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フィットネス系のマッチングアプリとは?海外で地味に伸びている最新事例3選

以前の記事で、フィットネス系のマッチングアプリについて言及しました。2010年代からの傾向として、フィットネスに興味がある独身者同士をマッチングする「デーティングアプリ」として展開しているものが多いです。

今回は、海外でローンチされているアプリの中で、最新事例を3つに絞って紹介します。番外編として、フィットネス系マッチングアプリの元祖である『Gymder』についても紹介します。

Tinderライクなフィットネス系マッチング 『Fitafy』

Fitafy』は「Healthy Dating for Active People」をコンセプトとした、オーストラリアのスタートアップ企業(および同名のアプリ)です。同社は約5000万円をシード調達しており、現地のTVニュースでも取り上げられています。アプリは2020年末にローンチされ、オーストラリア国内のみで利用可能なようです(執筆時点)。

アプリのデザインやUXについては、Tinderをはじめとした通常のデーティングアプリと似ています。カード形式で相手のプロフィールが表示され、右(LIKE)・左(NOPE)のスワイプでマッチングしていく流れです。

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一方で、フィットネスや食事についての関心を示すプロフィールは、表示項目数が多く、かなり充実しています。自分の趣味や食事の好みに合わせてフィルターを設定し、同じような健康志向の相手を探すことができます。

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なお、Fitafyと提携している173Techは、Bumble(今年NASDAQに上場)の主要機能を開発した会社で、スワイプを多用するマッチングアプリに精通しています。Fitafyはまだ比較的新しいアプリですが、開発への技術的なサポートはかなり手厚そうです。

急成長する多機能マッチングアプリ 『Datefit』

Datefit』は、アメリカのクリーブランド(オハイオ州)で2016年に創業したスタートアップ企業および同社のアプリ名です。現在のユーザー数は明らかにされていませんが、2018年8月時点で2万ダウンロードされています。利用可能な国は、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドのみとなっています(執筆時点)。

同社は、マッチグループ(Tinderなど複数のマッチングアプリの運営企業)元SVPであるLouis BardovをCTO兼アドバイザーに迎えており、かなり高い期待値が伺えます。【引用元

DatefitにはInstagramのようなフィード画面があり、ユーザーは画像や目標を投稿したり、楽しくユニークな方法で他のメンバーと交流したりすることができます。この機能は、Datefitにコミュニティとしての特徴を持たせています。

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Datefitのプロフィール画面では、ユーザーは自分の目標や情熱など、多くの情報を設定できます。また、マッチングしたい相手の条件をあらかじめ設定することで、自身にマッチした相手を表示しやすくなります。

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Datefitは、Starbucksなどのブランドと提携し「First Date on Us」というキャンペーンプログラムを期間限定で実施しているそうです。【引用元

ユニークな1スワイプごと課金を採用 『GoGetter』

GoGetter』は、フィットネス志向の独身者どうしをマッチングするためのデーティングアプリです。特に、マッチングの質を高める機能を搭載しているところに特徴があります。

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GoGetterは、スワイプごとに課金するユニークなシステムを採用していることに特徴があります。具体的には、ユーザーは1スワイプごとにコインを支払い、相手は48時間以内に自分のコインを支払ってマッチすることができます(支払わない場合はコインが戻ってきます)。

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番外編: 元祖ワークアウト・バディのマッチングアプリ 『Gymder』

フィットネス系マッチングは『Gymder』から始まったと言っても過言ではありません。Gymderは、エクアドル出身の姉妹 Deneb MoosmeierとRut Sarai Abril が2016年にドイツで創業したスタートアップ企業です。

同名のモバイルアプリは、ジムやワークアウト仲間を見つけたり、同じ趣味を持つ人とコミュニケーションをとれるソーシャルフィットネスアプリです。2016年10月にApp StoreとGoogle Playでローンチした毛化、世界150カ国で利用され、App Trendsで1位を獲得しました

姉妹がGymder創業に至ったのは、ジムで得たインスピレーションがきっかけだったそうです。

2016年の初め、ジムでトレーニングをしているときに、あるアイデアが二人の頭に浮かびました。「私たちは、ジムに行って一緒にトレーニングするのが大好きです。ある日、エクササイズのやり方が間違っていたために腕を折られそうになっている女の子を見かけました。私たちは『自分の趣味に合ったワークアウト・バディを、必要なときに見つけられるプラットフォームがあったらどうだろう』と考えました。私たちは、自分の経験から、同じ考えを持つ人たちと一緒にトレーニングをすることがとても役に立つことを知っています。正しいエクササイズの方法を学べるだけでなく、一緒にトレーニングすることでモチベーションが上がり、楽しくなります」とデネブは言います。「このアイデアに感銘を受けて、私たちは実行することにしました」

残念ながら、現在Gymderは運用を運用を終了しているようです。しかしながら、プロダクト投稿サイトである『Product Hunt』では「Gymderの代替品となるプロダクト10選」というカテゴリが組まれるなど、依然としてアプリのコンセプトに対する高い評価が伺えます

日本のジム友マッチングは 『ジムレル』

ご紹介したとおり、海外ではフィットネス・スポーツ好きをマッチングするデーティングアプリとして展開する企業がフィーチャーされています。しかし、Datefitには趣味の合うジム友とマッチングする機能もあり、単純なデーティングアプリではなくライフスタイルのコミュニティとして機能していくことが期待されます(TinderやBumbleの展開に類似)。

また、今回紹介したアプリは、現在日本では展開されていません。
株式会社Pit-Stepでは、『ジムレル』というジム友マッチングアプリを開発しています。詳細 & 登録は、下記のページからお願いします。

御前

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