見出し画像

私が不倫相手になった理由

今、パートナーに浮気や不倫をされて傷ついている方には、少々辛い内容だと思います。


反省も込めて、お話します。


「私には、そのつもりは全く無かったのに」

という言葉を前おいておきますが、


された側にとっては、そのような言葉は関係のない話で、

むしろ傷を抉るような言葉であると理解しています。


不倫相手になってしまうとは、

どんな流れでそうなってしまったのか、

知りたいというのでありましたら、ここから先は自己責任でご覧ください。

結論から言います。


私、いわゆる"相談女"だったんです。

相談女とは?

ある説明では

「その男性に狙いを定めたうえで、悩み相談を持ちかける」と、好意を抱いている前提で書いてありますが、

はっきりと否定させてもらいます。その部分は違います。

好意は一切抱いていませんでした。

同じ会社の、営業と事務と言う立場でした。

不倫相手となる人は結婚をしていましたが、

年齢も近く、会社の内情もよく理解していて、家も偶然近所で、

「帰りの電車がよく一緒で話しやすかった。」

それだけだったのです。


そんな時に、

「精神的に限界で、わかる人に話を聞いてもらいたかった」

という状態だった。


はっきり言って、会社のトップから末端に至るまで、

マトモな人が、一人も居ない会社でした。

9時〜18時が定時とは名ばかりで、

8:30には全員会社に到着して掃除をさせられ、20時や21時から会議が始まる。


営業が、期限のある書類を提出してくるのは、期限の二週間後。催促すると逆ギレ。

お局女性社員には毎日毎日指導という名のイジメを受けている。

重箱の隅をつつかれるように、 

そこまで文章に乱れがなくてもメールの句読点の位置を指摘されて簡単なメールも送信させてもらえず、

ホチキスどめの角度を注意されて書類を1から作成し直しを命じられ、(そこまでズレてもなかったです)

社内の誰かと話していたら聞き耳を立てていて、「あなたは目下なのに〜(内容についての小言)」などと言われ、

そんなことをされているから仕事は先に進まず。

…まだまだ出てきますが話が逸れますので、このへんにしておきます

休日も、

数枚の紙の角が揃っていないだけで、それを注意するためだけにお局社員から、わざわざ電話がかかってくる…。

電話を取らないと次の出社のときに、

「休日でも会社からの電話がないか気にしていろ。あなたは社会人としての意識が低い学生レベル。」と注意を受ける。

休みの日も、頭は休まっていない。

朝から晩まで、24時間365日、

腐りきった会社のことで頭がいっぱいでした。

お局社員からの指導と言う名のイジメは周囲も完全に把握しており、店長に4回も異動を申し出ましたが

「今が耐え時だから頑張って!」と、綺麗事を言われて流されていました。

精神的な限界は、とっくに超えていました。

帰宅して、お風呂の壁を殴りながら、奇声を発する毎日。

手首はあざだらけでした。


話を戻すと、

その方に、会社内で体力的にも精神的に限界であることの相談をしていました。

私からしたら、

「結婚してるから眼中にないし、向こうだって私の仕事の愚痴聞かされて、私のことをは面倒っしょ」

くらいに思っていました。

電車で同じ方向で話しているうちに、ある日その人が車通勤に切り替え、

「方向一緒だし、乗っていきなよ」と言うことになりました。

そこでもたくさん、職場環境についての相談に乗ってくれました。

始めは話を聞いてもらい、家の最寄り駅で降ろしてもらっていましたが、

次第に、

家の前までになり、

話足りずにドライブになり、

話足りずにドライブからの夜食になり、

そして、話足りずに休日に会うようになっていました。
(嫁が良いって言ってくれてるからとのことでした)

