでいじめの対象となるのは、どこの国でも同じなのだな…。自閉症という障害を持ったドナのことではあるが、それが親子であっても、自分以外の人のことを理解するということは、本当に難しいことだと思った。
読了日:08月15日 著者:ドナ ウィリアムズ
親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方の感想
子どもを産めば親になるように考えていたが、そうではないと思う。親になる前に知っておきたいことがたくさんあり、その一つが親業だと思う。大人も親になる前に学ぶ必要がある。子どもへの不必要な干渉や能動的な聞き方によって、子どもへ受容のメッセージを伝えられ、考える力を伸ばせる。親子関係についての良書だと思う。
読了日:08月15日 著者:トマス ゴードン
ブッダの〈呼吸〉の瞑想の感想
再読。瞑想する時の呼吸が気になってしまって、どうしても上手くいかず読んだ本。文章自体がシンプルで読んでいても心にスッと入ってくる感覚がある。今、上手く呼吸ができるかわからないけれど、肩の力を抜いて呼吸を中心にもう一度瞑想してみてもいいと思った。
読了日:08月15日 著者:ティク・ナット・ハン,Thich Nhat Hanh
17歳のポケットの感想
大切に持っていた本を再読。当時の山田かまち水彩デッサン美術館のチケットが挟んであった。懐かしい。多感な時期の山田かまちの勢いが詰まっていた。歳を重ねるとより一層、その多感な時期がとても愛おしく感じられた。
読了日:08月15日 著者:山田 かまち
Dr.明橋の生きるのが楽になるたったひとつの言葉の感想
自分のことが嫌いだった時に読んだ本。再読。自己肯定感が低いとはわかっていても、なかなかそれをどうすればいいのかわからない。すぐにどうこういうことはなかったが、親との関係を見直すという視点をもらえたことは、大きかったのだろうと思う。
読了日:08月15日 著者:明橋大二
絶滅危惧動作図鑑の感想
フッと笑える懐かしい動作があった。ある日急に失くなるのではなく、自分たちの生活から徐々に消えていくものばかりなので、いつの間に…と思えるものが多かった。そして、今普通に行っている動作が今後、滑稽に思えるような次の世代があるのかも、と思えるところもよかった。
読了日:08月15日 著者:藪本晶子
絵でみる和漢診療学 (JJNブックス)の感想
再読。漢方が今ほどメジャーでなかった頃にとても役立った。生体の陰陽や気血水、五臓、六病位などについて、味のあるイラストでも表現されていて、初心者にとって、とてもわかりやすかった。
読了日:08月15日 著者:寺澤 捷年
はじめての漢方診療 十五話[WEB動画付] 第2版の感想
すごく詳しい本だった。よくわかったけれど、専門書だったので、日常的に使えるような内容ではなかった。
読了日:08月15日 著者:三潴 忠道
「易経」一日一言 (致知一日一言シリーズ)の感想
易経について、少しずつ書かれているので、自分のスピードで読み進めた。知っているものと知らないものがあるので、そうなると、知らないところを知りたくなった。全部学んだ人の方が、さらに役立ちそうに思えた。
読了日:08月15日 著者:竹村 亞希子
ものの見方が変わるシン・読書術の感想
読書に対する敷居が下がる本。もともと本をよく読む方だが、気軽に読書を始められる気がした。読んでも忘れてしまうということはよくあることで、そのために、心に響いたこと等、備忘録として読書メーターに記録している。読書メーターがないともっと綺麗にすっかり忘れていると思う。
読了日:08月15日 著者:渡邊康弘
お母さんのガミガミが子どもをダメにする―ほめて上手に育てる法の感想
再読。昔、自分がガミガミ言うことに対して嫌気がさしていた時に購入した本。この辺りから、色々気づいて変わることができた。この本を手にするお母さんは、自分との葛藤を持つ人だと思う。現実と理想との間で難しいこともあるけれど、本を読むことから少しずつ変われると思っている。
読了日:08月15日 著者:山崎 房一
たったひとつのたからものの感想
再読。当時の明治生命のCMから刺激を受けて購入したと思う。今読み返してみて、障害に対しての世間の受け止めも大きく変わったと思うし、今では私がそういった関係を仕事にしているところも当時は思いもしなかったことだ。我が子を思う親の気持ちと、何よりも表情豊かな秋雪さんの様子が心に沁みる。それは、当時と何も変わらない。
読了日:08月15日 著者:加藤 浩美
子育てハッピーアドバイス3の感想
