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20〜40名前後の組織で社長が幹部との時間を大切にしなければいけない本当の理由とは?

おはようごございます!眼から鱗という会社で経営者のメンタリングサービス『あとおし』を提供している長島です。今日は”20〜40名前後の組織で社長が幹部との時間を大切にしなければいけない本当の理由とは?”とは”について書いてみます。

組織は上から作っていく。これは社員数が20名を超えて順調に増えている会社で意識しておくべきことです。組織における問題の多くは、社員数によって引き起こされます。社員数が増えるということは事業が成長していることと同じ意味となります。成長スピードにもよりますが、急激に社員数が増えている会社、社歴の浅い社員が6割を超えている会社などで、特に意識しておくことになります。

起業したタイミングの組織

起業したタイミングで創業社長に集まる社員は、その社長の考え方に共感している人がほとんどです。立ち上がったばかりのリスクの高い会社に入社する決意をするので、多くは事業ではなく社長に惚れています。10名前後の会社というのは上下関係というよりも、社長を軸とした鍋ブタ型の組織形態となります。

この時期は社長も社員と過ごす時間が長くなります。夢を語り合い、社内のルールなども緩く、一緒に会社を立ち上げているという仲間意識がとても強くなるタイミングです。

10名を超えて20名近くの社員数になってくると、それまでの多能工的な仕事の進め方から、役割別の部署が必要となります。組織図が必要となり、その部署を取りまとめる役職者が設置されます。ただ、まだ鍋ブタ型の組織であり、指示命令系統や評価の基本は社長からダイレクトが基本です。

ただ、このタイミングから社長は本当の意味での右腕となる幹部を育成し始める必要があります。このタイミングで必要になる幹部の素養として、社長と同じ方向性に共感し、社長と同じようなことを他の社員に語ることができる能力が求められます。

20名前後の組織で必要な幹部

20名前後の社員数になってくると、社長が社員一人一人と過ごせる時間数が少なくなり始めます。営業以外にも外部(同業者や地域の経営者など)との接点が増え、外に使う時間が増えていきます。社員数が増え、外向けに割く時間が増えることで、社長イズムを社内で徹底させる語り部の存在が必要になります。

20名前後の会社の場合、社長と幹部の2名が語り部となって、会社の方向性を浸透させ、その文化を形成していく必要があります。会社が成長するということは業務量が増えることを意味します。社歴の浅い社員が増えるということは社長の思いや考え方、その方向性に対して十分な理解ができていない社員が増えることとも同じ意味です。

しかし、社長は内外での時間を取る必要があり、この内部に向けてメッセージを発信していく役割が、幹部の重要な役割になります。

30名を超えた組織で必要な幹部

社員数が30名を超えて40名近くに成長するタイミングでは、もう1名幹部社員が必要になります。社長をトップに、幹部を2名配置します。ここで本当の意味で組織が構成されていきます。

社長とそれ以外の社員との時間は圧倒的に少なくなっていきます。組織が構成されていくため、指示命令系統や評価自身も、幹部を通じて組織に下ろしていくことになります。

こうなると、社長と社員全員が一定の時間を過ごすことは、ほぼ不可能となります。ここで重要になってくるのが、幹部社員です。社長が直接部署を見ることをやめ、幹部2名に組織を任せていくタイミングが、40名前後で訪れます。

任せるは間違い??

社長にとっての幹部の位置付けは、信頼できるパートナー的存在です。社長は幹部に社内を任せて、会社の未来を創るための次の動きをスタートさせます。実はこの、”信頼して任せる”という行為に落とし穴があります。

信頼して任せる≠放任する

この図式を理解していなければ、会社は幹部から崩れていきます。社長は幹部は大丈夫だろうと考え、まだまだ社歴の浅い社員との時間を取ろうとします。社長の影響を受けやすく、社長としても新鮮な気持ちになるので、そうした時間を確保したくなります。結果として幹部との時間が少なくなります。

幹部の心が崩れる理由

実はここに問題があります。組織は上から作るという意味は、まさにここがポイントになる訳です。組織を作っていくタイミングでは、信頼できる幹部の存在が何よりも大切です。しかし、幹部も幹部として経験は乏しく、自分の役割に迷うことも多くあります。

成長している事業を経営すると社長は一気に成長します。幹部よりも圧倒的に社長の視野が広くなります。幹部が共感していたはずの社長は、次に会った時には別人になっています。どうしてその考える様になったのか?それが理解できず不安になります。

幹部という役割への不安、社長とズレてきているという不安。それでも幹部で信頼されているという重圧から、不安を口にできないというストレス。ふと見ると、そんな不安やストレスを抱えている自分よりも社歴の浅い社員に時間を使っている社長。。。

こうした心理の動きから幹部から崩れていきます。会社に不平・不満の声が上がるようになってきた。幹部がどうも不活性化している。そんな風に感じている社長がいたら、まずは幹部との時間をしっかりと取りましょう。

まとめ

組織は人が構成しています。人には心があり、不安やストレスから嫉妬が生まれます。それは信頼を受けている幹部の方が、より敏感に感じるものです。幹部としっかりと向き合うことで、組織で起きている問題が解決していくことはよくあります。

一度幹部と向き合うことをお勧めします。

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