報告と確認は大事だよ、という話。

「電話してすぐにやって欲しかったみたいです」
「ええ〜? もー、ワガママだなぁ」
仕事をしているときに聞こえてきた会話だ。
ネットの繋がりが悪いからとルーターの再起動を依頼されたが自分の作業を優先して時間が経ってから再起動をかけたら怒られた、というのが事の顛末らしい。
雰囲気からしてネットを使っていた途中にいきなり遮断されたのだろう。
聞きながら、なんで君らは作業前に確認を入れないのだね、と心の中でツッコミを入れてしまった。

私は報告魔だ。
こまめに状況報告をするので、人によってはウザがられる。
理由は簡単。悲劇を防ぐためだ。
先にわかっていたら防げることは少なくない。
子どもが夜遅くに「おかーさーん。牛乳パックはー?あした工作の授業で牛乳パックいるんだけどー」と言い、母が「なぜ早く言わない?!」となる事態も、子どもが早く報告していたら防げた悲劇だ。
報告と確認はとても大事なのだ。

なのだが、私の職場ではどうにも軽視されているように感じる。
「えっ、それ知らない」を耳にしたのは一度や二度ではない。ただ忘れているだけかもしれないが。
情報の機密性によって情報連携していいかどうかは変化する。
が、同じ事務所内にいるのに事務所の運営に関わる情報すら連携しないことがある。
おかげで間違って休みなった日に出社するところだったじゃあないか。(ちゃんと回避できました)
うーん、なんで連携しないんだろー、と首をぐりぐりとひねる。
日本語がハイコンテクストで言外に「言わなくてもわかるよね」を含む言語だから?
後回しにして忘れてた?(これは実際何度かやられた)などなど。
もしかして「それが他に影響を及ぼすと考えていない」のでは?という可能性もある。
人によってそれぞれ理由は別だと思うが、もうちょっと連携していこうぜーと思う。
だってお仕事は協力プレイで成り立つものだと思うのだ。

今回の一件だと、ルーターの再起動をした人に問題がある。
PCまわりに疎い人だが、ルーターを再起動すると社内全部に影響が出ることは知っている。
のだが、よりにもよって隣接した席の人にのみ「再起動しますね」と伝えたのだ。
うん。ちょっとね。それはない。
本人は「すぐに再起動しなかったことを怒ってる」「なんか作業してたんですかね」と、再起動のタイミングに相手が怒っていると思っているようで、「なんでやねーーーん!!!」と心の音楽ホールに心からのシャウトが木霊した。いや、ほんと、なんでなの…。
しかも自分が悪いと思ってない。
君…だから一向に成長しないんやで…。

なお、今回はみんな大した作業をしていなかったので再起動による影響はなかった。
しかし。
この「半径2メートルしか見えていない」というのはヤバイ。本気でヤバイ。
先ほども書いたが、自分が悪いと思っていないのだ。
自分勝手な判断で仕事を進めて後から注意されているところを複数回目撃したが、今回の「勝手に再起動」を見るにまったく改善されていないことに深い絶望を覚える。
世の中にはこういう人がいる。
だからこそ、先手を打った報告と確認が大事なのだ。
それはあなたの身を守り、あなたの守りたい人達を守るだろう。

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