再読。必死に子育てしていた頃によく開いていた。泣く声を聞くとイライラする、や癇癪を起こさないようにするには?厳しくしつけなければ…等、日常の素朴な疑問を解消してくれたことを思い出す。ただ、頭ではわかってもすぐに行動が変わるわけではなかったけれど、あの頃、とても役に立った本。
読了日:08月15日 著者:明橋 大二
毒になる親の感想
再読。2刷で読んでいるので、2000年ごろだったと思う。当時、親に対して反旗を翻すようなことを考えていいのか…と驚いたことを思い出す。あれから、毒親という言葉が出てきて時代は変わったな…と思う。逆に、それまでは違和感を持ちながらも、丸く納めていたところが辛かったのだとよくわかる。今は、親が悪いこともあるという感覚がすっかり定着しているのでこの本の衝撃は半減しているかも知れないが、この本がその流れを作ってくれたと思っている。助けられた本。
読了日:08月15日 著者:スーザン フォワード,玉置 悟
決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)の感想
映画を見たことがなかったので新鮮に読めた。ちょうどAIのことが取り沙汰されることが多い昨今、HALの動きに注目してしまった。子どもの頃に映画が公開されていたように思うので、随分前の小説だがまったくトンチンカンな話でなく、面白い。そういう時代を越える小説ってすごいと思う。今はあまり宇宙の話に目がいかないせいか、当時は宇宙の話が多かったようにも感じた。
読了日:08月16日 著者:アーサー・C. クラーク
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)の感想
答えがなく不思議な感覚を持った本だった。何が起こっているのかがわからず、登場人物と一緒にメッセージを受け取りながら解明?していくが、まさに心理ゲームとして進んでいったように思った。あとがきから、理解が難しいところが多く、読者にとって奥深さを感じたり、解釈を考えられる余地がたくさんあった。素人的には、これという決まったものがないところに、少し物足りなさを感じた。
読了日:08月16日 著者:フィリップ・K・ディック
ファーストラヴ (文春文庫)の感想
個人的に好きな類の作品。幼少期に何らかの影響を受けている人の心の奥にあるものは当人同士でないと共感し合えないところがあると感じた。また、世間一般であまり目にされたくないまだまだ、話していい部分とそうでない、空気を読むようなところの線引きが、普段の生活の中にあるのだと思った。子どもの頃のいろいろな基準が、無意識にもその後の土台になっていくことを考えるとツラい気持ちになった。
読了日:08月17日 著者:島本 理生
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)の感想
何でもかんでもイノベーションで片付けられる問題ではないとよくわかった。日進月歩の業界などで組織が大きい場合などは、なかなか難しく、特に日本の空気感というか、国のもっている体質的なものを踏まえると…。日本の停滞の一因はここにあるのかも知れないと思った。
読了日:08月17日 著者:クレイトン・クリステンセン
特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕の感想
途中の作品をはじめに読んだので、色々な背景が少しわかった。また、登場人物のキャラクターが色濃く、対照的であるけれど信頼関係が存在しているところが、ドキドキしながらも安心して読めるところでもあった。推理については、イメージがなかなか繋がらず、なぜ?と言う問いがずっと強かった。一般的に残酷ではなかったが、監禁されている辺りの内容が私にとって読んでいてキツかった。
読了日:08月18日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)の感想
背景をまったく知らないまま読み終わり、奇抜な小説だな、と思ったところ、あとがきを読んでその深みがわかった。斬新に見えた小説の構成や、達観して受け入れているようで、実は受け入れきれていないのではないかと思われる言葉「そう言うものだ」が後になって非常に重たく感じられた。意図せずかどうかは分からないが、相手にその物ごとの重さを伝える手法とすれば素晴らしく成功だと思う。
読了日:08月19日 著者:カート・ヴォネガット・ジュニア
特捜部Q ―キジ殺し― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕の感想
