OHIOって、知ってる?

OHIOとは、オハイオ州のことでもなければ、差別的な意味のスラング用語でもありません。

発達障害がテーマの中で話されるOHIOとは、「Only Handle It Once」の頭文字をとったもので、「一度だけ触る」という意味です。
1回触ったら、すぐ処理して、2回目は触らないようにしよう。ということです。
「OHIO方式」と言われる場合もあります。

帰った際に、ポストに入っていた郵便物を手にとる。玄関の棚とか置けるとこに置いて、そのまま放置で忘れてしまっていたなんてこともありませんか?

郵便物に限らず、仕事の書類でどこに行ったか分からなくなったことはありませんか?

中には重要で緊急性の高いものも混じっているケースもあるので、気づいた時に冷や汗をかくときもあったのではないでしょうか。

OHIOを意識することで、物忘れの解決にはならなくても、改善にはなります。
何度も触る機会があるということ減り、書類が溜まって物が溜まる。溜まったことで、どこに行ったか分からなくなり忘れる。
出し忘れということも減ってきます。

私の場合、郵便物や書類を受け取ったら、すぐ要るものと要らないものに分けて、要らないものはゴミ箱へ。要るもので、5分以内に対処できるもの(配送業者からのお届け通知の再配達など)は即座に処理。
すぐできないものは、専用のトレイに入れるようにします。定期的に下にある書類からチェックするようにしています。

つまり、3つに分けて判断しています。
⒈ 秒で処理できるもの。
⒉ 5分以内にできるもの。
⒊ それ以外

1、2は即座に処理、3は別途、時間を決めて定期的に確認して処理。

3でも多くなると結局、忘れてしまうことになりかません。
そこで細長いパステルカラーの付箋(ポストイット)を使います。
1.ピンク:緊急or重要性が高い。
2.水色か黄色:1、2週間以内には処理。
3.付箋なし:それ以外。余裕がある時に処理する。

週末にはトレイの中を空(から)にする。

このように仕組みに落とすことで、物忘れや書類等を探すことが減ります。

ポストイットを貼るのが面倒であれば、カラーファイルを使っても良いでしょう。

仕事の書類は任された仕事の重要度別にファイルの色を分けて管理していました。

発達障害の方で特にADHDの方は、注意力が散漫になりがちだからでしょうが、カラフルな色には特に反応する傾向にあると感じます。
それを逆手に取った仕組みを作っています。

 仕事での忘れは、信用、信頼にもつながります。一度のミスでも、その後引きずってしまい、自分に否定的な気持ちをいつまでも持ち続けて人も少なくないようです。

たとえあなたに優れたアイデアや気付きがあったとしても、信用・信頼を持ってもらえなければ、それを聞いてもらえる機会はなくなります。

一度、残念な人というレッテルを貼られてしまうと、その評価はなかなかくつがえりません。

自分の性格や発達障害の特性を責める前に行動を見直してみるのはいかがでしょうか?

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