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「またあしたね」


休日。
買い物に疲れてキャンプグッズの売り場のテントの中で寝転がっていたら、子どもたちが入ってきてちょっとした交流会があってとてもたのしかった。

まずはみんなで自己紹介。

男の子はじょうくん5歳。
女の子姉妹のお姉さんはきいちゃん7歳。
妹はにいなちゃん5歳。

じょうくんはとても人懐こくて、
何か話すと「いいねー!」「すごいね!」「かわいいね!」と褒めてくれる。
通りすがりのおじさんにも「ねえー、そのTシャツかっこいいね!」と話しかけていた。
いいなあ、その資質。
父ちゃんはギターとドラムをやっていて、かあちゃんのことが大好きとのこと。

きいちゃんが大事そうに抱えていた本をちょっと見せてもらう。
お姫様の本で、最後にはお手紙付き。
たくさんのティアラが載っているページを見て、みんなでどれが好きかを指差しっこしたりした。
小学校の頃の放課後を思い出した。あの西陽。
わたしも今でもずっとこんなことばかりしてたいよ。

にいなちゃんは叔母さんが作ってくれたという宝物のブレスレットを見せてくれた。
にいなちゃんはとても聡明であごまでのおかっぱが素敵な、ちょっとびっくりするくらい特別な感じの女の子だった。
お姉ちゃんに対して「それはちょっと違うんじゃない?あなた」とか言ったりする。
そのすべてがあまりに圧倒的で見とれてしまった。
こんな子がいるんだなあ、神様は本当に不公平なのかもしれない、と思うくらい。

話していたら妹がテントに入ってきたのでみんなに
「わたしの妹です」と紹介したら、みんなざわざわしていて面白かった。
そうそう、子どもの時は大人にも兄弟とか姉妹がいる、ってことがなんだか不思議だった。


それぞれの両親がお迎えに来て、みんなでバイバイするとき、
じょうくんに「またあそぼうね、またあしたね」と言われてとてもぐっときた。
なんの疑いもない「またあした」、なんていいんだろう。
「またあしたね!」とわたしも大きく手を振り返した。子どもの気持ちで。


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