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J3開幕。


今年でサッカーを始めて20年。
ようやくJリーグのピッチに立つことが出来ました。

この日までの道のりは果てしなく長く、辛いこと苦しいことの方が多かった。中1で横河のジュニアユースを辞めて、中学の部活に入り、サッカー未経験の顧問に指導された中学2年間。ユース3年目ベンチの経験、大学のセレクションは明治、法政、日体、鹿屋全て落ちた。「背が低い」「あと5cm身長があればね」今に至るまでも散々言われ続けてきた。大学4年目で全く試合に出れなくなり、監督から「サッカーを辞めて就活しろ」と言われる事もあった。3度の手術、骨の移植、ボルトを埋め込んだままの右手、本気でサッカーを辞めようと考えたこともあった。JFLではコロナにより100日以上チームの活動が自粛、活動再開2週間後にJFL開幕。福山での2年間、全てを賭けても天皇杯ではjクラブに勝てない。ヴォルティス戦の後は初めて無気力に襲われた。何度も失点シーンがフラッシュバックして目が覚める。誰にも言ってないけど、全ての失点シーンは鮮明に頭の中に記憶していて、誰がどこに立っていてどのアクションをすれば止められたかと、説明できるくらい記憶されてる。それが時として苦しくなることもある。失点1つが本当に悔しい。サッカー人生を振り返ると本当に困難なことの連続だったけれど、その度に近くにいる人に何度も支えられてきた。多くの方のお陰で諦めず自分を信じてサッカーを続けることが出来た。JFL、県リーグ、地域リーグと働きながら泥臭くサッカーを続け、目標に向かってブレずに取り組み続け、オフでも遊びや飲みの誘いを断り、この数年間多くのものを犠牲にして全てをサッカーに費やし続けた。

そして昨日という日を迎えることが出来た。

幼い頃から1つの夢だった舞台。

最後尾から見渡すピッチは感慨深いものだった。
スタジアム入り、ピッチ内アップ、入場、試合中の歓声やアウェイゴール裏からのブーイング、全ての雰囲気、J3だけど最高に楽しかった。

自分のシュートストップで会場が沸く瞬間がたまらない。あの瞬間の為なら、どんなに苦しいトレーニングでも、何も惜しまず取り組めるし、時間やエネルギー、全てをサッカーに捧げられる。
これがJ1だったら、数万人の観客の前でプレー出来たらどれだけ楽しいのだろうかって考えるともっともっと頑張れるし、ここからもっと頑張らないといけないと昨日の試合で改めて感じさせられた。

25歳でプロ1年目。遅咲きでも良い。

報いを求めず感謝の気持ちと向上心を持ち続け、
謙虚に直向きに取り組んでいきます。

プロサッカー選手としてのキャリアを
ここから積み上げ這い上がっていく。

Jリーグで最も背の低いGK。
この身長だから今の自分がある。
この身長でもJリーグでも戦えることをここから証明していく。

さぁ今日も頑張ろうか。


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