一ノ瀬美空

はじめに

まず断っておかなければいけないことは、自分が『乃木坂46 0年生』であるということ。
乃木坂46をまともに見始めたのは、乃木坂工事中がyoutubeに配信されるようになってから。
楽曲に至っては、『Time Flies』でやっとちゃんと触れた程度です。
なので、今ネットで騒がれている新曲新センター問題とか完全に傍観者ポジションです。

2つ目に『基本的に可愛い女の子』が好きだということ。あー、変な意味じゃないです。
とりあえずかわいいアイドル見つけては軽率に遠巻きで眺める、そんなタイプの人間です。

5期生お見立て会

そんなタイプの人間が軽率にYoutubeでお見立て会なんて見ようものなら、そりゃ、推しも増えるってもんです。
まぁ、乃木坂に推しはいなかったし、そもそも未だに推しの概念をきちんと理解していない系男子ですけども。
YouTubeで5期生紹介PV流れてたから、なんとなく、たぶんこの子と思っていたのでしょう。
そんな子が『一ノ瀬美空』さん、その人でございました。

ライブではすでにアイドル然としていて、魅せ方、見られ方をよくわかっているなと素人目に思いました。

それよりも、個人的に気になったのは特技披露で語った言葉。
ここから先は空想と妄想と想像の産物でござい。

「人に自慢できる特技はない」と語り出す。
ーートップバッターとして、期待値を下げたい気持ちはわかる。

「2年間で11mしか泳げるようにならなかった話」だったり、「3年間続けた裁縫も、ボタンすらつけられない話」だったり。
ーーそりゃ、誇れないわなぁ。

だが、ちょっと待ってほしい。
彼女がどの程度の熱量を持って取り組んだかは知らないが、それを傍においても『上達しないものにそれだけの間向き合う』ことが才能ではないのか。そもそも、『一つのことに長時間向き合い続ける』ことを誇っても良いのではないか。
(就活の自己PRでもあるまいに、そんなことを語られても我々はどうしようもないのだが)
こんな事実があるにも関わらず、自らの短所に『飽き性な所』と書く彼女。
もちろんその他の習い事は取っ替え引っ替えだったのかも知れないが、一度言葉の定義を問いただしたい。上達しなければ無意味なのか。
おそらく彼女は『(彼女が飽きるまでという条件付きになるが)、実を結ばなくても走り続ける力』を持っているのでしょう。これこそ最も大切な力ではなかろうか。

そして、三日前に急遽決めたトルコ行進曲。
あらかじめ決めた題目であったなら、もっと彼女が納得する出来だったのかも知れない。
しかし、出来などどうでもいいのだ。

『お見立て会』というこれからを見据えた場で、『今の自分の武器』を見せる同期に対して、『過去の自分』を見せる彼女の胸中は如何程であっただろう。
それも「なんとなく辞めたもの」ではなく、「自ら明確に終わらせたもの」を再び身に纒う覚悟は如何程であっただろう。
アイドルをする上で『楽器ができる』とは、ある意味で『呪い』のようなものだろう。
そんな『呪い』に縛られず、好きなアイドル像を目指してもらいたい。
そして、ほんとに見せたかった彼女とはなんだったのか、いつか知りたいとも思う。

額面通りに捉えるのであれば、『今の自分が空っぽで、自信がない』のが今、彼女が見ている自分なのだろう。でも、視線を変えればアイドルとして頑張れる力をすでに持っている。
だから、軽率に「頑張れ」ということにした。
応援することにした。
彼女がどう育ち、どう巣立つのか、見届けることにした。
どうか傍目に空っぽに見える彼女が満たされた顔で次の場所に歩いて行けますように。

以上、要約すると「軽率に推しが増えたよ」という話を長々と書きました。まぁ、もう10年にもなるグループの1、2期を応援するのもなんだかなぁという気持ちもなくはないんですけどね。
あと、自分は熱しやすく、冷めやすいタイプなのでいつの間にかどこかに行ってる可能性は否定できない。

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