見出し画像

最も 小さき者にしたことは、私 ( 神様 )にしたことである✴️ ( マタイ25章 ) 保育士実習 パート2 後半

じゅんママと まなの二人三脚で、

jun-manaです。

今日は、私、じゅんの前回 (  8月25日に

投稿した記事 ) の 続きです。


では。


施設実習で、火事が起きてからは、24時間

重い知的障がいを持った 高校生くらいまでの

子どもたちと過ごした。


その中で、私も、警察の取り調べを

受けることになった。

私は、自分にやましいことはなかったので

聞かれたことに 答えただけではあるが、

それでも、しっかり、二時間   1対1で

取り調べを受けた。

最後に、サインとして 拇印をしたわけ

だが、なんとなく、嫌な感じを受けた

ことを  今でも覚えている。


ずっと、子どもたちと過ごしていると

よけいに いろんなことを 見たり知る

ことになった。


ある夜。

その男の子は、年齢がわかりにくかったが

たぶん、高校生くらいか…。

保育士達がいる部屋に入ってきた。


おぶちゃ! おぶちゃ !


彼は、お茶が飲みたかったのだ。

そりゃそうだろう。

夏の夜、喉もかわく。


しかし、職員である ひとりの保育士が

信じられない言葉を投げ掛けた。


あんたに 飲ませる お茶なんてない ‼️

あっち行って ‼️


ほかの職員も 薄笑いをしていた。

その子は、その場を立ち去った。


彼は、昼間 部屋にいるときも

ただ、畳の傷んだところを ずっと

むしりとっているだけだった。

いや、それしかすることが なかったの

かもしれない…。


あえて、こんな表現をするが

たぶん、100人いたら99人は、彼に

近づかないだろう。

その容姿から…。

そんな彼だった。


そんなある日

彼は、その辺にあった スリッパを

半分横になったまま、投げた !

もちろん、職員たちは、怒る ‼️

彼は、それでも、また スリッパを

投げた ‼️

彼は、いつものように、殴られた。


私は、胸が 張り裂けそうだった。

彼は、なにかを言いたかったんだ !

殴られるのを わかってても、なにかを

伝えたかったんだ  ‼️

サインなんだ ‼️


もしかしたら、どこか、痛いのかも

しれないじゃないか。

私がいた 実習の間、火事の後、どの子にも

面会に来る 家族らしき人もいなかった。

もしかしたら、さみしいのかも しれない

じゃないか。

不安なのかも知れないじゃないか。

テレビ局のヘリコプターの音が、うるさく

て、たまらないのかもしれないじゃないか。

だれも、彼の心を見ない。

だれも、彼の叫びを聴かない…。



また、別の男の子。

彼も、高校生くらい。

彼も、しゃべれなかった。


そんな 彼と、園庭に出た日のこと。

彼は、砂を口に 入れ始めた。


それはね、食べれないんだよ。


次に彼は、急に 走り出そうとした。

施設の外は、自動車道路。

彼は、わかっているのかわからないのか

さえ、わからない。

ただ、命を守らなければ。

私は、自分より、10センチ以上 背の高い

彼を必死で、抱きしめた ‼️

二人で、もみくちゃ状態だ。


ごめんね!

でも、出れないんよ、外には ‼️

出たいんだよね、ごめんね、ごめんね!

彼も、必死だ。

私は、彼に引っ掻きられながらも、

抱きしめて 離さなかった。


私は、施設実習に来てから、決めていた。

私は、どんなことがあっても、叩かない

ことを 心に決めていた。


その彼が、施設内にあるブランコに

乗っていたある日。

そのブランコは、向かい合わせになって

いて、4人乗れる。


どうしようかな…

私のこと、警戒してるかな。

乗らない方がいいかな?

でも、彼と一緒に ブランコ乗りたい。

彼が、どう感じてるかわからない。


ねぇ、私も、ブランコ乗っていい?

声をかけてみた。

返事はない。


乗るね !

ゆっくり、そっと、私は、乗った。

乗れた…。

彼は、じっと、私の顔を見続ける。

ちょっと緊張気味だったが、私は、

ありったけの笑顔で、

ブランコ好きなんやね ‼️

と、話しかけた。

彼の気持ちは、わからない。

でも、なんとなくだが、受け入れて

くれたような気がした。

しばらく、二人で、キーコキーコと

乗り続けた…。


いくつかのテレビ局がくるなかで、

その他にも、いろんなことがあった。

でも、それは、書けない。

ただ、彼らには、プライバシーも

ない …とだけ 書いておく。


畳も なにもかも、傷みがひどく、

ある部屋は、斜めになったまま。


そんな実習も、終わりをむかえた。

事務所で、主任なのか、事務長なのか

忘れたが、それらしき男性の職員と

実習の反省会がおこなわれた。

大変な状況のなかで、簡単におこなわれた。

あらかじめ、作文を書かされていた。

私は、この実習で 感じたこと、学んだこと

を それなりに書いた。

虐待があったことも…。

その人は、私に 聞いた。


虐待してたのは、誰ですか?


ひとりじゃないし、犯人探しだけを

しても 問題解決はしない。

私は、言った。

ほんとに知りたいと思われるのなら、

直接、見に行ってください。

それしか言いたいことは なかった。

私は、いろんなことを また 経験した。

でも、私は、こうして 二週間で、ここを

出られるんだ。

でも、この施設にいる彼ら全員は

一生 ここにいなければならないんだ。

神様、一生なんて、長すぎるよ😢

彼らは、なにも 悪いことなどしていない。

でも、なんて重荷を背負ってるんだ。

彼らがいては、家族も生活できないの

だろう。

それなら、せめて、彼らの重荷を

施設は、一緒に背負っていく覚悟が

いると思う。

人間は、完全に優しい人などいない。

完全な人は、だれひとりとしていない。

でも、だからこそ、少しでも 痛みを

感じられる人でいたいと願う。


この世で、まるで価値のないように

思われて 苦しみ悲しんでいる人たちが

神様に最も近いところにいるのではないか

と、私は 思う。


よくも悪くも、最も小さき者にした

ことは、神様にしたこと…

私は、そう思います。

人間の愚かさ

そして、重度の障がいを持つ人たちの

悲しみ 苦しみ…しかし、忍耐強くて

純粋な心。

いろいろな思いを持ちながら

ただ、祈るしかない自分の無力さを

感じながら この施設実習を

終えました。




記事、絵や作品に興味を持って頂けたらぜひサポートをお願いいたします🙌✨頂戴したサポートは、「みんなの居場所づくり」への実現に向け活動資金に充てさせていただきます!