その時に

「実は妻と離婚することになっている」と言われます。

私にだって恋愛の知識がゼロというわけでもなく、

「え、これって不倫に持ち込む常套句じゃん…!」

と思いましたし、それよりも

「私のことを、そんな目で見てたの?!?!?!」ということに驚きでした。

今思えば、二人でそれだけ時間を過ごしていたら当たり前だろうが。と思います。

それを言われるまで「イチ会社の営業さん」と思っているなんて、どれだけ子供なんだよと。

そう過去の自分に言いたいです。


おまけに、

奥様は妊娠中でした。


今思えばですが、

奥様がどんどん“女”から“母”になっていく過程で、自分が一番になれなかった気持ちを、

「相談されて頼りにされる」という立場で発散していたんだと思います。

「妻とは離婚することになっているから、付き合ってほしい」


と言われました。


断りました。


そもそも私は、

一日でも早く幸せな恋愛をして幸せに結婚したいと夢見ているのに、どうしてこうなるんだという憤りがありました。

百歩譲って、本当に離婚するとしよう。

離婚する前に私に愛を伝えるか?!

離婚してから告白してこいよ!と思いました。


一瞬で、その人を嫌いになりました。


「このことは会社に報告して、私は退職します」と伝えました。


…ここからだった…


ここから、向こうが本気を出してきました。


毎日毎晩、いかにこれから私を大切にしていくかの長文LINE。

妻が自分に黙って、300万円の借金をしていたこと、使い道はホストや化粧品であったこと。

なぜ気づけなかったかと言うと、

家計費の管理は妻に任せきりで、ある日ポストに入っていた明細を見てたまたま知ってしまったこと。(多分、離婚したことをリアルに見せたかったための嘘です。)