特捜部Q、3作目になる。特捜部の面々の面白さと、上手く言えないが、純粋な犯罪というよりも、犯罪の嫌らしさをを見せてくれていると感じる。だからこそ、その犯罪に立ち向かう登場人物たちに、普段以上に気持ちが入っているところがある。犯罪の嫌な感じで結構心が乱され動かされるところが特捜部の特徴なのかな…と思いながら読んだ。
読了日:08月19日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
Nのために (双葉文庫)の感想
昔、ドラマを見てすごく好きな話だった。本で読むとさらによかった。それぞれの登場人物が誰かのためを思い、何も言わずに行動をしているこの本のテーマが奥深い。ただ、そこでの正義感はそれぞれの価値観によって決められるところに、納得のいかなさと展開の面白さがあった。また同様に、他人が負ってきた心の傷も同周囲に理解されるわけでもないと感じられて、少し寂しかった。
読了日:08月20日 著者:湊 かなえ
「僕たちのチーム」のつくりかた メンバーの強みを活かしきるリーダーシップの感想
有事はfollw me 平時は after you、忙しい時だからこそ1on1、リーダーは部下のことを中心に考えて心理的安全性を確保することでかなりの部分がクリアされると解釈できた。
読了日:08月20日 著者:伊藤 羊一
最高の結果を出すKPIマネジメントの感想
素人の私にとっては、恥ずかしながらKPIの基礎知識が一番勉強になりました。単に数字で見ることマネジメントすることはインジケータマネジメント、売り上げや利益、最終的な目標数値はKGI(キーゴールインジケーター)、KGIはキーパフォーマンスインジケーターの略、キーパフォーマンスは事業成功の鍵、インジケーターは数値目標ということで、事業成功の鍵(最重要プロセス)を数値目標で表したもののこと。わかりやすいと思った。重要な鍵は一つ。CSF(クリティカルサクセスファクター)最重要プロセス。勉強になりました。
読了日:08月20日 著者:中尾隆一郎
華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)の感想
こんな時代が来るかも…という発想が興味深かった。少しズレるが、思想管制とは戦時中のイメージがあったけれど、YouTubeなどSNSで個人が発信できる社会になってきて、戦後もマスメディアに情報が選択されていたんだと感じることが多くなった。本から人が得る情報は、単なる情報だけでなく、心が揺さぶられるような文学的なものも含めて自分1人では経験できないものを補完してくれる大事なものだと思っている。本を大切に思っている、本の人々が本の内容を覚えているという場面では体制に負けない強い力を感じ感動を覚えた。
読了日:08月20日 著者:レイ・ブラッドベリ
団地のふたりの感想
読み始めて、ウチもいらないものを売りたくなってきた…。楽しそう。やりたくても、なかなかできないものの一つにメルカリなどへの出品がある。誰かがやってくれたらいいな、と思うことばかり。幼馴染で付かず離れずの間柄であれば、すごくいいけれど、その塩梅はやっぱり難しいのかなと思った。
読了日:08月20日 著者:藤野 千夜
ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-2)の感想
下巻は、あっという間に読み終わった。リズペットの双子の妹の恐ろしさもありながら、サバン症候群の子どもとのコンビもよかった。不死身のようなリズペットがなんともクールで弱いものの味方でカッコイイ。いつもドキドキするが、私にとって、ちょうどいい感じのスリルと面白さがある。
読了日:08月21日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ
一流の人に学ぶ心の磨き方の感想
いいことが書いてある本だった。全部しっくりきた。一流の人の定義やあり方が、私の考えていた一流の人とピッタリ合ったので、読んでいて気持ちよかった。全部大切だな、と思う。素直に言い訳をせずに挑戦することが大切だと、改めて感じた。
読了日:08月21日 著者:永松茂久
ケトン体質ダイエットコーチ 麻生れいみ式 ロカボダイエット - 1週間だけ本気出して、スルッと20キロ減! - (美人開花シリーズ)の感想
ダイエットをするつもりではないけれど、ケトン体を使った方が身体に良さそうなのかと思って読んだ。ロカボも知らなかったし、ケトン体を動かすのに、結構ゆるい感じでもいいのだと言うこともわかった。それとレシビを紹介してくれているのがいい。結局、何をどうして食べたらいいのかがわからないとできないので、これは助かると思った。
読了日:08月21日 著者:麻生 れいみ
らんたんの感想
