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東京に来たら地方勢からありがとうと言われ続けた話

この記事は DevRel Advent Calendar 2023 シリーズ2 の22日目の記事です。

こんにちは、じゅんです。
Hokkaido MotionControl Network (#DoMCN)というHoloLens・VR技術好きの技術者コミュニティの勉強会を運営していて、開発者の知見の交流を促進しています。また、元・物性研究者として、研究機関に所属する若手研究者でxRに興味を持つ人を見つけてはHoloLensを被せに行き、開発者コミュニティへの橋渡しを行う事を続けています。これらを適切に表現する職名が無いので、勝手にScientist/Developer Relations と名乗っています。

12/18-22の期間、#XRKaigi と呼ばれるVR・拡張現実分野の大きなカンファレンス・展示会があり、2年ぶりに現地参加してみました。21,22日は展示ブースが出されて、各団体・企業のコンテンツを見て体験して回ることができます。竹芝の大きなホールで、さまざまな人がXRのネタを通じて交流していました。その様子は @ikkou さんがリアルタイムでまとめてくれています(すごい)。

 展示参加筋()の衰えた私もフラフラと見て回っていましたが、効率よく回れたとは言えず、見たかった展示なども大量に取りこぼしてしまいました。一方で、今年の変化としては、私を背後から呼び止めてくれる人や、横から突然会話に加わってくる人が増えたと思いました。共通点があり、何か知らないけどお礼を言われる・地方からの参加者・ハンズオンイベントに参加していた人、という感じでした。
 このことをもって今年1年の締めくくりとしてみようと思い、今までの行いを振り返ることにしようと思います(強引)。


”外”を意識した1年

今年の活動のイメージで漢字1文字を挙げるとすれば"外"です。他には"滲"とかも思いついたりしましたが、少なくとも"内"ではないので外になりました。

 外と言っても目的に応じた複数の"外"を意識しました。
・北海道コミュニティの外
・XRコミュニティの外
・自分自身の外
 これらの軸でそれぞれ活動してきました。
・"外"からサイエンスの現場を見る 
 というのも継続していて、こちらは別記事にする予定。

①北海道コミュニティの外

 去年から始めた #XR信州 コミュニティの告知支援のほかにも、秋ごろから急速にイベント展開の始まった #XRm鹿児島 コミュニティの支援も行っています。運営者が1、2人でリソースが少ない時期のイベント設営は結構大変で、現地開催をするとなるとオンライン開催よりも手間がかかります。ハンズオンのサテライト化や、ハッカソンの地方拠点協力での参加など、運営者の工夫で運営コストを下げられる方法を札幌で実験した結果を他の地域におすそ分けすることで、他の地方でも勉強会を開く練習から始められるようにしました。

 運営者がアクティブに開催できる類のイベントは↑の方法で横展開する一方で、自分が出張に行った時に近所の地域のXRコミュニティと交流して回って、活動が視える部分についてはなるべく拡散協力して、未参加の地元エンジニアに届くように模索してみました。
 最近見つけたのは4つのコミュニティ。
 

去年までのコミュニティとももちろん関係は続いています。

特定の技術軸の勉強会もたくさん発生してきたように思います。


②XRコミュニティの外(XRも含む)

XR技術だけでなく、その周辺領域のコミュニティにも勉強にでかけ、内容も学びつつ、その運営手法も学び、ネタの引き出しを増やしに行きました。

③XRコミュニティの外(XRほとんど含まない)

発信を主な活動手段にしているコミュニティに勉強にでかけ、仕組み面を学んだり、運営のノウハウでXR領域に使えそうなものを探っていました。電子工作や位置情報技術などXRの隣接領域のコミュニティも非常に参考になります。参加者メインで振舞いつつ、実況など協力できるものは普段通りにやってきました。

④自分自身の外

あまりやったことのないものを新しく始めてみたりしました。特に、秋ごろに加わってみたLT登壇を促すための技術同人誌の寄稿は楽しかったです。
 また、趣味で続けていたツイート実況がほかの分野のイベント運営の役に立つことも分かり、道外のハッカソンの随伴も試してみました。「遠征中に知り合った会社に道内在住の知り合いを連れていく」活動も数年ぶりに再会し、その最初の地は豊橋になりました。春には、エンジニアカフェの文化を学ぶために比較的長期の福岡滞在をして、それ自体もイベントのようにして残してみたりしました。

外のコミュニティ・会社とコラボイベントが増えて、道内参加者が学べる

 DoMCN単独での自力開催を今年もほぼ捨て、外からの何かをきっかけにイベント設置を始めるスタイルで継続してきた結果、今年もいろいろな勉強会イベントに関われました。
 運営リソースが去年よりも減っていたので、どうなるか不安な時もありましたが、結果的には道内でもXR系の発信場所を確保できたと思っています。

 また、福岡ー札幌の2点間の連携開催だけでなく、福岡ー札幌・信州、福岡ー札幌・鹿児島のように3点間の連携開催になることが増え始め、先行でやり方(受信側の)を模索していた札幌としては、『他の地方が追加参加する時の手本を見せられる』立場になり、それらのノウハウも活かされる局面に来ました。
 今までは知見をおすそ分けするための場づくりをやってきましたが、勉強会設置をおすそ分けする役割にもなってきました。

良く知らないところで感謝されている(らしい)

 冒頭のお話に戻ります。XRKaigiの体験会場ではずいぶん声をかけられたなと勝手に思っているのですが、声をかけてくれた人を毎日SNS上でまとめていました。いずれも勉強会イベントの参加者さんor検証のお手伝い相手で、ざっと挙げていくと、#AR_Fukuoka, #福岡XR部 , #IwakenLab , #XR信州 , #CodeforYamaguchi , #XRm鹿児島 , #ReverbG2, #ThinkReality のハッシュタグでそれぞれ活動されてる方々です。
 今回はHoloLensも首にかけていなかったので私が誰かが分かりにくい中、赤パーカーのヒントで寄ってきてくれたようです。ありがとうございます。面識が元々ない方々は、どういうきっかけで私を知ったのかも教えてくれて、ハンズオン・忘年会LTの参加者だったり、私がお手伝いしたコミュニティイベントの参加者だったりとのことでした。
 その場で活動の相談などもいただきましたので、できる範囲で過去事例の共有やイベントの協働案なども出してみました。来年にも何かが起こっていると思われます。

まとめ

 コロナが本格化してからはまともに東京に行ってないので、どんな体験になるかはまったく想像できませんでしたが、今までに行ってきた活動が遠隔地の人々の助けになっていたらしいという事が分かりました。
 来年も無理せず活動しつつ、エンジニアの人たちの後方を支える存在であれればよいなと思っています。広報だけに。

 道民の @tomio2480 さんがちょうど今夜 #力強くアウトプットする日 を開催していてこんな記事を書いています。とってもよいと思うのでみんな読んでください。「学びの量の最大化」よい言葉だと思います。

以上です。

---DevRel Advent Calender 2023 ---

DevRel Advent Calender 2023 シリーズ1 23日目 はおだしょーさん(@odashoDotCom)です。