横浜

【信号無視話法】古谷靖彦市議vs林文子市長 2018年9月26日 横浜市議会 (カジノ誘致)

2017年7月に実施された横浜市長選挙。
現職の林文子市長は地元住民からの反対が根強いカジノ誘致は「白紙」と強調して再選を果たした。その後、横浜市民は一貫してカジノ反対の意思をパブリックコメントなどを通して示し続けてきたにも関わらず、2019年8月に突如として横浜市がカジノ誘致の方針を固めたと報道される。

林市長は再選から約1年後の2018年9月26日の横浜市議会(基本計画特別委員会)で、パブリックコメントに寄せられた市民のカジノ反対の声について、共産党・古谷靖彦市議から質問を受け、答弁している。
本記事ではその答弁を信号機で直感的に視覚化していく。具体的には、信号機のように3色(青はOK、黄は注意、赤はダメ)で視覚化する。

集計結果

上記グラフは、林市長の答弁435字を分析した結果である。
赤信号(論点すり替え)が93%を占めており、青信号(回答)はゼロ。
つまり、質問に一言も答えていない

質疑

市民からカジノ反対の声が多く集まったパブリックコメントに対して、市長は短い定型文のコピペ回答で対応したことについて、古谷市議は質問。
しかし、林市長の答弁は論点のすり替えであった。

質問:パブリックコメントへのコピペ回答は誠実だったのか

↓すり替え

答弁:パブリックコメントの質問内容

さらに、市民が納得したと思うのか、重ねて質問する古谷市議。
林市長の答弁はまたも論点をすり替える。

質問:パブリックコメント回答に市民は納得したか

↓すり替え

答弁:パブリックコメントの回答内容

いっこうに質問に答えない林市長に対して、古谷市議はパブリックコメントの基本理念を示しつつ、市長の不誠実な対応が「市民との協働」と言えるのかを質問。
これに対して林市長は三度、論点すり替え。

質問:市長のパブコメ対応は市民との協働と言えるか

↓すり替え

答弁:パブコメの実施要綱の内容

最後に、カジノ誘致を前提とした動きをしている林市長の言葉を市民が信用すると思うのかを問うた古谷市議。
林市長は4度目の論点すり替え。

質問:「カジノは白紙」を市民が信用すると思うか

↓すり替え

答弁:「カジノは白紙」と市長が発言したか

結局、林市長は質問に一言も答えずに答弁を終える。

そして、この質疑から約1年後の2019年8月21日現在、「カジノは白紙」をアピールして再選された林市長は、パブリックコメントに寄せられたカジノ反対の民意を無視し、カジノ誘致の賛否を問う住民投票の機会すらつくらないまま、カジノ誘致を発表しようとしている。

更新履歴

2019/8/21 20:25
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