面白かった。でも、ノンフィクションで読んでみたくなった。戦前、戦中、戦後それぞれの時代で、周りに恵まれた環境だったと感じた。ご両親の初めの選択がまず良かったことが土台となり、信念をもって、日本女性の社会進出に携わり、人生を捧げてこられたことがよくわかった。こういった方々の頑張りがあって、今の日本の女性があると感じた。戦後までに色々尽くしてくださったけれど、日本の家父長制が令和の時代でもまだまだ足枷になっているように感じている。
読了日:08月23日 著者:柚木 麻子
カラフル (文春文庫)の感想
自分が見ていた世界を枠なく改めて見ると、もしかしたらこんなことになるのかも知れないと思った。今、自分が見ている世界は、フラットに見ているのではなく、しがらみや思い込みから自分の作っている世界なのかも知れないと思った。
読了日:08月24日 著者:森 絵都
泣くな研修医の感想
研修医がはじめて接する人の死を中心に、医師として患者や家族にどう向き合うのかが描かれていた。医師としてという立場は想像していたよりも、一般人の感覚と大きな違いがあると感じた。
読了日:08月26日 著者:中山 祐次郎
京都寺町三条のホームズ(16)-見習いキュレーターの健闘と迷いの森/前編 (双葉文庫)の感想
船岡山をはじめ京都市北区の魅力と、それぞれの嫉妬を感じながらの巻。円生の個展までは行きつかずに下巻へ。
読了日:08月27日 著者:望月 麻衣
京都寺町三条のホームズ(17)-見習いキュレーターの健闘と迷いの森/後編 (双葉文庫)の感想
久々に襲われたり、円生の過去が出てきたりと思ったが、私がシリーズを久しぶりに呼んだからかも知れない。蔵の世界に浸った。
読了日:08月27日 著者:望月 麻衣
バカと無知 (新潮新書)の感想
歯に衣着せぬとはこのことだと思うくらい、言ってはいけないところを言ってもらえるのが、面白い。性や人種についてなど、なかなか言いにくいことや当たり前になってしまっていることに気づいた。あと、自尊心についても面白かった。一般論でないお話が、やはり面白いと思った。
読了日:08月31日 著者:橘 玲
ペテロの葬列 上 (文春文庫)の感想
謎が深まる上巻。人の心を操れる職業って何だろうと思ってしまった。宮部さんのお話は、社会問題的な要素が含まれている分、奥行きが深く感じられると思った。下巻が本当に楽しみ。
読了日:08月31日 著者:宮部 みゆき
ミレニアム 5 上: 復讐の炎を吐く女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-3)の感想
リスペットがカッコ良すぎて、心奪われてます。とにかく下巻が楽しみ。
読了日:08月31日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ
ネット右翼になった父 (講談社現代新書)の感想
ネット右翼になった父を回想しながら、自分の父親を検証する。私の生活の中にネット右翼と言われる人があまり登場していないと思った。だから、話が遠い世界の話のように感じられた。分断の解消は相手が生きているうちに…これは、深い言葉だと思った。
読了日:08月31日 著者:鈴木 大介
サムのこと 猿に会う (小学館文庫)の感想
共通点は、若い人同士の友だちとの、さっぱりしたつながりの中にある温かさを感じられる短編だと思った。その年代にしかできない、大切な友だちとの繋がりを描いている。爽やかで、さっぱりしているけれど、その中にもその年代にとって深いつながりだと思った。
読了日:08月31日 著者:西 加奈子
パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法の感想
一番印象的だったのは、ずらす思考。ずらすことで長所を引き出すような考え方、身の回りで何かないかと考えている。見つかれば、一番、省エネでいい感じだと思えた。考えることの幅が広がる本。
読了日:08月31日 著者:柿内尚文
八月の母の感想
重いけれど、抜け出すことのできない家族の絆?子どもの頃に反発していたにもかかわらず、環境を変えることは、やっぱり子どもにはできないことなんだと思うとまた暗い気持ちになる。母親は娘を逃がさない、それが怖い。そして、どんなに裏切られても期待をするし、期待を裏切られれば絶望もする。自分こそが被害者で自分こそが悲劇のヒロインとでも言うような、縛り続けた恩着せがましい口調…この言葉は響いた。螺旋階段のスパイラルを断ち切れる人がどれだけいるのか、いろんな意味ですごく心がざわついた本だった。
読了日:08月31日 著者:早見 和真
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