司法試験挫折組の法律講座

私の「20代」という青春の時期は受験生として過ごした。

一番の目標は検察官になることだったが、勉強をしていくにつれ、とにかく「法曹」になれればいいや、いやまずはそこだと思い直したりした。

一般にはおそらく馴染みのないこの「法曹」(ほうそう)というものは、要するに法律家という意味で「弁護士」「裁判官」「検察官」を指す。

これらの職につくには、司法試験に合格することがマストである。

司法試験に合格すると、まずは弁護士になる資格を獲得する。や、厳密には、司法修習を経て「二回試験」に受かってからなのだが、裁判官と検察官は「公務員」でもあるため、さらに「任官」試験というもう一段階の試験をクリアしなければならないのである。

はてさて私はというと、この試験を目指してロースクール(法科大学院)に進み、見事合格!を果たすことはできず、今では普通に企業の営業職として働いている。

しかし、当時費やした時間や情熱は、今振り返っても相当なもので、これを何かしらの形に残すことは社会的にも有意義ではないかと考えるに至っている。

そこで、法律の基本的な事柄についてざっくりとまとめてみたいというのがこのノートの趣旨であります。

落ちこぼれだからこそ、あんまり賢くなかったからこそ、つまずきにも寄り添えるのではないかという確固たる思いがあるのである。これはきっと、弁護士になっていった素晴らしき頭脳の友人たちにはわからないことも含むであろう。

したがって、本格的なことにはあまり立ち入らず、けれど司法試験という最難関試験にトライした身としての全力で、法律の面白さを伝えられたら勝ちである。

そんなスタンスでいろいろを書き連ねてみようと思っております。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?