よくなろうと思わない
以前の投稿での述べたが、今年は元旦からのいきなりの眩暈からはじまり、先月の3週間余りの激しい咳、さらに今までに経験したことのない全身の発疹と痒みと激しい体調の変化に振り回された一年となった。
突発性の眩暈に襲われたら、この眩暈さえなくなれば、どんなに幸せだろうと思い、咳の発作に襲われたら、この咳さえなくなればどんなに素敵だろうと思い、夜の激しい痒みで眠れない夜には、この痒みさえなくなればどんなに嬉しいだろうかと思ったりした。
いざ眩暈、咳がなくなれば、すっかり苦しい最中の気持ちはどこかに置き忘れてしまったようなこころの変化。
体調不良の原因は複数あると思うが身体が訴えていることは間違いなく、その根っ子にあるのはストレス、自律神経系の異常の影響が大きい。
それにより免疫力が低下したことで、症状として現れてきたように思う。
また、ホロスコープ的にも今年の春分図では土星と牡牛座天王星がスクエアで激しい葛藤のエネルギーが働いていた。
また、支配力の強い父との関係性において長年、言うべきことが言えなかったことが表面に現れてきた感じ。
また、三人の子がそれぞれの課題と直前しつつなかなか出口の見えない悩みの中にいることも関係しているように思う。
以前にも述べたように私は20代から健康問題により生活の変革を迫られて玄米菜食をはじめた。
元来、肉や乳製品は苦手であったので、玄米菜食は身体にはとても馴染んだ。反面、心身を変えていくという意図をもって厳格に続けていくことで、他者との壁が高くなり、自分の心が狭くなっていく体験をした。
結婚して、子育てを行う中、玄米から五分搗きになり肉や乳製品も摂り、できるだけ地場のもので自然な調味料で料理をするようになってきた。
断食も含めた食事療法は、身体の改善にとても重要なきっかけになるのは間違いないと思うが、健康になりたいという意図が強調されると自分の立ち位置がおかしくなっていたと思う。
いくら良いもの、良い健康法であろうとその人自身の腹に落ちていないとやはり情報に振り回されただけということなるように思う。
マドモアゼル愛先生のよくなろうと思わないという動画はとても逆説的であるが、人の心理の本質を突いていると思う。
https://www.youtube.com/watch?v=jxowb97Hq-A
また、健康法のみならず精神状態や経済的な側面においても、マスコミが表現する幸せな家庭という幻想に振り回されることがないよう意識していくことも大切だと思う。
2年前に次男は香料アレルギーがきっかけとなり高校に行けなくなり結果として高校を退学をした。クラブ活動にも参加し、塾にも通いながら理系か文系に進むか考えていた最中であった。
香料アレルギーは単なる引き金にしか過ぎず、この日本のそして学校の息の詰まるような生きにくさのシャドウを私にも感じていたのだ。
私も父から我慢すること苦労することが人としての美徳であると叩きこまれ、会社勤めの中においても何度か辞めたいと感じながらも自分でそれにブレーキを踏んでしまっていた。
次男は、香料アレルギー、化学物質過敏症に対して、You-Tubeや書物で研究して色々試行錯誤する中、独力で完治した。私が20代に独力で食養で甲状腺疾患を完治させたこととも重なるが、次男にとっても貴重な体験になったのではと受け止めている。
彼は他の同級生が進むレールから外れ、自分の中から生まれてくる感覚を頼りに自然農を営む農家での住み込みやシュタイナー関連の農場や学校でのキャンプ補助などで様々な人たちと深い関わりが生まれ、その関わりを大切にしている。
マスコミで登場する幻想に振り回さることなく、自分の中からゆっくり生まれてくる感覚を信頼して育まれてくることをゆっくり待つということの大切さを次男を通して学んだ。次男のネイタルチャートの太陽は魚座で、月乙女座である私においては、彼の意識、行動パターンはとても学ぶ要素がある。
今の状態よりもよくなろうとは思うことは、自分の中に現在はよくないという意識があるということの裏返しであるということは、肝に銘じておきたいと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=OnuH3PJp_RM&t=83s
8月8日から開始したnoteも今年最後の投稿になります。noteを通してご縁をいただいたことに改めて感謝致します。
皆さまにおいてもよいお年をお迎えください。
本閉じて瞳を閉じて去年今年
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