それからは帰宅後、深夜から明朝におよぶ電話での愛の囁き。

何日に離婚届を出す予定で、妻とどういう話をしているのか。

私に、1人で考える隙を与えようとしませんでした。

そして一番怖いのは、私自身が

「退職したとして、相談相手がいなくなったらこれからどうすればいいのだろう」という気持ちになっていたことです。

嫌いなら、LINEなんて見なければいい。電話なんて出なければいい。それが、その判断ができなくなっていました。

他に友人だっていました。

親と話せない仲ではありませんでした。

ですが、気づけばその人を軸に考えるようになっていたのです。

当時は「こと人がいなければ…」の気持ちを、「好き」と錯覚していました。

「このことは会社に報告して、私は退職します」

と伝えたのが良くありませんでした。

伝えずに、無言実行するべきでした。

おそらく会社での立場が無くなることに対して、本気で焦り、保身に走ったんだと思います。

夜通しLINEで愛を囁かれ、

朝起きたら電話が来て、

電話しているうちに「家の前まで車で来てる」と言われてそのままドライブ。

会社にいけば会社の中にもいる。

仕事が終われば車で送ってくれようと待っていて、それに乗り、話しながら帰る。

帰ったあとはずっとLINEや電話で愛を囁かれる。

こうして一日中、

その人で頭がいっぱいになりました。

ただでさえ弱っていた精神状態のところへ、思考は完全に停止。

洗脳に近い状態だっと思います。


「私、どうしたらいいんだろう…人の家庭を壊してまで幸せになりたくない」


と思いながら、相手は妻と別れて私を幸せにすると言ってくる。


ここで付き合わなくては、ただ家庭を壊しただけの人間になってしまう。そう思いました。


だから付き合うことに、しました…。


「覚悟を見せるため」と言って、

その人は、奥様との結婚指輪を海に投げ捨ててくれました。

それまで疑心暗鬼だった私は、
それを見て、

「私を本当に愛してくれると覚悟してくれたんだ」と

と思いました。

すぐに抱かれました。

今思えば、

奥様とは妊娠中で満足に性生活が及ばない中、

一緒にいる時間が長い私に対して、

どんなセックスをするのか興味が募って募って、

それを「好き」と表現したのだと思います。


今ならわかります。

不倫するような人にとって、猛烈にセックスしたい相手とセックスするためならば、結婚指輪なんて簡単に海に投げられる。

狂った価値観であることを。

後で奥様には、指輪無くしたーとか適当に嘘をついて、

また新しいものを買えばいい話。

離婚した証明に、戸籍謄本を見せてくれる約束をしました。

本人の家に行って見せてもらうことになっていました。

見せてもらう約束をした当日、迎えに来た車で言われた

「謝らなければいけないことがある。」

覚悟した。「本当は離婚してない」

と言われることを。

ところが、私の想像は遥かに裏切られた。

「戸籍謄本取ってきたけど、
すっっげぇでっけーゴキブリ出てさ!!!
こーーーんなでっけーんだよ!!それで、戸籍謄本で叩いちゃってさ、無いんだよ!!
周りに叩けるものが戸籍謄本しかなくて!」



…いっそ、

「本当は離婚してないんだ」


と言われたほうがマシでした。

見え透いた嘘。


正直、1人で身体も心も休める時間を取っていない私は


「もう、どうでもいいわ」


と思いました。


「もう、嘘でもなんでも、こうして孤独じゃないだけマシ」


と思いました。


仕事でもうまく行っていなかった。周囲はどんどん結婚していって幸せそう。自分は彼氏すらもいない。

そんな自分を少しでも埋め合わせてくれるなら、もういいわ。

そうやって、

薄々どこがで絶対嘘と見抜きながら私はその人の「彼女」

いや…不倫相手になりました。

付き合って、

すぐに抱かれ、

あとの話は早いもので…


ずっと親身になって話を聞いてくれていたその人が、

モラハラをしだし、
人格否定をしだし、
学歴を否定しだし、
職歴を否定しだし、
「たかが」事務だろと言われ、
私が苦労して取得した国家資格も「別に大したことない」と言われ、
元(という設定の)奥様と私のことを比較して私のことを蔑みだし、
元(という設定の)奥様とのセックスがいかによかったかを事細かに語られて、それを越える技を求められました。

正直に何を言われ、されたのか全部ここに箇条書きにして顔も実名も晒したいほどに傷つけられました。

そして半年だったころに、

その男は会社で横領をして懲戒解雇となり、

同時に私とも音信不通になりました。


デブで、
ハゲで、
肌が汚くて、
臭くて、
タバコを吸う、
パチスロやる、

3大欲求の全てが強欲でした。

目の前にある欲しいものは、

後先考えずに手にしたいという人間だったのだと思います。

ちなみに、

家に行ったとき、

「あいつ(奥様)は荷物をまとめて出ていった」

と言われて案内された家は、確かに伽藍堂でした。

今ならわかります。

里帰り出産すれば伽藍堂になる。

自分自身がしたからわかります。

里帰り出産中に浮気をされ、
子供が生まれたと同時に、
横領で懲戒解雇になり、

どんな気持ちだっただろうと思います。


私だったら許せないし、
相手の女(私)のことも一生許さないと思います。

この先絶対にお会いすることはないと思いますが、離婚していないであろう奥様には、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私も騙されていたとはいえ、
奥様からしたら、関係をもった女であることに変わりはありません。

奥様が知ったら、きっと私に死んでほしいと願うかもしれません。

私なら、相手にそう思います。

私はこの教訓を活かし、
カウンセラーの仕事を通して、

既婚者から言い寄られていたり、

今、既婚者と先の見えない恋をしていたり、

過去に既婚者と交際していて傷ついた方に寄り添えるような人間になりたいと思います。

素直な心に漬け込まれている人を見つけたら、

「騙されているよ!」と

教えてあげられる人になりたいです。


そして、


そういった方々が、早く本来の幸せに気づき、

前を向いて歩き出すお手伝いをさせて頂ければと思います。


カウンセラーとして、

そのように悩む人を1人でも減らすことが、

この愚かな過去の自分の行為についての、ほんの僅かでも罪滅ぼしになればと思います。

私の愚かな歴史を最後までご覧いただきありがとうございました。


皆様の人生が、

理想以上のものになりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?