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【備忘録】リトルマーメイド

2022年5月某日
劇団四季 リトルマーメイド

死ぬほど良かった。
いっそ死んだ。とにかく素晴らしかった。
以下の感想は、海のオタクが支離滅裂に感激している文字のうねりなので、とても読みにくいです。良ければ読んでみてね。

むかし、参加していた先輩劇団【笑門福来】(以下ワラカド)の皆さんと四季劇場夏へ赴いた時と、寸分違わぬ感動があった。
なんなら、当時を懐古して倍くらい泣いた。
あのころ、ワラカドでも海の世界をテーマにした作品を創っていて(サルベージというタイトル)、海中でワカメのモノマネとかイザマサがしてた記憶がある。ちなみにわたしは貝だった。巻貝。キャラクターはみんな楽器を文字った名前で、わたしはバイオリンかビオラのビオロン。巻貝だけど。

わたしにとって人魚姫の原典はアンデルセンなので、ででにーのリトルマーメイドも四季のリトルマーメイドも、アンデルセンに対する俺解釈二次創作ヤッフー!みたいな立ち位置として観ているので、ストーリーに関しては特に触れるところは無いです(好きだけど、最高至高ではない)。

ででにー版と四季版だと、顕著に違うのがフランダーの立ち位置。四季のバームクーヘンエンドは咽び泣くわ。あとジェットサム&フロットサムが四季版はだいぶアホの子で可愛い(笑)あと、ウツボじゃなくてウミヘビだったわ。翻訳の問題かとも思いつつ、衣装もウミヘビっぽい造形だから、ちゃんとウツボとは別種なのかもね。

とりあえず、開幕一発目のアリエルの泳ぎで、涙腺崩壊しまして。あー、わたし、今、海の中にいる。という感動で。

あ、申し遅れました。わたし、人魚、海中、水棲魔族、水族などのフリークの者です。

映画だと、ミュウツーの逆襲の開幕10分ほどの
『誰が生めと頼んだ?誰が作ってくれと願った?
私は私を生んだ全てを恨む。
だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく、
私を生んだお前達への、逆襲だ。』
のミュウツーのセリフで涙腺崩壊か、
あ、名探偵ピカチュウの開幕5分の日常風景鳥ポケ(オニドリルだったかな?)が飛び立つシーンでの涙腺崩壊が最速だった。

で、2022しぞーかでのリトルマーメイド、緞帳上がりきってから数秒で、大粒の涙ボロ。
はい、最速〜。好き〜。

この涙は、名探偵ピカチュウ開幕の涙と同じ種類だな。
世界を感じて、嬉しくなって、幸せで溢れる涙。

陸地に作られた海底で、鮮やかな海の生き物たちが泳いでいる世界。
CGじゃないんだよ。客席に座ってるだけなのに肉眼で海底を観ているこの多幸感。

やっぱり、舞台のそういう所に魅了されているんだよなあ。なんで、目の前に海中がひろがってんだろうなあ。

一幕から二幕への休憩時間も、ばっちし演出されてて、あー、好き。

帰宅後もパンフレット眺めたりCD掛けたりして脳内に劇場を再現して、涙留まることを知らない。
あの世界にゆきたい。

一生アンダーザシー観てたい。
出来れば、四季劇場夏版のやつで。
軽やかに泳ぐ魚たち。鮮やかなクラゲ。陽気なハリセンボン。輝く珊瑚。海中を揺らめく柔らかい太陽の光。
わたしはカナヅチで泳げないので、海中から空を見上げたことなんて1度もないけど、映像で見たダイビングの海を彷彿とさせる。本当に、海。

ただ、ね。やっぱり地方ホールは多目的ホールだから、無目的ホールなのよ。音が汚い。反響も汚い。せっかくの音楽なのに。きちんと計算されたボリュームや台詞回しだから、聞き取りづらいなんてことは全く無いんだけど、音質のクリアさとか、余韻とか、やっぱり限界があるよねぇ。残念丸。

総括としては、
やはり舞台は肉眼で夢をみる場所なんだな。と。
スクリーン越しの夢ももちろん素敵だけど、目の前で本物の肉体が、本物の物体がみせてくれる夢が、わたしは好きだな。
わたしも、10月、みなさんに夢をみせられるように頑張ろう。
愛染屋からのお知らせを待っててね!

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