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英作文、英語スピーキングのベースとなるもの:ライティングスキル・スピーキングスキルを上げるために必要なこと

英作文がなかなか上達しない
英会話がうまくならない

こんな悩みを持っている方がたくさんいると思います。
今日は、おそらくが足りてなくて飛躍的なスキルアップになってないか、どんな着眼点で何をすればいいか、ということを考えていきたいと思います。

🐥この記事を書いているJunのプロフィール🐥
英検®︎1級合格17回, TOEIC®︎990点18回, TOEFL®︎ iBT104(MyBest scores110), 英語発音指導士®︎, スペイン語少々, アルク「英検®︎1級合格マップ」著, 英語ジムらいおんとひよこ代表, 高校でアルゼンチン1年留学

結論から言うと、

リーディング力・読解練習量がものを言います

まぁ、本当は語彙や文法が大事、という事実もありますし、スピーキング力にはさらに発音やイントネーションも入ってきます。

ただ、それはそれとして、一見関係ないと思われそうな、この読解が大きく影響してきます。

その理由は、下記のようなセンスがリーディングを通して身につくからです

・英語の論理展開
・英語らしい表現、コロケーション


スピーキングやライティングを自分がすでに知っている知識・語彙・表現の範囲だけでいくら練習をしても身についていきません。

もう一度言いますが、自分がすでに知っている知識・語彙・表現の範囲の中だけで、書く練習、話す練習をしていると、いつまでも、その範囲から抜け出せません。

語彙・文法を並行して勉強をする必要がありますが、市販の語彙本・文法書で学べる内容は限られています。これら参考書から得られる知識も重要ですし、それが全ての根底になりますが、実際にその語彙がどう使われているか、文法はどのように英文の中に組み込まれているか、が、いつまでもわからないままとなります。

こんな言い方をするととても安っぽくなりますが、
🌱生きた英語
🌱自然な英語
🌱英語の感覚
そんなものが磨かれていかないのです。

そこで、単に、英文を読むというのではなく、この2点について注意しながら読んでみましょう。


🐥英語の論理展開

英文が、1つのパラグラフに1つの論点しか入れてないことや、最初に結論を伝えておいて、その説明を「抽象」→「具体」へ話が展開していくことなどはいろんな書籍に書かれていますが、これも、脳内で分かっていても自分がライティングをする時には、どんなふうにやっていけばいいのかピンときません。

なので、英文をたくさん読むことで、雰囲気を掴みましょう。


・各パラグラフがどんな論理展開をしているか
・パラグラフとパラグラフの関連性はどうなっているか
・最初のパラグラフの書き出しはどんな風になっているか
・どのような締め方で最終パラグラフを終わっているか

本文に書かれている内容を理解することに加え、もう少し、視点を後ろに引いて、俯瞰してみることを心がけてみてください。

あくまでも、それを自分のライティングにどう活かすか、という視点で英文を読んでみてください。

気づいた点はメモを取り、英文を書く際に注意する、英文を書いて見直す際にチェックポイントとする、その繰り返しです。

らいひよで英検合格を目指す方の英作文や、生徒さんがお仕事で使う英文をみる機会が多いのですが、話の流れが見えない、結局何が言いたいのかわからない、また、急に話が飛んでいる、自分の中だけで納得していて読み手に伝わらない、なんてことが散見されます。

私自身も(鋭意修行中の身のため偉そうなことは言えませんが)ライティング練習をする際に、他の方々の書いた英文をチェックする経験に加え、英字雑誌を読み、自分のライティングの反省点・課題の洗い出しができます。

全然知らない人が読んで伝わるかどうか、これを常に心がけながら書くようにはしています。

この視点を養うのがネイティブの書いた英文をたくさん読むことになります。

🐥英語らしい表現、コロケーション

次に、細かい部分にも目を向けてみましょう。

ネイティブの書いた英文には教科書には載っていない、語彙の使い方や表現の宝庫です。

何度も何度も繰り返し(別の書き手、別の記事でも)出てくるコロケーションもあります。

 え!?この名詞にこの動詞!?
 何このイディオム、意味知らないと使えない!
 これ使えたらかっこいいのに!

