現在の居住地・サンフランシスコへの思い<その1>

いや~、転居当時は居住年数がここまで長くなるとは考えもしませんでした、現在の居住地・サンフランシスコ。生まれ故郷の長崎市での居住年数にそろそろ迫ろうかという勢いです。そんなこんなで、サンフランシスコの居住年数はそろそろ20年の大台に乗ろうとしています。

転職の関係でロサンゼルス・ハリウッドからサンフランシスコへ転居してきたのが2005年8月末の事。前回触れている通り途中2年間、ビザの関係で地元の長崎市へ2年間一時帰国を余儀なくされたものの、一貫してサンフランシスコで暮らしています。それまでの人生、実はかなりの回数の転居を経験していましたので、『お前、転居が趣味なのか!?』、と言われる事もしばしばありました。(苦笑)

狩猟民族の如く(!?)新天地を求めて定期的に転居を繰り返していた自分が、なぜサンフランシスコに定住する事になったのか?その答えは明確でして、シンプルに”サンフランシスコを愛してやまない”という事に尽きます。その理由に関しては複数思い当たるのですが、ここで今一度ざっと振り返ってみたいと思います。

(1)自分にとって住み心地が非常に良い
(2)知的好奇心を相当くすぐられる
(3)ハズバンドを通しこちらで家族が存在する(成熟したLGBTQコミュニティの存在)

まず今回は(1)について触れたいと思います。

ところでこの(1)ですが、どこかに住むに当たってかなり重要な部分を占めています。それは<好きな面・嫌いな面/良い面・悪い面>全てを加味した上での住み心地の良さでして、これは実際に住んでみないと絶対にわからなかった/理解できなかった事だったな~、と今になって感じます。

・”多様性の極致を行っている”と言っても過言ではない:物議を醸し出す事も頻繁にあるのですが、ここで暮らしていると人種・宗教・性的志向/嗜好だけにとどまらず、各人の信条や価値観などなど全てを包み込んでくれている街、という感覚を覚えます。ですので、自分が自分たる事ができると言いますか、飾らず気取らず気張らず(笑)”Junでいられる”といったところでしょうか。ただそういった土壌なだけに、全米の特に保守的なエリアや人々からすると、サンフランシスコ・ベイエリアって”あまりにもリベラル過ぎる”ため、かなり忌み嫌われていると思います。(時に『サンフランシスコ(ベイエリア)はそこだけ外国のようだ!!』”と表現される事もしばしば。)

・人々がかなりフレンドリー:これですね、現在暮らしているアパート内でもそうなんですが、ご近所感がかなり強いんですね。(笑)現在の日本で暮らしているとなかなか味わえない感覚だと思うのですが、ご近所やどこかの道端で知っている人・知らない人に関わらず気軽に挨拶したり笑顔を交わしたり、時にはちらっと雑談したり・・・etc・・・対人コミュニケーションにおいて僕個人としてもかなり心地良い、というのがこのサンフランシスコ・ベイエリアの特徴のひとつと言えるかもしれません。これはひとつの理由として、サンフランシスコ市内において公共の交通手段がかなり発達しているため、場所移動の最中に人と接する機会がかなり多い、という事も挙げられるかもしれません。あと、僕同様、”サンフランシスコ(ベイエリア)が大好き!!”、という人達がかなり多いとも常に感じます。

・気候が僕の肌に合っている:中学や高校の地理の授業を彷彿とさせると思いますが、俗に言う”地中海式気候”をご想像ください。年間を通して寒暖の差がそこまで大きくなく乾燥している。また、夏に霧が発生するため朝晩はかなり涼しい。冬場に雨期が存在するが。全体としては晴れ間が多い。より温暖な気候を求めると南カリフォルニアに軍配が上がるのですが、僕個人としてはどちらかというと夏の涼しさが結構気に入ってまして、冬場のしとしと降る雨も悪くないな~、って事で、サンフランシスコの超独特な気候をかなり気に入ってます。

・・・という事で次回は(2)、”知的好奇心を相当くすぐられる”点についてお話ししま~す!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?