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天然と自然と人工を祈る

外国には自然は、あっても天然はない…

天然と自然と人工を祈る


祈る!祈る!祈る!祈る!

祈り場の四態とは

天然を祈る
自然を祈る
生きるを祈る
場を祈る

与論島に毎月通わせてもらって、様々な土地の祖霊と神々に祈りを捧げています。

それは、偉大な自然の中に感じる大いなる存在に畏敬の念を感じるからです。

すると、同じものを感じていた祖先が様々な縄文の仕組みと高度なテクノロジーを残していた事がわかります。

与論や沖縄だけでなく、古い祈りの場所は、決してパワースポットとはいいません。

そこは何かをもらう場所ではなく捧げる場所なんです。

畏敬の念とは、恐れ、敬う事。

自然の中で存在させてもらっているだけで既に有難い…何かを得たりするものではなく、感謝を述べ自分を捧げに行く場所です。

そういった祈りを捧げる場所というものにも、2種類あります。

天然のもの
自然のもの

天然の中にある「祈り場」とは、大いなる意志により人類が生まれる前から存在して、一つの仕組みを表しているもの。人間の手は介入しません。ILACSの場といいいます。

自然の中にある「祈り場」とは、大切と思われる元からあるものに、祈りを捧げるため場を整えて自然と人間を繋ぐ境界線で祈ること。お願所、御嶽などです。

それに対して、人工のものとはどんなものでしょう。

それは、2種類に分けられます。

何かの意図を持って作られた祈り場が、人工の祈り場です。

何かの神をお祀りしたい、何々を行う場所を用意したい…これは、神社などがそれにあたります。

神社は、その土地に何か特定の神をおろしたり、きていただくのですから実は自然のものではなく人工のものとなります。これをILASの場といいます。

また、昔の職人さんの信仰は、神道ではなくアミニズムが多かったのですが、それは、木地師でも大工さんや炭屋さんでも自然から材料をいただくので自然崇拝になるわけです。明治以降、国家神道の普及により神棚の真ん中は天照大神と決められましたが、これらの人々はしれっと祖先からの精霊信仰を続けています。

つまり、自然の仕組みそのものを敬っているということになります。

この意味では、祈りの気持ちで何かをつくっている人は、その作品は祈りの結果生まれたものとなるので、僕が作っているツリーハウスは人工というより自然のものとなります。

素材を活かし廃材と自然物で作る。

それは自然と渦巻きを模し、また自然にマッチングしたデザインになるのが不思議です。祈っていて出来てしまった場が、場を祈る「祈り場」です。

なのでこの考え方から言えば、同じツリーハウスでも、街中の家をそのまま持ち込むような形の例えば正方形で三角屋根で、断熱材が入り、発電所から電気が引かれたツリーハウスなどは、人間の快適な目的のために自然に持ち込まれ、作られているものになるので、自然を人間が楽しむための目的がある人工物というわけです。

究極は「生きる即祈り」

もう一つが「生きる事そのものを祈りにする事」が大切なんですが、今はもうこの価値観は失われてしまっています。それができると、人工の中にも自然や天然が溶け合った「祈り場」ができます。

それは、その人の生きている姿、体の動き、呼吸、全てを祈りとする方法です。
これはACTの場といいます。

僕はどんな道具を持っていても、何をしていても「舞、ダンスになってしまいます」

僕にとってダンスは祈りです。

本来、人工と言うものは、この地球上には存在せず、すべて自然のものに手を入れさせていただいて、使わせて頂いているのですから、人間がゼロから人工的に作った何かの素材というものは1つとしてありません。

人間は神ではないので何もゼロから作れません。

全ては加工素材なのです。

天然自然にあるものから、それを生成加工して、何かの素材を生み出す…これが自然との共生とかサスティナブルとかいわれる思想に繋がります。

ここで面白いのは日本語の「天然」という概念は、海外にはないと言う事です。全部「自然=nature」になってしまう。

日本の「天然」という言葉は、なかなか外国語には訳すことが難しいわけです。

「自然」と言う言葉は明治になって英語のnatureから作られた熟語です。それは人工の反対語として入ってきた外来語だったんです。

神そのものであるような天然があって、生きる事が祈りそのものである縄文人がいた…それが我々日本民族の特徴なのかもしれません。

【Jun Amanto】

幼少より武道武術を嗜みスタントマン、大道芸人を経てパフォーマーに…。
環太平洋の身体感から傾舞(かぶくまい)を創始。そこから生まれた独自のコンセプトEART(天然芸術)を使い願望達成から必然達成の時代を提唱。
空家再生パフォーマンスなどで通りすがりの人1127人を巻き込み「Salon de AManTo 天人」スタート。
現在、大阪中崎町を拠点に地域活性化を成功、天人グループとして複数店舗を運営、アートエコビレッジ「Area AManTo」と呼ばれる。被災地支援や国際交流、国内難民の受け入れなど天然芸術家として仕事とボランティアを分けないライフスタイル「天人」を世界に文化発信している。

EART LIFE LABO

こちら記事は、Jun Amanto主催のオンラインサロン内に投稿されていましたが、一部粋で特別公開しました。
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関心を持たれた方は、ぜひご入会検討くださいね。

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