数パラグラフの中にたくさん出てきます。

これを私の場合は、書き留めておいて、例文暗唱に含めて、自分の口からスラスラ言えるまで練習したりします。

暗唱するまで余裕がない場合は、書き留めておくだけでも、時々パラパラ見直すだけでも、記憶の奥底に留まってくれます。ライティング・スピーキングの時に、ふっと思い浮かんだりします。

この時に、面白い表現だなと思ったら、the / a がついているかどうか、単数か複数か、前置詞は何が使われているかどうかなどまで、確認してから書き留めましょう。そういう細かい部分を間違えて使ってしまうと、途端に意味の通じない表現になってしまいます。

また、構文についてもそうです。
前の記事( → 英検1級英作文&スピーチ原稿を少しカッコ良くするテクニック)でお伝えした、関係詞の非制限用法、無生物主語、強調構文、名詞構文、分詞構文などなど、ネイティブの書いた英文を読んでいると、これでもかというだけ出てきます。文法書の例文だけでは全然追いつけない量の例文に遭遇することができます。

私はサイエンス系の英字雑誌を好んで読んでいますが、記事により、書いた人により、癖などもあってとても興味深く読んでいます。
この人はこの構文よく使うな〜とか考えたりする時に楽しいです。

こんな風にたくさんの、語彙・表現・コロケーション・構文に何度も何度も違うシチュエーションで出会うことが、自分の中での英語知識の蓄積になります。これがアウトプット(書く時・話す時)に、ふとした拍子に溢れ出ることがあります。そのタイミングがいつかはわかりません。でも、それが自然出てきた時の嬉しさはなかなか他で味わえません。

ここで、今!この表現を使うんだ!
これしかない!
我ながらかっこいい!!

そんな英語を書く・話す、この経験を積み重ねてみてください。

それでも、ネイティブの添削やオンライン英会話では、もしかしたら、ダメ出しを食らうかもしれません。でも、Nice Try です!そうやって、失敗も次の成功の元として蓄積されていきます。

ネイティブの感覚

は、日本で生まれ育つと、なかなか身についていきません。
それは外国に住んだからって、住んでるだけではそれほどの効果が上がらないでしょう。

こうして、1つの記事を読む時に、どんなことに着目して読むか、この意識を持って読むこと、それを蓄積すること、実際に書いてみる・話してみる、フィードバックをもらって修正を加えること、そんな徹底した工夫で確実に力がついてきます。


という、今回は、ライティング・スピーキングに活かすための読解力についてまとめてみました。

この2点を心がけてリーディングトレーニングをやっていくと、英作文をする時、ライティングトレーニングをする時に、さらに自然な英語で書けるようになります。

この作業を続けていると、スピーキングでのスキルも徐々に上がってきます。

読む英文はなんでも良いのですが、私がよく読んでいる雑誌をいくつか挙げておきます。

National Geographic
Scientific American
Discover

英検1級を目指す方はこの辺の雑誌は、内容も長文読解問題に出てきそうなものだったり、難易度もちょうど良いかなと思います。私は紙の雑誌を買って、書き込んだりするのが心地よいので、そうしてますが、まずはインターネット上の公式サイトの記事をいくつか読んでみるのもおすすめです。

まだ1級を目指すレベルではないと思う方は、
VOA Learning English - Voice of America
が、レベル別にBeginning, Intermediate, Advancedに分かれているので、ちょっと難しいかな、でも、調べながらなんか読めるかな、というレベルのものを選んで読んでみてください。

ただし、スピーキングは、冒頭も触れたように、この要素に加え、発音・イントネーションの磨き上げが必要にはなります。その上、ライティングのように時間をかけて英文を作ることはできず、瞬間的に正しく伝わる英文を口頭で出力する必要があります。

なので、ライティングで培ったスキルを
・素早く
・自然に
・正しく
出力できるように、スピーキングに応用していきます。

英語の道のりは遠い!

でも、めんどくさがらず、丁寧に、徹底して、淡々とコツコツ続けていけば、誰でも平等に力がついてきます。

今日は以上です!
お読みいただきありがとうございます!



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