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【雑】死とタイパ

死という
人生の中の一大イベントにおいて
死んでからお骨になるまでの早さたるや
まー早い早い。

そら諸事情ありますわな。
仕方ない。
でも
死の儀式というのは、本来もっともっと
ゆっくりと行いたいなぁと思う。
喪の儀式というのでしょうか。

とある地域のその昔は
喪の儀式の間は
ご遺体は納めずそのままだとか。
そこで行われる故人との対話は
どれほど豊かだろうと思うと
今の日本では叶わないことが
少し残念に思います。

葬儀の際のお坊さんのお経も
葬儀場の人工的な建物に声が吸われて
声の倍音を身体に取り込む前に
ぷちっと切れてしまうのも

音楽がデジタル化して
人が聴こえない音をカットしてしまったのと
同じだなと思うと

見えないものに守られ
見えないものに支えられている事を
ないものにしてしまうのは
人類がタイパを追い求めてしまったからなのかなと
ちょっと考えてしまいました。

生き物の成長も死んで土に還るのも
思いの外ゆっくりで
そのテンポに合わせていく事で
感じられる喜びを
もう少し取り戻したいなと
思いました。

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